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2014年10月19日
テーマ：たわごと(26728)
カテゴリ：カテゴリ未分類
すこし前。
認知症の親父が死んだとき、どこか、ほっとする自分がいた。 と TVで、ビート・たけしさんが発言した、らしい。 良いか、悪いか、でなく 一度でも 家族が認知症になった経験があるなら 彼の発言は、それなりに、心に染み入ったりする。 あたしの父は、糖尿で、高血圧で。 脳幹血管が、ズタボロだったので 脳梗塞を発症した途端、認知症に進むのが早かった。 脳梗塞で 半身不随だったから、徘徊って心配は、なかったけれど。 それでも テーブルやら、ソファやら、衣類やら 部屋中の全てを引っくり返して、全裸で座っていたり。 正気を失っているとき どうすれば、そんなに力が出せるのか？ 暴れて、危なくって、近寄れないし。 正気を取り戻した途端 部屋の惨状を目（ま）の当たりにして、茫然とする。 それで 辺りを見渡して、心配げな、あたしを認めて ようやく、自分で、やったのだと自覚する。 それで こんななら、もう、死んでしまいたい、って、泣き出しちゃう。 その 痛々しい泣き顔は、今でも、忘れられない。 ウチは、まだまだ、可愛らしい方だったと思うけど。 本人も、地獄。 家族も、地獄。 それが ある意味、認知症患者を抱える、家庭なんだと思う。 だから ネット住民さんが言うように。 徘徊老人さんは、家族の責任で 縄でも、鎖でも、何でもいいから、繋いで置けば！ってのは どこか、違うと思っている。 はっきり言って 家族じゃ、どうしようもないんだよ。 だからって 介護施設が、すぐさま、預かってくれる、ってほど、施設に空きはない。 社会が悪い！とか、国の制度が悪い！とか、いくら、騒いだって 制度の改変には、長い年月が必要で 急に、家族の負担が減るワケがない。 そういう現実を 市民団体さんは、ちっとも、判っちゃいない。 いつだって 何にだって、喧しい市民団体さんは。 彼ら自身が、そうなった時って、壮大な長期計画で 現行制度の一切合切を、改変しようと訴えるけど。 実際問題として 家族には、眼の前の、痴呆症状で、徘徊する親を 早急に、どうにかして欲しいワケで。 10年後や20年後に、いくら、制度が改正されようと そんなこと、どうでもよかったりする。 だから どこにも、現実的な解を持たない、市民団体さんの大騒ぎには とてもじゃないけど、付き合えなかったり？ 米国とか 兵隊さんは、みんな、ドッグ・タグを付けていたじゃない？ たとえ 口が利（き）けない状態になって。 それでも きっちり、家族の元に届くように、って。 そこに 人権が！とか、個人のプライバシーが！とか そういう どうだっていい議論は、全く、必要ない。 だって 戦場に行きました。 けど、どこもミンチ状態で、生きているか？どこにいるか？まるで判りません。 そんなじゃ 本国で、帰還を待ちわびる家族は、堪ったもんじゃない。 非日常を、眼の前にするとき なにがなんでも、普遍的な原理原則を！って、いくら、叫んだところで もっと、優先しなきゃなんない事柄があるでしょう？と、なる。 そういう 現実的な判断が、ドッグ・タグで。 それは ときに、個人の人権やプライバシーに優先したって、仕方ない？ NHKさんの 『1万人の行方不明者』って番組を見た。 なんだか 1万人を超える徘徊老人さんが行方不明になっている、とか。 あたしは、人品が卑しいので。 真っ先に、「行方不明たって、年金は？」とか、考えてしまう。 あたしは 認知症のご老人を、家族に押し付けるは、問題だと思っちゃいるけど 行方不明になったって、速攻で、厄介払いにしていいハズもなく。 不明者に代わって年金を受け取るなら 少なくとも、探す努力くらい、家族に強要したっていい。 べつに 親族総掛かりで、街中を探せ！やら、全国の公安さんにお願いしろ！とは言わないから せめて、ドッグ・タグを付けましょう、と。 そして 市町村さんには。 24時間体制とは、言わんから せめて、行方不明と届けがあれば いきなり、GPSで探せるよう 微弱なシグナルを発する、ドッグ・タグを無料配布したら？と。 徘徊老人さんが、どこかの介護施設で保護されて。 身元が判明した途端 その費用の一切合切を、家族に請求する。 そういう事件が あったような気がするのだけど。 そういうコトを 何度も、何度も、繰り返すなら 身元不明者を引き取ろうって家族が、どこにもいなくなる？ 反対に。 掛かった介護費用を、一切、免除する、ってなら 年金を受け取っていて、ついでに、介護費用もタダに！なんて、不埒な輩が現れる？ 行方不明になったって 家族は、まんま、年金を受け取ってていいから 必ず、市町村から配布された？ドッグ・タグを、付けるってコトにする。 ドッグ・タグが付いている限り 鉄道の軌道に入ろうと、高速道路を歩こうと 家族にまで、賠償が及ばなくして。 けど 徘徊老人さんが発見されたとき ドッグ・タグがなかったり、自分で無理矢理に外した傷がない場合 その介護や賠償費用は、全額、家族負担にする、とか？ 日本社会が、姥捨（うばす）て山になる前に。 あたしたちは 出来るコトから、ひとつずつ、ひとつずつ こなしていくしか、仕方ない。 人権が！で、個人のプライバシーが！で それで、守られる大切なモノも、いっぱい、あるでしょう。 ただ そうして、無責任にも徘徊を放置して 日本全体が、姥捨て山になって、いいハズがない。 優しさだけが、偉いんじゃない。 お花畑で、夢見てばかりで 現実的な対処を忘れちゃったら 本人や家族だけでなく、あたしたち、みんなが、つらい現実に突き当たる。 だから ドッグ・タグ装着を、人道的観点からってより どういう柄（がら）が好ましいか？の議論であっていい。 そうして ダレもが困らない、やっかまない社会を創ったっていい？ まあ あたしの好物を言わせて貰えば 亀甲縛り…失礼、肌に食い込む縄目文様も、それなりに、よろしいか、と。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2014年10月19日 19時22分52秒
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