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September 18, 2016
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カテゴリ:私の本棚
米国の大統領選で、なぜあのめちゃくちゃな主張を繰り返すトランプ候補が
大人気なのか。

どう見ても政治的キャリアが上のはずのヒラリー・クリントン候補が
なぜトランプ候補相手に苦戦しているのか。

そのナゾがわかる本です。

民主党・共和党を問わず米国の政治家と、
99%の富を独占する1%の富豪たちが、
米国という国で何を行ってきたか。
その結果、現在の米国がどのような悲惨な状況になってしまっているのか。

そして、それがまったく対岸の火事ではなく、
日本もその大きな流れの中に巻き込まれつつあり、
空気のように当たり前となっている「国民皆保険制度」が、
米資本主義の手で壊されようとしているという現実。

「無知は弱さになる。持っている人がその価値を分かっていないものほど奪うのは簡単」
本文から引用


私たち日本人には、医師は3分診療で患者からお金をぼったくっているお金持ち、
という”悪者”イメージがないだろうか?

医者は余っているから減らさなければならない、というマスコミの言い分を
うのみにしていないだろうか?

私は医師のそばで働いているので日々実感しているのですが、
医師(特に勤務医)はブラック企業顔負けの環境で過労死寸前の状態で
働いています。
本書によると、医師数はOECD諸国平均よりも12万人足りず、
救急医はアメリカやフランスと比べて10分の1しかおらず、
2035年には医師不足が非常に深刻化するそうです。

こんな状態になったのは、医療費を削減したい政府の言い分を
マスコミがそのまま垂れ流しにしていて、
それを信じた国民が医師や日本医師会を叩きまくっているから。

米国の医師がこう語る場面が出てきます。
「政府やマスコミが医師たちを積極的に仮想的にし始めたら要注意です。」
「なぜなら真のターゲットは私たち医師ではなく、その先にあるあなた方のいのちと健康なのですから」


すでに医療崩壊の現実がニュースの端々に現れていますが、
ふと気づくと、アメリカのように、病院に行きたくても受け入れてくれる
病院がない、という状態に、日本もなっているかもしれません・・・。

無知とはこれほど恐ろしいものかと、
本書を読んで怖くなりました。

正直、本書の最初の3分の2くらいは、読んでいてつらくてつらくて、
全然読み進められませんでした。

でも最後の章で、日本はまだ間に合う、と著者は説いています。

そうであってほしい、と願います・・・。




こちらも合わせて。

沈みゆく大国アメリカ [ 堤未果 ]







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Last updated  September 18, 2016 03:44:29 PM
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