Que sera, sera

うちのあたりでは受験できる中学の数が限られているので、
塾にお願いすると、願書をまとめて取り寄せてくれます。

で、うちでは一応、地元の学校３校分の願書をお願いしていました。

昨日、その願書が入った封筒を息子から受け取り、確認しようと中を
出してみると・・・

１校分、余分に入ってる。

その学校を受ける予定はない・・・
っていうか、簡単に受けられるようなご近所の学校ではない・・・
っていうか、隣県でもない。飛行機かフェリーで行って１泊しなくちゃいけない。

最近、ある方々の出身校ということで有名になった地方の学校。
息子の本命校と偏差値的には同レベル。


そういえば・・・一週間くらい前、息子がふっと言ってたことを思い出しました。

「あのさぁ、塾の先生からね、○○校を受けないかって言われてるんだけど」

そのときは、

「バカ言うんじゃないの～。あなた、本命校だって危ないのに、他の学校の対策までできないでしょ？万一合格しても絶対に入学しないし、第一、受験の交通費だってバカにならないもの～」
と一笑に付したのでした。

もう、先生も冗談にもほどがあるわ～と。


が、願書が来た、ということは、先生、本気らしい・・・。


首都圏や大都市圏では聞き慣れない言葉かもしれませんが、
地方では

「記念受験」

というのがあるそうです。

地元にいわゆる全国区といわれる学校が少ない場合、記念に、わざわざ遠くの有名校まで受験に行くのだそうです。入る気がなくても。
合格したらその合格を今後の自信につなげ、不合格でも「こんな有名校を受験したんだ」という自信にするのだそうな。


そうそう、そういえば思い出しました。
うちのお隣に住んでいた１学年上の男の子。その子も息子と同じ塾に通っていたのだけど、その子のお母さんが去年の今頃、ぼそっとこんなことを言ってました。
「塾の先生ったら、子どもに何を吹き込んでいるのかわからないんだけど、
ラ●ールとかＮ中（関西の某超有名校）とか受けろっていってるらしいのよね～。地元校を受けるなら受けるなりに対策を絞りたいのだけど・・・」

これか。
（でも、うちはそういう超有名校を勧められていないってことは、それなりの成績なのよね・・・（苦笑））


あまりはっきり書くのもなんなので控えめにしときますが、
どうも「塾の都合」が背景にありありと見えてくる。
『下手な鉄砲も数打ちゃ当たる』ってやつ？当たると塾の業績になる。

親の気持ちとしては、経済的なこともあり、お断りするつもりなのですが、
ここで問題なのは「息子の気持ち」。

あちらは、息子の本命校とほぼ同レベルとはいえ、全国に名の知れた学校。
かたや、息子の本命校はいろいろな意味で大変によい学校なのだけど、知名度には今ひとつ欠ける。

「受けてみたら？」なんて言われただけで息子、舞い上がってるし、
たとえあちらを受験して落ちたとしても、
「○○校を受けたんだよ」
というのは子どものプライドを絶妙にくすぐるらしい。

でもなぁ、あちらの受験日は本命校の後。受験の練習にもならないから、
実は、実質的なメリットはなにもない。

以前、日記に「塾の面談、行きたくないなぁ」と書いた時に、
いろいろな方から「行くといいことがあるよ」と励ましていただいて、
行く気になったのですが。

その「行く気」が激しく減衰しているこのごろ・・・。
日頃、日記には勢いのいいこと書いているけど、実際の私、弱気なところもあり・・・面談の勢いで受けることになったりしたら・・・うう（涙）。