|
テーマ:徒然日記(22895)
カテゴリ:趣味いろいろ
おはようございます。独酌です。
「都会に緑を、蘇れ小さな自然大作戦」・・・テレビ朝日系で日曜日の夜に放送してる【素敵な宇宙船 地球号】のタイトルと見紛うばかりの立派なお題目ですが、何の事はない家のベランダに植物を置くように見せかけて水生生物もこっそり飼ってしまおうという・・・かなり姑息な作戦です。 ![]() このように植物を置く分には、ヨメもあまり文句は言いません。「腹減ったぁ!」とか「メシはぁ?」などと言う【口】が無いからです。 それでも好きではないので「アタシャ面倒見ないからね!」と宣言してます。 ハイ、ケッコウです。放っといて貰える方が好都合。 ![]() 水を張った器を放ったらかしにすれば、間違いなくボウフラが湧きますね。 ![]() ボウフラを放ったらかしにすれば当然、蚊になります。 ![]() それを防止する為にメダカなどの小魚を放すわけです。 この水のあるところに蚊が湧くというのは世界共通の悩みなので【Mosquitofish:カダヤシ】というアメリカ原産の魚が世界中にバラ撒かれました。釣りをする人には【Topminnow :タップミノー】と言った方が通りが良いかな? 日本にも1916年に台湾経由で持ちこまれ、1970年代に急速に分布を広げました。2000年には福島県以南の各地で分布が確認されています。今では【アメリカメダカ】と呼ぶお間抜けさんもいるようです。 ![]() 確かにメダカとカダヤシは外見上はよく似ているのですが、まるで別の生物です。メダカは「ダツ目」で卵生、カダヤシは「カダヤシ目」で卵胎生です。卵胎生というのは、子孫を卵で産み落とさないで赤ちゃんとして産むことです。 熱帯魚のグッピーが有名ですね。 繁殖力が強く成長が早いので世界中で生息域を広げていきました。繁殖期が春~秋と長い上に、一回の出産で100~300の稚魚を生みます。体力のあるメスは半年の間に4~6回出産します。こうして生まれた子供は半年後には成熟して繁殖行動をとるようになります。 どれだけ増えるか想像がつきますか? 【カダヤシ】とは「蚊絶やし」の意ですが、ボウフラのみならずプランクトンや小型の水生昆虫、魚卵、稚魚など何でも食べます。在来の淡水魚がカダヤシに駆逐され、絶滅が危惧されるほどに減少する事態が世界中で発生していて、、国際自然保護連合(IUCN)が選定した「世界の外来侵入種ワースト100」、日本生態学会が選定した「日本の侵略的外来種ワースト100」の両方に入ってます。 日本では、いつの間にやら水域のメダカが全てカダヤシに換わっていたという事もありますが、一般にはカダヤシという種の存在さえあまり知られておらず、入換わっていると気づかれないことが多いようです。絶滅危惧種のメダカを保護してるつもりでこのカダヤシを守っていた大阪府の職員がいたくらいです。 ![]() 独酌はカダヤシではなくメダカを飼おうと思ってます。 ![]() 睡蓮鉢だけじゃなく、もう少し広い面積の【ビオ・トープ】も作っちゃおうかなぁ・・・理想は田圃の生態系。 ![]() そんなに大層なもんじゃなくて衣装ケースや左官屋が使うプラ船でも大丈夫。 ![]() ![]() 色々な生物がいて環境が良ければ、よそからやって来る連中もいます。 ![]() 蛍は無理だとしてもトンボくらいは来て欲しいなぁ・・・。 地球環境がどうのという壮大な話ではなく、独酌のささやかな希望です。 ![]() そうそう、金魚やメダカをお家で飼ってる人なら見たことありますよね?・・・というか、もしかして家に今あります? 国際自然保護連合が選定した「外来侵入種(植物部門)」で堂々のワースト・ワン。【ホテイアオイ】 これも川や池に捨てたり流したりしないで下さい。 日本の水辺の生物や景色が好きな独酌からのお願いです。 どの辺が「大作戦」? 話も魚も小っちゃかったですねぇ・・・ 次回はもう少し大きな話を・・・言わぬが花か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[趣味いろいろ] カテゴリの最新記事
|