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『ＮＯセックス、ＮＯライフ！』を観ました

一見幸せそうでありながら性生活に問題を抱えた夫婦と、結婚観に大きなズレがある
カップルの4人の男女を中心に大人の恋愛模様を描いたロマンティック・コメディです


>>『ＮＯセックス、ＮＯライフ！』関連

原題：　TRUST THE MAN
ジャンル：　ロマンス／コメディ
上映時間：　108分
製作国：　2005年・アメリカ
監督・製作・脚本：　バート・フレインドリッチ
出演：　デヴィッド・ドゥカヴニー　ジュリアン・ムーア　マギー・ギレンホール


【ストーリー】
ニューヨークに暮らす専業主夫のトムと舞台女優のレベッカ。
彼らは傍目に夫婦円満に見えたが、その実セックスレスの問題を抱え、
２人でカウンセリングに通っていた。
しかし、性生活を充実させたいトムと、対照的にセックスを重要視しない
レベッカの思いはすれ違うばかり。
一方、付き合い始めてから８年が経つレベッカの弟トビーと小説家志望のエレイン。
結婚と子供を望むエレインの気持ちをトビーがいつまでも受け入れなかったことから、
２人は破局へ向かってしまう。
４人はそれぞれ互いの相手と距離を置きながら、新たな可能性を見出そうとするのだが…。


ここから先はネタバレを含みます。ご注意を


“セックス”という名の愛情表現、
あなたはちゃんとしてますか?――


『X-ファイル』のデイビッド・ドゥカブニーのハマリ役なのでしょうか？
観てはいけない、知ってはいけないような
彼のプライベートな一面と重なるような役柄であります。
特に、ツワモノの集まる依存症の会に参加してしまった時の
とっさの捏造ストーリーには爆笑でありました。

そんなデイビッド・ドゥカブニーが演じたトムは、
ジュリアン・ムーアが演じる舞台女優の妻レベッカと
可愛い子供に囲まれた優しそうなパパであり専業主夫。
幸せそうな夫婦に見えたこの2人がセックスに問題を抱えて、
夫婦でカウンセリングに通っているっていうんだから
見た目では分からないものでありますね。

また一方では、レベッカの弟ビリー・クラダップが演じるトビーが
8年も交際しているマギー・ギレンホール演じる小説家志望のエレインと
ギクシャクし始めたりなんかして、
この4人の演技派俳優達がどこにでもある男女の葛藤を濃厚に魅せてくれます。
さらに、エレン・バーキンやエヴァ・メンデスも登場して、
大人の事情をチラつかせたりして、
ビックリの豪華キャストはお得度満点であります。

そんなストーリーの中でも、男組トム＆トビーと、女組レベッカ＆エレインの
ホンネの会話がなかなかリアルで興味深いのであります。
責任感皆無のダメ男2人がゆるーい会話を展開させ、共感してはいけないのに
出来てしまう部分もあり、世の女性達には申し訳ないと思いつつも笑ってしまいます。
そんなダメ男たちもファミレスでの会議で覚醒し、
カッコ良く最後の作戦に討ってでるわけでありまして、やるときはヤリマス。
そんな姿を見届けると爽やかな気分になるものだから不思議でありますね。

そんなこんなでセックスに関する事ばかりではなく、誰もが感じる男女の違いから
巻き起こるすれ違いをユーモアを交えて描き出している作品でした。

邦題からは想像つかないけど、
意外とロマンチックで大人のためのコメディといったニュアンス。
邦題に期待してみたらガッカリかもしれませんが、なかなか面白い映画でありました。

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