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銀の裏地

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絵本の紹介と読み聞かせのヒント満載(?)育児録
幼児から高校生の4児の母、内職編集者でブックトーカー。子どもと本をつなぐ活動を市内各所で展開中。
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カテゴリ:テレビ番組
 バンクーバー五輪、はじまりました。
 ウィンター・スポーツで自分が得意なものは実は何ひとつないんですが、フィギュア・スケートはもちろん大好物、スキーのジャンプも、空へ向かってどこまでも飛んで行く感じが好きです。
 そしてそして、もしかしたら競技以上に大好きなのが、開幕式。開催国の文化や歴史をふんだんに見られるのも魅力ですが、実はいちばん好きなのは、選手入場だったりします。今、この瞬間だけは世界の人の心が一つになっているかのような昂揚感。錯覚だというのは重々承知ですが、でも幻想にすぎないとしても、4年(夏も入れれば2年)に一度、地球上の多くの人がそんな理想の世界を垣間見ることができるなら、そしてそれを素晴らしいと思うことができるのなら、世界はほんのちょっぴりずつそちらの方向へと変わっていくことができるのではないか。そんな風に思うのです。人はみな今よりもう少しだけ、心を重ねることができるんじゃないかと。…TDLで唯一好きなのが「it's a small world」な私だけに、単純に世界の人を一堂に見られるだけで嬉しくなってるのかもしれませんが。まあそんなわけで、どの選手もベストを尽くせるといいですね。
 開幕式、中継で全部見ましたが、大げさすぎず、なかなか気持ちの良いものでした。 開催国が多言語多文化主義のカナダであることも、すがすがしさの理由かもしれません。英、仏とイヌイット他先住少数民族、更には移民たちの、言語が文化がそれぞれに尊重される国。トロントやバンクーバーは非白人率が半分に届こうかという勢いのようで、日本人が移住しても住みやすいって聞きます。にしても、住んでた人、留学してる人、出張で何度も行ってる人、旅行者、誰からも基本いい話しか聞きませんねえ。
 カナダ紹介のセレモニーもくどくないのがこの国らしく。初っ端に床に映し出された4つの赤い顔のお面はイヌイットの伝統民俗ですが、能の翁面みたいで、やっぱり広い意味で繋がってるんだなと思ったり。ちなみにイヌイットは「人々」という意味。アイヌ、と同じような用法ですね。バレエ・シーンでは群舞に服部有吉がまじっていてびっくりしました。振付が彼自身というわけでもないのに、そんなところに何まぎれてるの、という感じ。日本を代表する表現者ですからね。でも楽しそうでした。オーロラ(布と光の表現が綺麗)を杖で呼び出す冬の王を演じていた若者が(多数派の白人でも先住民族でもなく)東洋人だったのも、出自にこだわらない国の姿勢そのものが透けて見えていた気がします。
 五輪に政治を持ちこむなとは言いますが、入場行進でイランの女性旗手がベールをつけずにまっすぐ顔を上げて歩む様には励まされる思いがしました。女性の権利を西洋風にも尊重するようにうちの国はなったんだという非イスラム圏へのアピールが含まれているにしても、それ以上に彼女の姿はイスラム圏のスポーツすることなど考えられない女の子たちの心に響くはず。だってたった10年前なんです。彼女がスポーツをすることが、国から許されたのは。

 五輪と言えば国別競技なので国旗は場面場面で出て来るわけですが、カナダの旗には忘れられない思い出があります。それは76年のモントリオール五輪、宗兄弟のマラソンを応援していた時のこと。実況するアナウンサーが沿道で振られるカナダ国旗を見て「まだできて間もない新しい旗」という言い方をしたのです。実際には10年くらい立ってたんですけど、世界中にカナダの風景が実況されるオリンピックは、新しい旗をみんなに覚えてもらうにはいい機会だったかもしれません。まだ小学2年生だった私は静かな衝撃を受けていました。国の旗のデザインが変わる。衛星国ではない、私たちの国のための私たちの旗。ユニオン・フラッグを左上につけていたものから、シュガー・メイプルの紅葉を華やかに据えた今の旗に。
 国が住んでいる人々の意識によって運営されていること、意思を反映して変わることができることを意識した強烈なエピソードでした。民主主義という言葉もまだよくわかっていなかったけれど。カナダの旗がこれほど美しいものだったからこそ、これほどに鮮烈な印象を持つことになったのかもしれません。森の国カナダを象徴する深紅の砂糖楓。この件と、その翌々年、初の海外出張でカナダへ行った父のお土産がメイプル・シュガーの小さな塊だったことがずっと心に残っていた所為か、自分で料理するようになってからは当たり前のように液体のメイプル・シュガーを使っています。ローラとかアンのせいでもありますが(大草原シリーズの読者なら、メイプル・シュガーの精製工程は目に浮かびますよね。樹液を煮詰めるアレ)。


大きな森の小さな家

 見る競技を限っているので夏ほどは睡眠不足にはならないでしょうが、DVDのHDDの残量が心配です。







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最終更新日  2010.02.13 17:39:38
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