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テーマ:子供と一緒にどこ行こう?(54)
カテゴリ:展覧会
実に2ヵ月半ぶりです。ごぶさたしておりました。
読み聞かせに忙しくてここに書きに来られないという、このブログの意義からすれば本末転倒なことになっていました。責任者だった小学校の読書週間の特別プログラムでキリキリしていたわけです。実務でアップアップしていたわけではないのですが、なんというか気持ちの問題。私が個人でやっていることではないのでリアルに進捗(しんちょく)状況を語るのも違うなということもあり。 でもひと段落ついたので、差し支えのない範囲で、こんな行事をこんな風にやってみましたよという実例として、過去日記に少しずつ上げていこうかと思っていますので、学校での読み聞かせ活動に関してご興味のある方は、そのうち9月10月の日付の記事を探してやってくださいませ。 さてすっかり秋も深まった今日、武蔵野らしいスポットに出かけてきました。 上井草のいわさきちひろ絵本美術館。今の正式名称は「ちひろ美術館・東京」でいいのかな。安曇野に立派な分館ができましたもんね。行ってないけど。あちらだと絵本の歴史をたどれる部屋とかあるのよねー。でも車なしにはとても行けないところらしい。亭主殿は絵本にさして興味のない人だしなあ。いつか行ける日があるだろうか。 で、東京の本館、といっていいのかな。ちひろのアトリエ跡に建てたもの。15年くらい行ってなかったら、かなり改築されていました。カフェも昔は上の階にもっとひっそりあったよね。今はカフェ・コーナーを通り抜けて展示室に行く形。あんまりいい香りがするものだから、入場券を買っている間にもナンがふらふらカウンターに吸い寄せられていく。ちなみにここ、高校生までは入場無料。土曜日には子ども向けに読み聞かせやわらべ歌の会も開いているし、絵本図書室とは別に「こどものへや」という幼児が遊べるスペースもある。子ども連れでおいでください、なところなのです。 また素敵なことに、入場するとき、子どもには「美術館でのやくそく」という小さなカラーのプリントが渡されます。6つの約束が、ちひろのイラストとともにやさしい言葉で記されていて。こういうマナー教育が、いわゆる普通の美術館ではどうもスルーされがちだけれど、こんな風に子どもの尊厳を大切にして、信頼してるからよろしくねと言われれば、子どもたちもその気になりやすいもの。素晴らしいその姿勢。 今日出かけてきたのは、実は明日で終わってしまう展示が見たかったからです。「2000年代の日本の絵本展 2000-2009」。2月に東京こども図書館の理事さんにお話しいただく講習会のテーマがまさに‘この10年間の日本の絵本作家’で、事前打ち合わせでこの展示について講師の方におすすめいただいていたというわけ。読書週間が終わったら行くぞー、と思っていて、やっと今日駆け込みで。 スズキコージ、荒井良二、酒井駒子。長新太と瀬川康男の追悼コーナーも。スズキコージの深くきらめく青、荒井良二のかかやく(ここは敢えて古語)レモンイエローに心奪われる。これはやはり原画ならではのときめき。もちろん彼らにしてもほとんどのイラストは印刷され本の形になってこそ映えるのだけれども(それでこそ絵本作家でしょう…漫画家にしてもそう。緻密に完成された作風の人の原画が意外とラフで驚くことも)、微妙な息遣いのようなものは、ね。 とはいえ、このディケイドならではのもの、は今ひとつ見えてこない。まだ近すぎるから? 私の不勉強も勿論あるし。何しろ新刊本屋をこまめにチェックすることができない身分に今はありますもので。2月に向けてちょっと気を入れて絵本を読んでみなくては。
ちひろと松本善明の息子で、絵本の目利きの猛さんの著書。ちひろ美術館の収蔵原画はなんと2万7千点近く。これは絵本原画としては世界最多のコレクションだそう。もちろん質も相当なもの。 ああ、自分が井草に住んでたもので、つい最寄りの駅名「上井草」(杉並区 西武新宿線)をかぶせて書きましたが、住所は練馬区上石神井ですね。駅から美術館へ行く途中にそういえば上石神井商店街がありました。 結局足止めをくらった1階のカフェ、紅茶のシフォンにナンは舌鼓、カフェオレもりんごジュース(長野直送)もおいしゅうございました。ショップにあった「トマトさん」の手乗りサイズがものすごかった…いや、うちの子はみんなあの本をこわがってるんで買いませんでしたが。自宅に置くのはまずくても、文庫用に買えばよかったかしらん。ほんとにあの顔なの。楽天で取り扱いがないので画像を貼れないのが残念。
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