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2008年03月05日
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カテゴリ:テレビ番組・映画


前回の爆笑問題のニッポンの教養のテーマは「検索エンジンは脳の夢を見る」だった。マイクロソフトがヤフーに買収を提案した,といったニュースがあったばかりだし,たまたま個人的にも検索エンジンのことを不思議に思っていたのでなかなかタイムリーだった。

そもそも,自分のPC内のローカルファイルを検索するだけでもあれだけ時間がかかるのに,検索エンジンは一瞬で世界中のサーバーにある無数のページを検索し,それらしいページの上位50ほどを表示することができるのはなぜ?という素朴な疑問があった。番組では,検索エンジンはあらかじめウェブページのインデックスを作っている,といった説明があった。似たような説明は私も聞いたことがあったが,それでもそのインデックスは膨大なサイズになっているはずで,その巨大なファイルをあんなに一瞬で検索できるものだろうか?という疑問は残った。

ちょっと検索してみてなるほどと思ったのが,こちらのページの「検索結果はインデクスをlookupしているだけだから、ユーザーがキーワードを入力する前に検索結果は既に決まっている」という説明。つまり,検索エンジンは文字列が入力されて初めて検索を行っているのではなく,同じキーワードで検索された結果ページがあらかじめ作成されているのだ。そんな結果ページが検索エンジンのサーバー上に無数に存在しているものと思われる。だとすると検索するということは,検索文字列をすでに存在している検索結果のページのURLに単に変換することなので,あれほどすぐに表示できるのだろう。例えばGoogleで「オーディオ」と検索するとURLはhttp://www.google.com/search?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA&num=50となるが,このURLに対応する結果ページは(日々更新されつつも)あらかじめGoogleによって作成されているものと思われる。予想もしない検索文字列が入力される場合もあるだろうが,そのような場合に備えてこのような検索結果ページが数限りなく作成されているのだろう。

そう考えると,2つ3つの単純なキーワードならまだしも,OSのエラーメッセージなどある程度長い文章でもそれなりの結果が表示されるのはすごい。そういった場合には,入力された文書のなかから必要な単語を瞬時に判別する技術が使われているものと思われる。今回番組に登場した高野明彦氏が開発した「汎用連想計算エンジン(GETA)」もそういった文書処理技術の1つのようで,そこから発展したと思われるのが新書や選書の検索エンジンである新書マップ

新書マップ 検索結果
試しにこのブログ記事のここまでの文章を丸ごとコピーして貼り付けて検索した結果がこれ。「関連テーマ」(円内)や「関連キーワード」(円外)が表示され,それをクリックすると該当する新書が表示される。文章を投げ込めば重要なキーワードを勝手にピックアップしてくれるのが便利。(ただ,「ワード・エクセル」や「プレゼンテーション術」などについて書いた覚えはないが・・・)

新書マップ 書棚
その画面から「インターネット検索」というテーマをクリックし,「ITとメディア」の「書棚」を表示させたところ。このように背表紙をずらっと並べる表示の仕方は,ネットというデジタルな世界においてどこかアナログ的なインパクトを持っていておもしろい。

他に想-IMAGINE Book Searchも紹介されており,これを使うと「新書マップ」に加えてウィキペディアや書評(松岡正剛の千夜千冊),古書検索(Book Town じんぼう)などでの検索結果を一度に表示させることができる。

ただ,これらの検索エンジンはあくまで蔵書検索の範疇に留まっている感じもする。こういったものに,Googleのブック検索のような方向性が加わるとさらにおもしろくなりそう。Googleのブック検索はまだプレビューできる本が少なく,その範囲も限られているが,今回改めて試してみて意外と読める文章が多いことに驚いた。音楽出版社の音楽ファンのための最新スピーカー徹底ガイド(2007)も,ところどころ読めない部分も多いものの「プレビュー」という言葉から想像するよりはかなり多くの部分を読むことができる(読みたいページは欠けているのに広告のページはしっかり載っているのがいただけないが・・・)。何より「書籍内を検索」できるのがデジタル書籍ならではだ。寺島靖国著たのしいジャズ入門なども普通に楽しめる


個人的に回によって当たり外れがあるという印象の「爆笑問題のニッポンの教養」だが,今回は楽しめた。やはり今回のようにテーマそのものや教授個人が魅力的なときは良い。例えば「平和は闘いだ」では,紛争をあくまで現実的に解決しようとしてきた伊勢崎賢治氏が登場したが,すさまじい半生に不釣合いなほどの庶民的な感じが印象的だった。人権活動家などこういった経歴の人物をメディアが取り上げる場合,得てしてその人個人の人柄が強調され,それによって問題が解決したかのようにまとめて終わる傾向があるように感じるが,その回では紛争解決の現場にある現実的でドロドロしたところもしっかり語られており,興味深かった。

爆笑問題のツッコミにより教授も予期していなかったであろう方向に話が展開していく回も楽しめる。名著言語学とは何かの著者田中克彦氏の回で,言語とテレビ編集のアナロジーについての太田の指摘を田中氏が素直に新しいと評価する場面などでは,分野の異なるもの同士の対話から何かが生まれているようなおもしろさがある。



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最終更新日  2008年09月05日 01時07分01秒
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