カテゴリ:帰省の旅
さて、ムスメが泣きながらがんばっていたその間、
ムスコは何をしていたのかといいますと・・・ 朝、他の家族がみんな起床したのに、一人起きてこない。 みんな朝ごはんを食べ終わっちゃったのに、まだ起きてこない。 ・・・ 今までの長旅の疲れが一気に出たのか、暑さで眠れぬ夜にまいったのか。 「寝かしておいてやりなさい」 という義母の言葉もあって、そのまま寝かせておくことにしました。 幸い、2階の寝室は、窓を開けておくと風が通って1階の居間より涼しく、 寝かせておいても熱中症になる心配はなさそうでした。 でも、食べないどころか、水分も取らずに布団に転がるムスコが 少々心配になり、お茶やジュースを運んでは様子を見ていました。 たっぷり寝れば、元気に起きてくるよな、と思って。 ところが、昼食の時間になっても布団から出てきません。 んんん? なんか変だぞ。 母親のカンが働いたのですが、そこで私がごちゃごちゃと説教しても 事態は悪化するだけだというのもわかっていたので、 昼食を寝室に運んで、さらに様子を見ることにしました。 従姉妹が遊びに来ているというのに、午後になってもやっぱり起きてこない。 「医者に連れて行った方が・・・?」と義母も心配し始め、 私も、ちょっと様子を聞いた方がいいかも、 と思い、布団の横で、一緒にごろごろするフリをしながら、 なにげな~く、ムスコに話を振ってみました。 「お医者さんに行く?」と尋ねてみると、 体調が悪いワケじゃない と涙目になりながら、 こんなことを言い出したのです。 「僕はね、夏休みが始まってからずっと、お医者さんに行きたかったんだよ! うつなんだよ、僕は!!」 だと。 ・・・あああ、そうかい。そういうことね。 そこで、こんな質問を。 「じゃぁ、学校がツライ?もう学校に行きたくない?」 「そんなことない。学校は楽しい」 「じゃぁ、合宿がつらかったり、つまんなかったりした?」 「すごく楽しかったよ!!」 楽しいと思えることがあるうちはうつ病ではなさそう(<経験者は語る)。 本当にうつ状態なら、学校のカウンセラーさんに相談して、 しかるべき病院へ、と思ったのですが、 そうではないようです。 はは~ん・・・と思いました。 これは、『宿題ストレス症候群』だな~(ーwー)と。 しかも、そこに「逆ホームシック状態」が入っているから、余計つらいのかも。 オットの実家は、田んぼの真ん中にある、数十軒しかない小さな集落。 緑は豊かですが、緑以外はなにもないという環境。 一番近くのバス停まで2kmほどあるし、しかもバスは1時間に1本あるかないか。 つまり、自動車がないとどこにも出かけられないのです。 しかもこの炎天下。歩いて散歩にでようにもでられません。 放浪癖のあるムスコ、完全に「閉じこめられた」という心理状態に なったようです。 そして、その閉じこめられた空間にあるのは、 山のような宿題。 布団から起きあがれば、やるべきことはただ一つ。宿題だけ。 8泊9日、非日常空間でエキサイティングな合宿の毎日を過ごし、 次いで滞在した東京でも、やりたいことが目の前にてんこ盛り。 でも、宿題のせいで、やりたかったことが十分にできずに不完全燃焼のまま、 閉ざされた田舎の空間に閉じこめられてしまい・・・ あとは自宅に帰り、カンヅメになって宿題だけをこなす日々が待っている。 あまりにも刺激的で楽しい毎日を過ごしたので、ふつうの日常生活に戻るのが ツライ状態=逆ホームシック状態 なのでした。 さて、病気じゃないということはわかったので一安心。 でも、このまま一日一晩過ごして、翌朝にはすっきりしてくれるのか、 それとも、この精神状態をずるずる自宅まで引きずっていって、 悪夢の「夏休み最後の1週間」を過ごすことになるのか・・・。 とりあえず、従姉妹に「今晩は花火をやろうね♪」と誘ってあるのに、 肝心のムスコがあんな状態では、ムスコが来るのを楽しみにしていてくれた 従姉妹にも失礼だし・・・ さてどうしたもんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 29, 2007 03:44:00 PM
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