レンコン頼み
友人の結婚式@カリフォルニアで、たくさんの幸せ(バトル!?)エネルギーをおすそ分けしてもらい、すっかり元気いっぱいで帰国した私。周囲からも「なんかエネルギーみなぎってますねえ」と言われて、ますますその気になり、翌日から、送別会や会議やらでフル回転。そんな中、急に鼻水がずるずる。披露宴では、ベジタリアン食、つまりチーズやバターは結構入ってる食事だったし、ウェディングケーキ食べないわけにいかないから、もちろんいただいし、おまけに、インドの儀式のときに、付き添いの私たちまで、インドの超甘いお菓子を食べさせられたし(インドの結婚式の儀式では、お互いに食べ物を食べさせる、という行為がすごく重要なようで、母親同士がお菓子をお互いの口元に持っていって食べたり、花嫁付き添いの女性と花婿付き添いの男性、とかいろんなパターンでとにかく食べさせまくる。私の友人は、あまりヘビーな食べ物は好きでないので途中で半ギレしていて、「もっと小さいかけらにちぎってくれないと無理ですっ!」と義父にきっぱり告げていた。そーだ、そーだ、最初が肝心だもんね。言いなりになっちゃいかん。 Show them who's boss!)鼻水は、乳製品や砂糖の排出かなあ、と放置していた。で、数日後に鍼灸に行ったときに、鼻づまりを、トントンと(先生特注の赤ちゃん用鍼グッズで)治してもらい、あー、すっとした、とすっきりしたのもつかの間、週末、外を歩いていたら、じわじわと、ものすごく息苦しくなってきた。ついこないまで、毎朝50分すたすた歩いていた私が、2分も歩かないうちに、はぁはぁ、と息切れして、立ち止まる始末。そのうち、ちょっとした拍子で、周囲が眉をひそめるくらいひどい咳が出始めた。肺の奥深くに痰がつまっていて、深呼吸しようにも、肺の三分の一くらいしか使えない感じ。鼻水が全部、肺に流れ落ちたのか!?などと思いながら、とりあえず、肺といえば、レンコン!レンコンをすりおろして、水を足して火にかけて、塩をひとつまみ加えたものを朝晩飲んだ。飲んだ直後は、確かにちょっとラクになる。でも、数時間もすると、元通り。ちょっと、がっかり。日曜の朝は、ほんとにひどくて、このまま、どんどんむせこんだら、呼吸困難になるかも、そしたら救急車呼ばないと死んじゃうかも、と思わず携帯電話を手元にたぐりよせたくらい。その日一日、ちょっと歩くだけでも、呼吸困難気味で、喘息ってこういう辛さなのかあ、としみじみ痛感しつつ、なんとか症状を軽減できないものか思案した。そしてその夜、「あ、あの本があった」と急に思い出した。マクロビ始めたばかりのころ、リマで買ったこの本。買ったきり、あまり使っていなかったのだけれど、レンコン湯の、もっとパワフルな作り方が載っていないか見てみた。そしたら、レンコン湯の章に、「咳の陰陽」というくだりがあって、すごく参考になることが書いてあった。咳を伴わない、から咳は、陽性。だから、レンコン湯(=タンニンという陽性のものを含んでいるけれど、水で薄めてあるから陰性)が効く。でも、湿っぽくて痰を伴う咳は陰性。だから、レンコンの粉末(=レンコンの陰性を乾燥させて飛ばし、陽性の成分を残したもの)が効く。さらには、昆布の黒焼き30%、レンコン粉末70%という組み合わせで飲むと、一層の効果が出る。なるほど!そのときは既にお店が閉まっていたので、レンコンの粉末は入手できなかったのだけれど、その晩、レンコンをすったものを、少量の水でコトコト煮て、できるだけ水分を飛ばし、さらに豆味噌=陽性(ていうか、味噌味が食べたかっただけというのもある)を加えたものを食べてみた。そしたら、その1時間以内に、二回ほど大きな咳と共に、たくさん痰が出て、それだけで、かなりラクになり、翌朝おきたら、少し体を動かしてもゼーゼーしなくなってた!さらに、その日(って、今日なんだけど)コーレンと黒焼き昆布の粉末を買い、職場にも持っていって、少量の熱湯と混ぜて飲んだ。そしたら、夜には、小走りに動いても、ほとんど問題ないくらいにまで改善。この一部始終を、鍼灸の先生に報告し、「鼻水が全部、肺にいっちゃったんですかねえ」と聞いてみた。(鼻水が、食道にならともかく、そんな簡単に気道に流れたらやばいんだけどさ、なきにしもあらず、かなと思って。)そしたら、「いや、冷えすぎ、疲れすぎが原因や」だって。肺の外は冷えてるのに、中は熱くなってるから、水分がどろどろして、痰がたくさんできやすくなり、さらに、疲労で、腸の動きが悪いのも加担、ということらしい。確かに、式は外だったから、かなり冷えたし、深夜にお開きになった結婚式のあと、ホテルで荷造りをして、数時間も寝ないまま、朝7時半にタクシーに乗り空港に向かい、体は疲れているのに、気持ちは高揚しているもんだから、帰りの機内では、映画みたり、雑誌読んだり、ちょっとパソコン立ち上げて仕事したり、と全然休まなかった。そのツケでした。「ところで、もし救急車呼ぶことになって鍼灸院に連れて行ってくれ、て言うのって、アリですか?」と先生に聞いてみたら、「アリやと思うよ。だって、うちの師匠のとこに、そういう患者おったよ。救急車で乗り付けてきた人。救急車の人はすごい嫌がるかもだけど」ふーん、ありえるのか。まあ、しかし、肺・呼吸器系のことなら、とりあえずはレンコン頼みかな。前から気になってた、この蓮根首飾り風邪除けに買いたくなってきた(笑)。