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テーマ:小学生ママの日記(28641)
カテゴリ:スケート/体操
「ジャパンカップに出るんだって」「誰が」「私」はあ? ジャパンカップは日本で開催される体操の国際大会。出場選手はウッチーとかコーコちゃんである。一方ナンは先日の検定会で級も班も上がったけれど、まあそれだけ。選手コースに移る資格もまだない。何を言っとるのかね。要領を得ないナンに書きものはないのかと言えば、小さなおたよりが。ああなるほど。開会式のお手伝いである。補助役員というずいぶん立派な肩書。国旗を持って歩くのがお役目らしい。
「背の小さい子じゃないといけないんだって」。選手ではなく体操選手にいつかなれたらいいなと思っている小さい子、に見える子ども。でもそれなりにキレイな姿勢で堂々と歩けなくてはならないから、一般コースの上位グループの中からチビさんたちを選んだということか。先の検定会では鉄棒で10点満点、総合でも成績優秀者に選ばれるなど、ちょっと胸はりモードのナン、またもや(前回の検定では得意の鉄棒で落下、他を無難にまとめていたのによもやの級据え置きだった)。 集合場所が「体育館」としか書いていない。コーチから確認のお電話をいただいたときに、「いつも練習させていただいている体育館でいいんですよね」と持って回った聴き方をしたのがいけなかった。固有名詞を出しとかなきゃいけなかったのだ。コーチも「ええ、いつもの体育館です」「クラブのバスのところで○○コーチが待機してますので」。で、教室のある体育館からクラブのバスで行くものと、すっかり思いこんでいたら……現地集合であった。 当日朝早く、誰もいない教室にて、でもナンの気がせいてずいぶん早く来ちゃったからなあとのんきに待ちぼうけしていたところ、今日は留守番組のコーチがたまたま早朝出勤、集合は現地ですよと電話もかけて確認してくださる。「いつもの体育館」とは「いつも大会があるところ」という意味だったか。代々木より多いのかな。 半べそのナンの手を引きタクシーをつかまえ最寄駅から電車に飛び乗る。1時間遅れを切るくらいで着けるはず。開会式の時間はずいぶん後だから、リハにさえ間に合えば。緊急連絡用のケー番など何もうかがっていなかったから、とにかく現地に急ぐ。会場の東京体育館は千駄ヶ谷。競泳時代、大きな大会(私にしてはって意味で世間的には、まあ)はここの室内プールか線路沿いの神宮プールだったから、場所探しの不安は無い。駅前すぐだ。関係者入口を見つけて飛び込めばなんとかなるだろうと見当をつける。チケットが入手できないまま身内の舞台の楽屋口を訪ねるときのあの感じで。 関係者入口前は大きな体の警備員さん。止められるのを「本日開会式の補助で来ております」とキッパリパッキリ笑顔で通過。まだ止めたそうな彼を意識しながら、扉のすぐ内側で受付をしているいかにも元体操選手な若い女性に、少し遠めだったが声をかける。「T体操センターの者です、補助役員の集合時間に遅れてしまって…」机の上の名簿にはちゃんとナンの名前もあったので、インカムでコーチを呼んでもらえる。まさにリハが始まったところでギリギリ滑り込み。私の分の本日のチケットをいただいて(引率役得)、ナンをアリーナに押し込み、母は一旦辞去。受付の女性にはもちろんだが、警備の男性にもありがとうございましたと笑顔と会釈。こんなことになっちゃって私ほんとにちゃんと出られるのかなとドキドキで顔が白くなっていたナンを安心させるためにも、殊更に「関係者です」オーラを出してみた1幕であった。オバサンらしい厚顔とも言う。 隣は代々木駅なのでタカシマヤの紀伊国屋で時間をつぶし(絵本や児童文学についての本、はジュンク堂のほうが揃えがいいなあ。絵本は光村図書の百冊をやってる。『1つぶのおこめ』とか)、体育館に戻る。フジテレビのアナの場内放送がちとやかましい。解説担当の元選手の皆さんは、もう少し喋りの練習ができるといいよね。単語ごとに切れ目を入れながら(考え考えしゃべってるんだろうが)、は聴きづらいよ。 やっと始まる開会式、ナンは参加9ヶ国のうち英国の旗を持って行進。体操的にはでも微妙だよね英国。場内撮影は当然のことながら禁止。あの豆粒をズームできる能力はどうせうちのカメラには無いから残念ということもない。歌うような歩き方は可愛らしいけどちと場違いではないかいと親らしく気をもんでみる。しかしお揃いの大会Tシャツのせいかお姉さんっぽいぞ。いつもより高い位置のポニーテールも体操選手っぽい。 アナの大声は続き、大震災への言及も。ああ開催を危ぶまれてたのねこの大会。ついでに来年の東京での世界選手権も。で、津波被災地の映像の次には福島原発も映る。それって不安を煽りやしない?と思っていたら、東京都への感謝のターンだったのね。原発事故の収束に貢献した消防庁の武田隊長の隊のみなさんに感謝状だって。うーん。開催自粛なんてことを東京都がしないように手をうったというところか。武田さんの隊は確かに大変な任務をしっかり遂行してくれて、それ自体はとても尊いことなんだけど、でも東京都(特にいちばんてっぺんでふんぞりかえっている1名)が胸を張るように事態が「収束」したわけではまだまだない。あくまで分担したミッションを遂行したにすぎなくて。彼らを殊更にヒーローとして持ち上げるのは事態の本質を隠してしまうことになる。それにしても武田隊長、今日本でいちばん有名な消防士さんだよね(ちょっと前までは岐阜県揖斐郡の竹田さんがSASUKEでの活躍で認知度好感度ともにナンバー1だった)。 武田隊長に賞状を手渡す現世界チャンピオンの内村選手は、でも歩き方がへろへろであった。応援してるだけに残念。しかし直後に始まった第1種目の床、2番手で登場したウッチーは余裕の演技で凄みを見せたのであった。もっと見たかったけど、キイの部活の合宿の集金をしなくてはという実に日常的な理由で国際大会を後にした。でも補助役員の子たち、結局ほとんど開会式だけで帰っていた。トップ選手を生で見たくないんかね。 なぜか閉会式のセレモニーがなくなり、2日目の仕事が消えたナンたちだったが、報酬前払いなのか2日目のチケットもいただけることに。自由席だけどね。同じクラブの大先輩である虹子選手は生で見たいなーとナンは申しております。ナンは何しろ夢は大きく金メダルの人なのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.07.03 09:47:08
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