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カテゴリ:本
9日付の記事できのこの汚染に関してかなり楽観的なことを書いた。原木汚染が問題になっていたシイタケはともかく、屋内栽培が基本のえのきやしめじに関してはさほど神経質にならなくても大丈夫なのではないかと思ってのことだ。しかし相互リンクさせていただいているCiao*Bellaさんから、「キノコ類に関してはハウスものも含めて3桁のベクレルが出ているので、私は九州産も含めて全部避けています」というコメントをいただいた。生活クラブのキノコ類からは不検出が続いていたので油断していました。Ciao*Bellaさん、ありがとうございます。
原木だけでなく、菌床栽培用のおがくず(おが粉)も、業界内シェア・トップは福島県なのだそうだ。汚染の心配のあまり無い県産の室内栽培なら、なんて言っている場合ではなかった。8月中旬まで、おがくずには規制の基準値というものが設定されておらず、普通に日本中に流通していたそうだ。その後は林野庁の指導もあり、出荷自粛を福島県から業者へ要請はしていて、県が把握できている範囲では一応出荷は止まっていたという。それまでは放射能検査なしで日本中に出回っていたというわけ。で、今は安心かというと、10月に原木も菌床も150ベクレルまでは出荷可能という基準値ができてしまったそうで、もう規制のための値ではなくぎりぎりまでばらまく方向の値になっている。林野庁仕事してる!と一瞬思ったのは錯覚で、落とし所を探っていただけだったとは…。 半年ほど前に有機農法応援系の宅配の基準値がとりあえず政府のお達し準拠でいくことに絶望した記事を書いたように思うが、その後らでぃっしゅぼーやも生活クラブもパルシステムも、放射能検査体制を強化し、残留放射能の基準は政府の値の半分以下で現行、国の基準も小さい値にするよう働きかけていくという方針をきちんと打ち出してくれた。100%満足できるわけではないが、落とし所というならこちらの方向だろう。らでぃっしゅは西日本産オンリーの野菜箱も作ってくれた。運良く枠に入れたので(小さい子がいるから優先してもらえたのかもしれない)週に1箱届けてもらっている。以前からスーパーで買うときにもなるべく西日本のものを選んでいたのは単純に私があちらの出だから地元野菜を買う感覚だったのだが、それがこんなに切実なものになろうとは。 先日紹介した2冊の他にもこんな実用本。辰巳雅子ブログ「ベラルーシの部屋」で言及されていた、クレヨンハウス・ブックレットの1冊『わが子からはじまる食べものと放射能のはなし』。文庫のみんなとクレヨンハウス詣をしたついでに買ってきた。
著者の安田節子さんは日本消費者連盟で、遺伝子組み換え反対など食の安全や反原発といった課題に長年取り組んできた人。「みどりの会議」の元副代表。そんな経歴から、自治体や議員にどういった働きかけをしていけばいいか、なんて話題もこの薄い冊子の中に書かれている。ワンコインだがお釣りのくる内容。ブックレットかくあるべし。 ただ「ベラルーシの部屋」に関して誤った記載があるそうで、再版では訂正されるということだが初版を買った人は辰巳さんのブログの記事をご覧ください(こちら)。 放射能と暮らす、というカテゴリを作った方がいいかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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1年前には考えられなかった心配をしないといけなくなりましたね。
まさか放射能とは… 現実と向き合ってしっかり勉強し、身を守る知識をつけなければいけないんでしょうね。 (2011.11.14 11:35:33)
キノコはチェルノブイリの連想から直感的に怖いと思っていましたが、検査がここまでザルだとは...。
ぞっとしますね。 らでぃっしゅに九州野菜ってあったんですね。 私は震災後にらでぃっしゅ止めてしまいました。 今は九州の農家さんから2週間に一回、直送してもらってますが、送料が1700円ぐらいかかるのが痛いです。 (2011.11.14 13:31:46)
Ciao*Bellaさん
コメントをお寄せいただいてほんとうによかったです。誤った情報を発信しかねないところでした。文庫のお母さん達にもしっかり情報伝達しようと思います。 らでぃっしゅの西日本箱は、通常の野菜箱と同じ値段で量は少なめです。でも安全にはかえられないので… (2011.11.14 20:58:27)
突然のコメント、失礼いたします。
書評コミュニティサイト「本が好き!」を運営しております、和氣と申します。 今回書評を拝読し、ぜひ本が好き!にも書評を投稿していただきたいと思いコメントいたしました。 本が好き!URL: http://www.honzuki.jp/ 本が好き!では、書評をサイトに投稿していただくと本がもらえる、献本サービスを行なっております。 献本は書評を1件以上ご投稿いただけると申し込み可能となります。貴ブログの過去のエントリを転載いただいても構いませんので、ご投稿いただければ幸いです。 書評家さんの交流も盛んで、本について語れるサイトとなっております。 ご自身の書評サイトと併用で利用されている方も多いです。 (弊サイトの書評掲載画面に、貴ブログへのリンクを貼ることができます。) よろしければ一度サイトをご覧いただけますと幸いです。 ※ただいま「読者のレコブク」というキャンペーンを行っております。ご登録・ご応募いただければ図書カード3,000円分が当たるというものです。 http://www.honzuki.jp/info/campaign/info16.html 不明な点などありましたらお気軽にご連絡ください。(info@honzuki.jp) どうぞよろしくお願いいたします。 (2016.04.19 11:32:12) |