カテゴリ:日々のできごと
学校の「地域理事」という役員を引き受けて早1年。
先日、最後の会合がありました。 学校と地域の連絡係みたいなものだったので、たいした仕事もなく無事終了でした。 最後に皆さんでお茶とお菓子をいただきながら、一年間の感想などを ひと言ずついったのですが、 そのとき、驚きの事実を発見。 地域理事というのは地域と学校の連絡係なので、地域に住んでいる小学生をきちんと把握していないと仕事になりません。 なので、児童の転入・転出情報は、これまで学校側から地域理事に報告がありました。 ところが・・・今年から「プライバシー保護法」のために、その情報を提供してもらえないことになったらしいのです。 つまり、地域の児童が知らないうちに引っ越しでいなくなっていたり、いつの間にか増えていたりするわけです。転入・転出も立派なプライバシーだそうで。 地域理事が主導をとって地域の人たちに公平に分担していただかなければならない仕事がいろいろあるのに、あてにしていた人が突然いなくなっていたり、転入児童の家庭が仕事の分担からあぶれてしまうという、不公平な状態になっているのだそうです。 部会の副部長さんも、「先生に必死に食い下がったのだけど、どうしても教えてくれなかった」とガックリしていました。 ・・・でも、学校は、地域のご協力を、とかいって、地域の人たちにあれもこれも任せちゃおう、という姿勢なのにもかかわらず、肝心の地域に住んでいる児童の情報はもらえない、なんて・・・いったい、学校は、地域の人たちに協力してほしいのか、してほしくないのか・・・??? 協力はしてほしいけど、情報収集は自分たちでしてね、なんて、ちょっと、ムシがよすぎないか?と疑問に思いました。 +++ さて、そんな学校からの帰り道。息子の中学に提出するための市役所発行の書類が必要だったので、学校の近くにある市役所の支所にもらいに行きました。 支所なので小さいスペースなのですが、なぜかそこにぎっしり6人くらいの受付のおじさんが。 端っこのおじさんのところにいって、書類を発行してもらい、それをもらってバッグにしまおうとした時、おじさん、大きな声で 「ちなみに、この書類はどちらへ提出するんですか?」 この地域で私立中学へ行くというのはどちらかというと珍しいことなので、 あまり学校名をいいたくなかったため、 「あ、ちょっと学校に・・・」 ともごもごと口ごもっていたら、 おじさん、私のバッグから顔を覗かせていた学校名入りの振込用紙をぱっと見るや 「○○中ですかぁ!すごいですなぁ。おめでとうございます!」 と、まわり中に聞こえるような大声で・・・ 逃げるようにその場を立ち去りました 役所には「プライバシー保護」って言葉はないんですか! +++ そして、その日の夜・・・ 保育園のお友だちのお母さんから珍しくお電話が。 保育園では「プライバシー保護」ということで、名簿類を一切配っていません。だから、基本的にはお互いの連絡先を知らないのですが、 そのお母さんとはたまたま役員をいっしょにやったことがあって、役員だけの名簿をつくっていました。 さて、なんだろう?と思ったら 「あの・・・実は身内が今度の市議会選に立候補することになって」 はぁ。 「それで、応援していただけないかと」 ま、応援だけならいいだろうと思い、娘と仲良しのお友だちのお母さんでもあったので 「うん、いいよ」 と返事しました。 「あ・・・でね、よかったら名簿に署名してもらえないかなぁって・・・」 ・・・う~ん・・・そうきたかぁ・・・ ちょっとそれは、と思いつつも、なんとな~く断りにくい。 ま、いいか、と深く考えずに 「いいよ」 と返事をしたものの、なんとなくしっくりこない・・・。 結局、オットに相談したら、「署名はやめて」といわれてしまい、 あとでお断りしましたが、お互い、気まずい感じになってしまいました。 なるほど。学校や保育園で得た名簿をこういうことに利用する方もいらっしゃるわけだ・・・。 学校からいただく住所録も電話連絡網もなくなり、どんなお友だちがいてどこに住んでいるか、なんていう情報が一切入らない状態。 確かにプライバシーの保護は必要なのかもしれない、と実感しつつも、 地域の団結やら協力が叫ばれている時に、地域がバラバラになっていく感じも否定できず・・・。 プライバシー保護先進国の外国ではどうなのかなぁ、と思うこのごろ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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