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こもりまこと(小森誠)作・絵
福音館書店 0.1.2.えほん
2003年
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のりもの熱いまださめやらず、ゼロは今回こんな本を見つけてきた。それも図書館ではない、私が借りてきた
長谷川摂子の赤ちゃん絵本論集『
絵本が目をさますとき』を勝手にめくって、掲載ページをばーんと開いて「これこれ、これ読みたいんだよ!」。この本はとりあげた絵本を大きめのカラー印刷で紹介しているのだ。もちろんまだほとんどしゃべらないゼロのこと、目と手と身ぶりでアピールするのだ。市立図書館の検索ページから予約できることをすっかり理解しているヤツは、予約手続しろ!と自分の貸出カードまで持ってくる。…そんなことばかりできるようになって。
というわけで、
こもりまことの「
バルンくん」シリーズ、続刊と併せ3冊まとめて借りました。おお3冊目は新刊だ。絵本ナビで見たらば、他にものりもの絵本をいろいろ出している作家さん。そしてひらがなではなく
小森誠名義では『かんからかん』(谷川俊太郎作 福音館書店)の画家さんですね。まだ読んでないけど評判よかったよね、これ。次はこっちも予約するか…て、来週に迫った講演会対策で、ゼロのカードの予約は荒井良二で埋まっているのだった(私のは赤羽末吉。キイのカードではここ10年の日本の絵本に強いブックガイドを予約させてもらってる)。まあ10日くらいはこのシリーズにはまってそうなのでいいか。
とにかく表紙の写真でひとめぼれしただけのことはあり、読むときは必ず3冊まとめて持ってきて、続けて私に読ませる。バルンくんはオースチン(英国のスポーツカー)で、ばるんばるんばるるるーん、というエンジン音で軽快に走る。この「ばるーん」という音を、ちゃんとエンジン音風に低音で唸るように発声しないとお怒りなのだ、うちのお客さんは。まったくシャチョーなんだから。何度も何度も何度もくりかえしせがむ子には、もう自分が朗読マシンになったつもりで淡々とくりかえしてあげればいいよ、とにかく気の済むまで付き合ってやってとかん子さんの読み聞かせガイドにはあるが、淡々とでは満足してくれないの。まいっちゃう。ほぼ全編にわたって出てくるんだもん、この擬音。
サーキットで友だちとかけっこするのが何よりの娯楽のバルンくん、大のF1ファンのゼロとしてはこれはもうど真ん中の設定。2冊目だけはがけ崩れに遭遇したところをはたらくくるまの3兄弟に助けてもらう話だけど、これはこれで好きなのは男の子のお母さんはおわかりですね。私自身は電車はともかく自動車にはあまり興味のない子だったけれどはたらくくるまは好きでした。消防車にうっとりするところはゼロが受け継いでます。亭主殿は車関係のお仕事についていた舅殿や、同じく姑様の御一族の血を引いてやっぱり生まれたときからの車好き。ゼロは既にいい話相手になってるっぽい。
(私は)写真ではそれほどぴんと来なかった絵だけれど、実物を見ると、うん、これは相当完成された絵。別のシリーズを出している教育画劇が「現代のりもの絵本の第一人者」とぶちあげるだけのことはある。しばらくゼロがお世話になりそう。
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こもりまこと 作・絵
福音館書店 0.1.2.えほん
2007年
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こもりまこと 作・絵
福音館書店 0.1.2.えほん
2011年
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