天然センス舎　ありきたりの日々

ここ数年？恒例になっている年越し前の
一泊旅行。今年は、伊豆の金山跡で有名？な
土肥温泉で、温泉三昧してきました。

子供たちもいろいろとイベントがあったり、
クラブの合宿があったりして、
結構年末押し迫るまでフリーに
ならなかったりします。私も夫も
会社が休みになるまでは、昼間の時間が
ままなりません。

もちろん、年越しできる程度には、
掃除しないとなあ、という気持ちもあります。

というわけで、たいてい家族旅行は年末。
お正月は、家でゆっくりしますが、
今は、2日目くらいからどこでも買い物が
できますので、子供たちがあまり喜ばない
おせち料理は、殆ど作らないのでした。

うちの場合は、筑前煮と、大根と人参の膾、
かまぼことお雑煮、くらいで、三が日は
すごしてしまいますので、お料理は楽です。

そうだ、一泊旅行の話をしようと
思っていたのでしたっけ。前置きが長いですね。

土肥大和館
http://toi-yamato.com/

伊豆の海沿いの、崖にそって建築された
旅館でした。昨夜、夕方、私たちが
ちょうど到着したころから、強い風が
海からビュービュー吹き出して、すごい
音が一晩中していました。

風の龍、水の龍、山の龍、樹木の龍が
年の終わりを知って、総動員して旧友たちに
挨拶をしようと夜中、1千万頭ほど飛び回って
いるような強風。

風の音は大きくて、波も騒いでいますが、
部屋についた小さな露天風呂の温度は、
少し熱く、風に、冷めることはありませんでした。
お風呂につかりながら、波つぶを頬に受け、
突風と話し、夕日や朝日に染まりました。

次の朝、少し風が収まったので、
野趣あふれる海面近くの露天風呂にも、
朝6時に起きて、崖道を下り入ってきました。
娘とは、
「海へびや海坊主がでてきたらどうしようか？」
「すぐ食べられちゃうね」
なんて話しながら。大自然の驚異にはいつも、
畏怖を感じながら、同時に憧れます。

波しぶきが、濃密な潮の香りとともに、
頬にかかり、つよい風になぶられて、長く
つかってはいられませんでしたが、
しょっぱいナトリウム泉のため、崖道を
上がる間も体は温まったままでした。

そして2日目、山の中の細い道を、楽しんで
ドライブして、反対側の伊豆の海に出ました。
小さな遊覧船にのって、海の中の、宝石のような
コバルトブルーの魚たちの姿を眺め、
火山岩に覆われた小さな島を遊覧しました。

海の神様たちに、しっかり潮で清めて
いただいた小さな旅となりました。