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銀の裏地

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絵本の紹介と読み聞かせのヒント満載(?)育児録
幼児から高校生の4児の母、内職編集者でブックトーカー。子どもと本をつなぐ活動を市内各所で展開中。
他にバレエ・演劇・コミック・短歌etc.書籍全般取扱中



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カテゴリ:読みきかせ
【送料無料】みどりの船

みどりの船
価格:1,680円(税込)


  クェンティン・ブレイク 作・絵

  千葉茂樹 訳

  あかね書房


 5年生、今年度最初の絵本はこれ。もう何年も前からずっと高学年に届けたくて、でも読めなかった憧れの本。とびきり上質で陰影も奥行きもあるこの絵本、自分に対してとてもGOサインを出せなかった。でもねえ、読んでみなけりゃ読めないままだし、今回外すと自分の子の学年で読むとしたら下手すると7年後?!(機会を与えていただければ中学で読んでみたいという野望はあります。)そんなわけで、遂に挑戦してみました。クェンティン・ブレイクみどりの船』。翻訳は高学年向け、困った時はの千葉茂樹

 田舎に預けられて退屈な夏休みを送っていた姉弟が忍び込んだ隣のお屋敷。その広大なお庭には、緑の「船」があった…。イギリスの庭園(殊に個人の邸宅)の植木の刈り込みの独特な魅力は「グリーン・ノウ」シリーズなどで知られるところだが、それを更に前衛的にした感じ? 何本もの大きな木を刈り込んで大海原に乗り出す船に見立てるという壮大なごっこ遊びを、子どもたちがお屋敷の奥方(海外航路の船長の未亡人らしい)と庭師(奥方は水夫長と呼ぶ)と一緒に満喫するひと夏のお話。

 ジョーン・エイキンロアルド・ダールの軽妙な物語の挿絵で知られるブレイクだが、この絵本は瑞々しい緑の広がりが美しく、絵を眺めているだけで森林浴できそうな感じ。そしてストーリーも子どもたちからすれば、どこまでも気持ちよくのびやかに心を広げていけるものだ。実際、読み聞かせたナンのクラスでも男女問わず「あんな冒険してみたい~」の声多数。奥方の立場で読むと、彼女が夫の死を受容する話なのだけど。
 読むこちら側は、奥方以上に本気で「みどりの船」を操舵しなくてはならないので、読みには非常に集中力を要するわけだが、子どもたちは今年度初回にも関わらず、本の中の姉弟と一緒にすんなりと森に分け入り、船に乗りこんで楽しんでくれた。一緒に航海してくれてる感じがこちらにも伝わってきた。北海のシロクマ(ならぬ羊たち)が人気。
 最後のページは回想モードだが、物語にうまく余韻をもたせられたかな、どうかな。

 今年から15分を10分に縮められ、その点では青息吐息の私たちボランティア。この本は8分かからないくらいなので余裕を持って読めてよかった。被害甚大なのは素話で、遠くから来てくださっている「わたげの会」のみなさんにはほんとうに申し訳ない。昔話なら12分くらいはかけたいのに。時間内におさまるものを、となるとほんとうに選択肢が狭まってしまう。
 閑話休題。読み終えて1分半残ったので、チャイムの前に配っていた関連本リストの本をブロックごとにざっと紹介し、今日の『みどりの船』と共に月末まで置かせていただくことに。(説明する時間が残るかどうか読めなかったので、リストは先に配布したのだ。ほんとうは読みへの集中の妨げになりかねないので、リストは後から配りたいところ。配る間に余韻にひたってもらえるしちなみに掲載はブレイクの他の絵本、挿絵を手がけた児童文学5作品、そして同じイギリスの庭が舞台の古典的児童文学3作品、航海ごっこの本1作品)。
 『みどりの船』はエイキンに捧げられているので、解説として昨年前期に私がこの学年に朗読したエイキンの短編を思い出してもらい、ブレイクとのコンビ作『かってなカラス』シリーズを見せる。残りはほんとに駆け足どころかひと口紹介。
 新しくうちの学校にいらした担任の先生は、とても喜んでくださったのはよかったのだが(「こんなに丁寧に読み聞かせをしてくださるんですね!」)、子どもたちに感想言って!となりかけたので、「感想が恒例になると、子どもたちがおはなしをリラックスして楽しめなくなりますので」とご辞退申し上げた。先生方はこちらへのお礼の意味で感想!とおっしゃってくれるのだが、読み聞かせのたんびに感想を求められるのでは実際子どもは気が重いばかりだ。そんな時間にはしたくない。
 読み終えた帰り道で、内容に関する重大な事実にはじめて気がつき、大いに衝撃を受けたのであるが、それについては次回につづく。

 ※ちなみにリストに載せ、クラスに貸し出してきた本は、
  ブレイク自作の絵本…『ピエロくん』
  挿絵を描いた児童よみもの
    ジョーン・エイキン『かってなカラスおおてがら』『カラスゆうかいじけん』
    マーガレット・マヘイ(マーガレット・マーヒー)『海賊の大パーティ』
    ロバート・ティバー『アリスティードの夏休み』
    ロアルド・ダール『魔法のゆび』
  イギリス庭園もの児童文学
    フィリッパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』
    ルーシー・M・ボストン『グリーン・ノウの子どもたち』
    フランシス・バーネット『秘密の花園』
  海賊ごっこもの
    アーサー・ランサム『ツバメ号とアマゾン号』
   ブレイクの絵本がこれだけなのと、ダールがそれなのは、図書館の団体貸出書庫
   (3ヶ月借りられる)にこれしかなかったからだ。


 ストーリーテリングを中心に子どもたちにおはなしを届けている「わたげの会」は、平成24年度子どもの読書活動優秀実践団体として、文部科学大臣表彰を受けました。わが校の「朝読書の時間」には当初よりお手伝いいただいています。今年度は全学年に、メンバーの方が入ってくださっています。
 表彰の詳細は広報みたかの記事をご覧ください。
   http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_photo/032/032545.htm
 こちらは三鷹市からの推薦書。こんな活動をされています。
   http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_press/032/attached/attach_32524_1.pdf

 
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最終更新日  2012.05.18 17:58:16
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