銀の裏地

　輸入もののベビーカーといえばマクラ―レンですが、この会社、Ｆ１のマクラーレンと関連がないってご存知でした？　私はすっかり誤解してました派。英国だし車ものだし、タイヤは太くて立派だし、操作性も抜群、ベルトはドライバーみたいな5点式。「あの」マクラ―レンだと思って購入を決めたお父さん、すごく多いと思う(ベビーカーを押してる男の人を見かけたら確かめてみてください、かなりの確率でマクラ―レンのはず)。ちなみにＦ１チームはチーム国籍は英国ですが、元々ニュージーランド出身のＦ１ドライバー、ブルース・マクラーレンが創立者。
　で、ベビーカーのほうはと言えば、英空軍のテストパイロットから航空工学者になったオーエン・マクラーレンが、娘が赤ちゃんを産んだ時に「コンパクトに折りたため、軽くて携行性に優れた乳母車」を発想、航空機用格納式車輪設計の専門家の目と手と頭で世界初の折りたたみ式乳母車を発明し、ついでに販売会社まで興したのが発祥だそうです。だからこんなモデルもあります。↓

　一年保証付/日本未入荷モデル マクラーレン【特価】MACLAREN (マクラーレン）　ライダー スピットファイア

　このブログの読者さんには関心のある人は少ないかもと思いますが、英空軍の戦闘機スピットファイアーをイメージしたカラーリングになってます。オーエン・マクラーレンはこの機体の幾つもあるバージョンのどれかわかりませんが、下腹部分のデザイン・設計を担当したそうです。テスト・パイロットも。その思い出にといったところでしょうか。まあ日本では戦闘機好きなお父さんでもなかなか買わないとは思いますが、本国ではそれなりに人気らしい。
　でも絶対よその人とかぶらないモデルって、大きめの公園や遊園地でベビーカーを止める機会の多い人にはいいですよ。間違えたり探すのに手間取ったりしないもの。うちはアカチャンホンポでシンプルな国産を買いましたが、亭主殿がこれでいいよと何の気なしにとったのがお抹茶的なグリーンで、これはどこへ行っても誰ともかぶらず、結果的には良かったです。
　２人目のキイのベビーカー時代にマクラーレンを試す機会があってタイヤの良さに感激したものですが、買い換えてまでとは思えなくてさびしく手を離しました。今でも出先でレンタルするときマクラ―レンだと心躍ります。
　のりものだったら何でもラブなゼロは、やっぱりデザインがカッコイイと思うんでしょうか、マクラーレンは好きみたいです。今使ってる国産は前のが壊れて友だちから譲ってもらったもので、乗るのはゼロが3人め、さすがにいろいろ不具合もあり、シートベルトも最近完全にイカレてしまい、ほんとは実にまずいのですが、これを自分の「のりもの」と心得るゼロは走行中は勝手に立ち上がることもなく、ふんぞり返って座っていてくれるので助かってます。あんまりいばった顔をするので、こんな時には兄姉から「ぶーちゃん社長」と呼ばれるゼロくんです。

　さて今シーズンのＦ１。トヨタが消え、ブラウンがメルセデスに、チャンピオンのバトン(元ホンダ)はマクラ―レンに移籍。他にもドライバーがあっちに行きこっちに行きで、ではどこの誰が強いのやらですが、可能性の塊みたいなベッテルがやっぱり来そうかな。強いアロンソも見たいけど。とりあえず我が家は小林可夢偉を応援します(ライコネンがラリーに行っちゃったし)。出戻りのチャンピオンは後進に素直に道を譲ってやればいいのにと思うんだけど。走りたいだけなら新しいチームで若いドライバーを導きながら、なんて形をとればいいのに、お金のあるチームで勝てる体制を整えてもらって勝つために乗るっていうのはさ。


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　とりあえず↑の最終戦(カムイがデビュー２戦めにして入賞したレース)を観て、ひと月後に始まる今シーズンへの期待を盛り上げています。ゼロは車と一緒に映っていなくてもカムイを「くるまのうんてんしゅさん」と認識したようで、顔を観るだけでウォーウォー言います。テスト走行でのタイムも上位らしいし、がんばれカムイ。シートがとれなきゃ実家に戻って寿司を握るとのコメントが欧州では大うけらしいですが、実は彼は海老アレルギー。日本国内ではそれでは寿司屋は難しいのではないでしょうか。だからＦ１でがんばって。