カテゴリ:息子のはなし
居間に
そしたら、『入試までの週間学習スケジュール(10・11・12月)』なる塾からのプリントを発掘。 曰く、 合格する学習スケジュールのポイント 1. 今から何しようかな、ではダメ!! ○曜日の○時は、○○をやると決めておく。 2. 毎日少しずつやるツールと、週に1回時間をとって取り組むツールを きっちり分けて計画! 3. やり直し、解き直しが優先。 今日のことは今日おさえよ!! だそうで。 至極納得。特に1.なんかは私が口を酸っぱくして言い聞かせていることで。このポイントはとても当たり前なのに、息子にはその自覚がぜんぜんなし。いいプリントめっけ!と思って、 蛍光ペンでアンダーラインを引いて、目につくところにこのプリントをはっておきました。 でも、その上にさりげな~く書かれていた 週間学習スケジュールなるものを見ておどろいた(@o@) 毎朝 5時~7時: 理社メモチェ、計算と漢字・・・etc. 毎晩 23時まで勉強 塾のある日は塾から帰宅後22時15分~23時まで その日の復習 塾のない日も17時30分~23時までいろんなテキ ストで家庭学習(曜日ごとに指定) (ってことは、寝る支度をする時間を入れると・・・睡眠時間が6時間もない) 一目見て思いました。 小学生にそんな生活させられません!! っていうか、うちの息子にはできない、と。 あまりにハードなスケジュール。なんか違うぞ・・・ なんだろう、この違和感・・・と思った時に思いついたのが、 これは受験版『巨人の星』だ、ということでした。 私が学生の頃は、スポーツといえば、水を飲まずひたすら自分を限界の状態に追い込んで、自分を鍛える、みたいな方法で練習してました。 ひたすら自分を過酷な状況に追い込んで、それに打ち勝ってこそ勝利がつかめる、みたいな根性スポーツ。 ところが、最近のスポーツ界ではスポーツ科学が導入され、昔やってた過酷な練習が一気に否定されました。練習の効率が優先され、よけいな体力を使わずにスポーツの技能を効率的に伸ばしていく、というのが今や常識に。 水も飲んでいいし、栄養も休息も十分にとらなければいけない。長時間練習を続けるのではなく、集中とリラックスの切り替えが大切に。 昔の常識がほとんど否定されました。 ・・・それなのに、塾の「学習スケジュール」は「時間をかければ合格に近づく」といわんばかりの力業、というか根性論、というか・・・。 そこには「水を飲んじゃダメ、休息をとることはサボリ、練習時間が長ければ長いほどよい」という、過去の根性スポーツとの共通点が。 スポーツの世界ではすでに改善が進んでいるのに、受験産業界は二昔前のままですか・・・。 これか、違和感の正体は。 これが高校入試を控えた中学生とか大学入試を控えた高校生用ならまだわかります。 でも、小学生には睡眠も栄養も大切だし、いくら受験勉強をしている小学生でも、普通の小学生がこれだけ長時間、集中力を持続させることはできません。 2,3日なら続けられても、1週間、2週間とたつうちに、テキストを広げた机の前に座ってぼ~っとしているだけ、の状態に陥ってしまいます。 それならいっそのこと、思い切って休息したり寝たり身体を動かした方が能率的というもの。 そう、スポーツに科学が導入されて効率的になったように、なぜ、中学受験の勉強にも、もっといろいろな要素を科学的・心理学的に考慮して効率を上げる「学習科学」がないんでしょうねぇ・・・。 塾での拘束時間の長さ。塾からもらってくるさばききれないほどのテキストに問題集、プリントの山。それを時間をかけて全部やったら合格しますよ、といわんばかりの予定表。効率の”こ”の字も考慮されていない現実。 ・・・それとも、あれかな。中学受験に失敗した場合、「これだけの量をこのスケジュールでこなしていれば、お宅のお子さんも間違いなく合格したはずなんですが。ご家庭での学習が足りなかったんですねぇ」って塾に言われるんだろうか?? +++ で、息子と二人、「このスケジュールは無理だよねぇ」「やるヒトいるのかなぁ?」とひとしきり話したあと、 息子とは、家庭ではとにかく基本のチェックと授業・テストの見直し、そして過去問、この3本柱でいくことで合意しました(これだけでも結構やること多いのですが)。 でも、それで合格できなかったら、やっぱり「ご家庭での学習が・・・」なんだろうなぁ・・・不安増大。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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