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カテゴリ:大分県
落ち着いた雰囲気の日本庭園にある、白濁した泉色の地獄。別府地獄めぐりの一つ。国の名勝に指定されている。
遊歩道が整備された和風な庭園の真ん中に、白濁した小池の地獄が広がっており、別府地獄めぐりの中では比較的落ち着いた雰囲気。地獄の泉質は約95℃の泉温の含ホウ酸食塩泉で、噴出する時は無色だが、池に落ち温度と圧力が低下すると自然に白濁する。 園内には温泉熱を利用した熱帯魚館があり、アマゾンの熱帯魚が数多く飼育されており、大王魚と言われるピラルクの飼育もされている。また、郷土美術二豊南画堂には大分県出身の江戸中期よりの文人画家の作品が展示されている。 入場料は大人450円、小人200円(団体割引有)。7ヶ所の地獄を見学できる共通観覧券もあり、こちらは大人2200円、小人1000円(団体割引有)。 ![]() ![]() 白池地獄正門。 ![]() 南門。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 白池地獄。噴出口からは常に湯が湧き出ており、白い湯気をもくもくと上げ続けている。湯は湧き出た時は無色透明だが時間と共に白濁していき、見ての通り地獄一面が青白く染まっている。池の周辺は日本庭園として整備され、風情があり、地獄という名前が似つかわしくないくらい静かな雰囲気となっている。 ![]() ![]() 展望台から。地獄の全体像が見れるようになっている。 ![]() 石燈籠。 ![]() 一遍上人像。一遍上人は1276年(建治2年)に諸国念仏行脚の途中に別府の浜へと辿りつき、現在の鉄輪の地を訪れ、当地が荒地獄に悩まされていることを知り、大蔵経を一字一石に書写して地獄を埋め、荒地獄を静めたという。その後、この地が温泉地として築き上げられることとなり、鉄輪温泉ができるきっかけとなった人物として広く知られることとなった。また、鉄輪蒸し湯も一遍上人が作ったものだと言われている。 ![]() 向原石幢。県指定有形文化財に指定されている。1560年(永禄3年)に造られたもの。基礎、幢身、竿、中台、龕部、笠からなる石塔。高さは2.5m。六角の傘の下に位置する龕部には、六体の地蔵像が彫られている。 ![]() 国東塔。県指定有形文化財に指定されている。国東半島を中心に分布する宝塔の一種。旧所在地は不明。高さは約2.7mで、南北朝時代末に造られたものだと推測されている。 ![]() 淡水熱帯魚養魚池。温泉の蒸気を利用した温水を掛け流ししている。池には絶滅危惧種のスッポンモドキと、グッピーが飼育されている。 ![]() ![]() ![]() 郷土美術二豊南画堂。豊前国、豊後国に関係した文人画家の南画(中国をルーツとする水墨や淡彩)や書が展示されている。 ![]() ![]() ![]() 熱帯魚館。2代目社長の時代に何か別の呼び物が必要だという考えから作られた、ピラニア、アリゲーターガー、アロワナなどの熱帯淡水魚を飼育している小さな水族館。現在の建物は2019年(令和元年)にリニューアルされたもの。温泉熱を利用して水槽の水温を温めているといい、こうした取り組みを行っている水族館はここだけとのこと。 ![]() ![]() ピラルク。アマゾンの大王魚で、世界最大の淡水魚。1億年以上前から姿形を変えていないことから生きた化石とも呼ばれる。体長は3~4mにも及び、鱗は靴ベラほどの大きさになる。白池地獄では5匹のピラルクを飼育しており、一番大きなもので1.7mの大きさを誇る。毎日午後3時半になると餌やりが行われている。 ↓ランキング参加中。この記事が良いと思った方はクリックしてね ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.07 22:00:11
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