家庭内単身赴任？オヤジの手酌日記

今晩は。独酌です。
帰りしな、ふと空を見上げると雲間から月が。



上弦の月がまるで杯に見えるのは独酌だけか？
９月中は煩い程だった虫の音も、心なしトーンダウンしたような気がします。その代り、独酌が最近よく通るこの道は金木犀がたくさん咲いていて咽返るような香りに包まれています。



遠くから嗅ぐと良い匂いだと思うのだが、こうも強い臭いだと気分が悪くなりそう…トイレの消臭剤とか芳香剤の器をヒックリ返したような感じです。公園の造園を手がける人に言いたいけど、もう少し限度と程度を考えてセンス良く造れないもんですかね？



独酌の個人的な好みで言うと、香りが穏やかな銀木犀の方が〇。
まあ、これもドッチャリと植えてあれば一緒ですけどね。



そんな事を思いながら再び見上げた月は、先程より少し傾いたように見えました。天の上にいる誰かさんが呑み干そうとしているような気がしました。月見酒も良いかも…堪らず、とっとと帰る事にします。花の香りがどうの…そんな風流な想いは50メートル手前の地点に落っことして来たので猛ダッシュで帰りました。

家に帰ると本日は、嬉いことに独酌用の食事も用意されておりました。もっとも「これから帰る」と電話をしておいて何もなかったら考えモンです。


甘海老の海鼠腸和え


子持昆布


もずく酢


鰤大根

これは黄柚子がなかったので、ちょっと物足りなさが…


河豚白子焼き


水前寺海苔のサラダ仕立て

【水前寺海苔】をご存知でしょうか？
これが正式名称だったと思いますが、同じ九州でも久留米市では「紫金苔」、甘木市あたりでは「寿泉苔」と呼ばれています。
海産の海苔に比べると味も香りも薄いのですが、生で食べるとシャキシャキした歯応えが楽しめます。
今日は茹でた海老と烏賊が入ったサラダみたいになってたので、理研のノン・オイルドレッシング（シソ風味）で食べましたが、海苔だけをおろし生姜を少し落とした三杯酢でも美味しいです。


半熟卵の味噌漬け

窓から見上げても雲に隠れて月はよく見えません。
代りという訳でもないのですが、卵の黄身を月に見立てて。



肝心の酒はこれにしました。
せっかくの生酒ですが温めのお燗に。



杯はお気に入りの青白磁の平杯を。
口に当たる部分の薄さが気に入ってます。



しみじみと旨いっす。

まあ、強いて難を上げれば野菜が足りないかな…それを口に出して言う程に足りなくはない独酌は黙って酒を呑むのでした。



こうならない内に布団へ入らなければなりませんので、この辺で失礼します。

おやすみなさい。


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