カテゴリ:息子のはなし
ムスコは、4月7日の夕方に東京の私の実家から戻ってきました。
でもまぁ、アレです。 帰ってきてもリビングに顔も出さずに自室にこもり、 食事もとらず、 もちろん、風呂にも入らず。 臭い足のまま、夜中にリビングのコタツで眠っていたらしく、 翌朝、コタツに入ったら・・・ く、くさい・・・。 コタツに入った人に臭いがうつるんじゃないかと思うくらい (いえ、本当にうつりました)。 朝、私やムスメが起きてリビングに向かう気配を察して、 ムスコは再び自室にこもり、またしても食事もとらずに 姿を現しませんでした。 そんな相変わらずなムスコでしたが。 帰宅した翌日の夕方、 ムスコは、自分が大切に大切にしていたものをなくしたことに気がつきました。 鉄道の旅には必ず持って行ったものでした。 いわば、旅の友。バディ。 でも、実はもともとはムスメがそれはそれは大事にしていたものだったのです。 ムスコが反抗期の突入すると同時に、それはムスコによって拉致監禁(^^;)され、 以来、どんなにムスコと交渉しても、それはムスメの手に戻ってくることは ありませんでした。 ムスメも、最初こそさびしがって悲しんでいましたが、 「お兄ちゃんがもっていてくれるなら、それでいい」と わりと潔くキッパリとあきらめたのでした。 そんな大切なものを、ムスコ、旅の途中に落としてしまったらしいのです。 そのことに気がついた後のムスコは、 パニック というか、 半狂乱 というか・・・。 その日の夜、2度にわたって駅から自宅までの道のりをくまなく捜し歩き、 周辺のお店にも、届けられていないかどうか聞き、 もし拾ったら連絡してほしいと頼んでまわったそうです。 それから、あれほどリビングに姿を見せなかったムスコが、 泣きはらした顔をして何度もリビングに現れ、 コタツに座ってさらに泣き、 部屋に戻って再び泣き・・・ どうやら一晩中、おきていたようで、 翌朝6時前に再び家を飛び出していきました。 あんまりびっくりしたものだから、私も起きてしまったのですが、 数十分するとまた戻ってきました。 もう一回、駅までの道のりを歩いてみたのだけど、 やっぱりなかった、と憔悴の面持ちで、再び泣き出したのでした・・・。 いや、正直。 それを大事にしていたのは知っていたし、どこにでも持っていっていたので 大切なんだろうなとは思っていたのですが、 所詮、物は物ですから。 そこまであきらめられないとは思ってもおらず・・・。 妹に対して責任を感じていただけかな~?と思っていたのですが。 そうではなかったようで。 本気の本気で、それがなくなったことを嘆き悲しんでいるようでした。 実は。 ムスメの大切なものがなくなったわけで、 私はてっきりムスメの方が内心ショック大? と心配していたのですが。 ムスメ、それがなくなったことなんか「もうどうでもいい」って感じで。 それよりも、ムスコの憔悴ぶりに だいじょうぶかな~?自殺とかしない??」 と・・・(^^;;;) さて、その日は新学年の初登校日でした。 少し寝て、すごくすったもんだした挙句(<これはこれで、長い長いお話に・・・) 登校していったのですが、 そのとき、なんとこの私に 「お母さん、もう一度、僕の部屋を探してみてくれる?」 と頼んだのでした。 あれほど、 「部屋に入るな、一歩でも入ったら罰金!」 とがなりたてて、それが原因で父親とも大ゲンカになって、 私が方々のカウンセラーさんに相談するために奔走したきかっけとなったほどの 大騒ぎになったほど、 ムスコの部屋に親が入るというのは一番忌み嫌っていることだったはずなのに。 私に部屋に入って探してほしいと・・・。 普段だったら、「何甘えたこと言ってるの!?都合のいいときだけ!」 と一喝しそうな私でしたが、 とにかく憔悴ぶりがすさまじく、 確かに自殺しそうな勢いではあったので、 片付けてみることにしました・・・ で、ムスコ部屋がこれほどきれいになったことがあろうか!? というほど、きれいに片付けたのですが、 やっぱりそれは出てきませんでした・・・。 (長くなるので続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|