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カテゴリ:調べ学習
今回はレポートの書き方。こういうの、アメリカでは大学のオリエンテーションでがっつりやるって聞いたな…。とりあえず私は大学では書式ひとつ習わなかったし(書くのが仕事の文学部)、中学でも(「調べ学習」や「総合学習」といった取り組みをさせてみるための実験校)そこからきちんとなんてまったくやらなかった。来年度からがんがん国語教科書に調べ学習が入ってくるのに、教科書にしても指導要領にしても初めにおさえとかなきゃいけないとこが全部すっぽ抜けているのは、あれから四半世紀の間、きちんとした検討がちっとも為されてなかった証明。オベンキョができる子たちは、なぜやどうしてを教わらなくても、だいたいこんな感じというのがつかめれば、ある程度はなんでもできてしまう。だから国立の付属小中で実験するだけじゃ、大勢の子に使えるやり方かどうかはわからない。それにね、なんとなくできてる子だって、きちんと初歩を教わってるほうが、後々のびしろが変わってくる。ダンス・クラシックの基礎がきちんとできてれば、四角い部屋を丸く踊らずに済むの。
書式に関しては『お父さんが教える自由研究の書きかた』の88ページ以降を読めば小学生でもわかるのでここでは詳述しません。
文系レポも理系レポもとりあえず基本はこれで大丈夫。レポを読んだ人が検証可能なように、参考文献リストや理系なら実験材料や実験器具ならメーカーまで明記する、というあたりは学校でほとんど指導されないだろうところ。でも何のためにレポートを書くのか、ということを考えればこれはどうしたって外せない。 教科書だけ見てると、調べ学習体験をするのが目的、みたいな気すらしてくるのだが、実際にはこれは思考訓練と実地訓練の一環のはず。だから授業ではまず取りも直さず基礎の基礎を教え、簡単な練習問題を解かせ、うまくできるようになったら自分なりのテーマ設定をさせて取り組ませる、べき。そんなことまでやってられない、とてもじゃないけど時間がない、という悲鳴は聞こえてきそうだけれど、急がば回れと言うじゃないですか。でも先生たち、どこまで教えられたかに汲汲としていて、どこまで身につけさせられたかまではとてもじゃないけどという感じなんだよね…。
「月刊ポプラディア」は調べ学習を発展させるための月刊誌。楽天だと1年分の合本か、年間の定期購読しか受け付けてないのだけれど、アマゾンだとバラで買えます。1冊750円。バックナンバーの販売もあり。2011年2月号の特集はずばり「百科事典で調べよう 調べるときの第一歩」、赤木かん子さん監修。ちょうど今月、ポプラディアの新訂版が出たのでこれは買い。あ、でもポプラディア全巻を買うともしかしてこの号がおまけにつくかもという話もあるので、両方買う方はポプラ社にお問い合わせください。 淑徳SCでの勉強会、次回は2月17日(木)17時。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.27 18:06:32
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