天智朝と東アジア 唐の支配から律令国家へ 読了
白村江の戦いで敗戦した日本に唐の占領軍がやってきて飛鳥を拠点に10年ほど日本の間接統治を行っていた、という聞いたこともない説を主張している本。中身を見てみると、唐の進軍を防ぐための施設と言われていた水城や烽火台、山城が対外ではなく対内用だとか、もし唐が進軍したのなら九州など寄り道せずに一気に首都を落す、楽勝みたいな雑な部分がかなりあり、唐より戦なれしてるモンゴル帝国さんが九州狙った理由とか、海路をまたいだ補給線の確保とかあんまり考えてないんだなあとしみじみ思いました。まあ唐が日本を線量していたという答えから逆算して組み立てた感じがしますね。天智朝と東アジア 唐の支配から律令国家へ【電子書籍】[ 中村修也 ]