カテゴリ:日々のできごと
またまた前の日記の続きです。
さて。 毎年、この時期になると ムスコの「ゲンバクは時限爆弾」発言がきっかけに起きた 一連の出来事を、思い出すわけですが・・・ 同時に、 「私、本当に子供たちに戦争について考えるきっかけを作って あげられてるだろうか???」 と、胸の中にちくっと痛みを感じます。 去年あたりから、戦後60年ということで、 TVでも盛んにかつての戦争を振り返る番組をやっているのですが、 どうも、子供たちの興味を引くようなつくりではない。 戦争を描いたアニメ という選択肢もあるのですが、 うちの子供たち、やたらと恐がりで、 そういうアニメを家で見たがらないのです。 実は、私自身も、戦争の悲惨さばかりがクローズアップされるものを 見たくないし、子供たちの心にトラウマを残したくもないと 思うのです。 (だから、いまだに「火垂るの墓」を見たことがない(爆)。 予告を見ただけで涙が止まらなくなるのよ・・・) トラウマが残ってしまうと、それ以降、二度と戦争の話に 興味を示さなくなってしまいそうで。 それでは本末転倒。 親があまり積極的に介入することができないもどかしさを感じています。 でも。 ムスコは小6の修学旅行で広島に行きました(なんたって、お隣さん)。 その旅行の前に、戦争や原爆について学習する機会があったようです。 なので、さすがに原爆がなんなのかをちゃんと知ることができたみたいです。 (でも、原爆資料館で傘の柄をなくしやがって、それを探すのに大騒ぎした らしい(当時の日記)・・・資料館の中、みてないだろっっ!) それに、受験勉強をしていた頃、煮ても焼いても食えないような点数しかとれなかった 日本史でしたが、現代史だけはちゃんと点が取れていて、 あ、なんとなく、意識の中に何か残してくれているのかな・・・? と感じた覚えも。 今、ムスコへ、といただいた サニーちゃんの「地雷ではなく花をください」シリーズ は、ムスメのものになりました。 先日、何がきっかけだったか、ムスメが読んでほしい、といいだしたので、 読んであげました。 そして、私、不覚にも読みながら涙をポロポロとこぼして読み続けられなくなる 事態に(爆) ムスメはそんな私をケロリとした顔で眺めてましたが(・・・おいおい) それから、NHKの朝の連続ドラマ「純情きらり」もいっしょに見ています。 ストーリーの安直さに少し苦笑気味だった時期もあったのですが、 全体的に、戦争へと突入する日本の様子を、あまり暗くなりすぎずに 描いていて、子供たちに、「戦時中とはこんな感じ」というイメージを 伝えるにはいいドラマだなぁ、と思いながら見ています。 ムスメの好きなピアノの話でもあることですし。 考えてみたら、私が小さいときには「鳩子の海」とか、 子どもが見てもあまり悲惨さを感じない、「戦時中の日常」を描いたドラマが たくさんあったような気がします。最近は、なかったなぁ、こういうの。 ムスメがもうちょっと大きくなったら、 松谷みよ子さんの ふたりのイーダ や、 私のアンネ=フランク なんかを読んでほしいなぁ、と思ってます。考えるきっかけくらいにはなりそう。 (女の子の話だから、ムスコには興味を持ってもらえそうにない・・・) 親が興味を持ち続けることで、子どもにも何かを感じ取ってほしい。 私にはこれくらいしかできないのですが、 できれば、公教育できちんと教えてほしいなぁ、というのが 私の本音です。 こういうのって、みんなといっしょ、の時の方が、話が耳に入りやすい ような気がして。 でも、公教育に任せてると、何を教えられるかわからないかぁ。 これからも、毎年、ちくっと胸の痛みを感じながら、 考え続けなければならない問題のようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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