Que sera, sera

先週の「学校へ行こうMAX」で、ローザンヌ国際バレエコンクールに出場が
決まった女子高校生を追跡してました。

このコンクールには「出場できる」というだけで名誉なことなのだそうで、
そのために、この高校生は高校を辞めてバレエのレッスンに専念します。
一日１４時間の練習を毎日。
おかあさんと二人三脚で、コンクール本番を目指しました。

そして、本番を迎えるためにスイス、ローザンヌへ出発。
おかあさんは日本に残り、本人とバレエの先生だけでの旅立ちでした。

世界中から選ばれたバレエの生徒たちが集うコンクール。
みなぎる緊張感の中、トップバレエダンサーのタマゴたちとの公開レッスンを受けた後、
本番へ。めいっぱいな緊張状態の中でも、
小さい頃からあこがれていた舞台に立って踊れるという喜びに満ちあふれて、
思いっきり力を出し切りました。

でも、結果は準決勝進出ならず。

合格発表の場で、不合格の子たちの中には泣き出す子もいる中で、
カメラがあるという意識もあったのでしょう、彼女はけなげにも若干の笑みを浮かべ、
「ここで踊れたこと自体が満足でした」と、カメラの前で言い切りました。

・・・でも。

お母さんに不合格を連絡するために国際電話をかけたときのこと。

「さっきメールしたけどさ、あのさ、ダメだったよ・・・」

その言葉を受けて、事前に結果を知っていたお母さんは
「これが終わりじゃないから、これからが出発なんだから、ね・・・」
と、なんとかムスメを励まそうと言葉を続けます。

でも、彼女は、そのお母さんの声を聞くなり、大粒の涙がポロポロとこぼれてきてしまい、
電話で話し続けることが出来なくなってしまいました。


・・・

さて。

このような番組をオット、ムスコ、私の３人で見ていたわけですが。

彼女が泣き出すシーンを見たオットのひと言。

「（お母さんが）そんなこと言ってもなぁ、彼女もがんばってきたんだから、これからが出発って言われたって納得できないよなぁ」

すると、その言葉を受けてムスコも

「そうだよねぇ、がんばったんだから、おかあさん、あんなこといわなくてもいいのに」

？？？？？

ちょっと待て。

今、彼女が泣き出したのは

お母さんに言われた言葉がショックだったから

じゃないでしょーよ！！

若干１６，７歳の女の子が、お母さんから離れて遠い異国の地に一人でやってきて、
世界の舞台に立つ緊張感でいっぱいいっぱいのところを、全力を傾けてがんばって、
その末に出た結果は決して本望ではなかったけれど、
カメラも回っているし、なんとか「これでよかったんだ」と自分に納得させようとしていたのに、

そこでなつかしいお母さんの声を聞いたとたんに、緊張の糸がぷつんと切れて
涙があふれてきて止まらなくなったんでしょうが！！
二人三脚でがんばってきた毎日がフラッシュバックして、申し訳ない、残念だという気持ちが
あふれ出てきたんでしょうが！

お母さんに言われたコトバに反応しているワケじゃないのよ、声よ、声！！


・・・・・・・

ここでハタと思いました。


ムスコに読書感想文を書けといっても書けないのも、小説や物語を楽しめといっても楽しめないもの、み～んな、当然のことだったんだわ。

ムスコのせいじゃなくて


父親からの遺伝だったんじゃないの～（爆）


なんか、この瞬間、結婚してからのいろんなコトが理解できたたような気がしました・・・


これって、男女差？　それとも・・・個人差？？