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カテゴリ:ブックトーク
ちょっとこわいくまさんが出てきたので、ここで写真絵本。 動物写真家の草分けだった女性、イーラの『二ひきのこぐま』。はじめての冬眠明け、外へ出てきた二ひきのこぐまにはなにもかもが新鮮、お母さんのいいつけを守らずに森へ入って行ってしまいます。白黒写真がかえって愛らしさを引き立てる。そして星野道夫の『クマよ』。遺稿集だがここではそういう話にはふれず、ぬいぐるみじゃない、ほんとのクマさんはどんなところに住んでるのかな。引きの多い星野写真で、アラスカの雄大な自然を味わってもらう。遠景としてのクマの母子。子グマが2匹、が一般的な胎数なんだろうか? 雪景色に「こんなところなのに、白クマじゃないんだねえ」と1年生の女の子。 それからおなじみのクマ本をさらに。まずはプー。アニメの絵ではなく、この繊細な絵を味わってほしい。クリストファー・ロビンに連れられて階段を下りてくる姿、「サンダースの名のもとに」暮らしているプー…。新鮮にうつったらしい。それから「こぐまのボリス」。知ってる知ってる、というのでうさこちゃんのお友だちだねえというと、きょとん。うさこちゃん、てミッフィーのことよと言えば、そっかー。げにアニメは…。この感じだと、くんちゃんは知らなさそうだったので、コールテンくん。これは幼稚園で読んだという子が複数。『サリーのこけももつみ』の入れ替わりにはみんなにやにやどきどき。この「こけもも」実はブルーベリーだということは以前にも書いた。石井桃子存命中に、なぜ改訳を出さなかったか。そして原画はあんなに黒くなく、濃い青が美しい本。 伊藤さんがお父さんグマと男の子グマの人形(実は「三びきのくま」用)で、中川李枝子『ぼくのおまじない』を上演。人形同士の角度などに、相当研究の跡が。それにしてもあんまりかわいらしいので、上演中にゼロがすぐさまこのごっこ遊びをやりそうになり、抑えるのが大変だった。 伊藤さんが次のクマを準備する間に、絵本よりもう少し字の多い本から、とパディントン紹介。最後の一行はブラウン奥さんの台詞「うちにクマがいるって、ほんとにいいものですねえ」。くま本をこれだけ読んでくると、しみじみそういう気にもなるというもの。 ラストは谷川俊太郎の詩を2匹のくま人形で実演「チュとキュ」。少しほっそりと、手首に沿うように作られた小さめの腕人形の愛らしさ。先日南部図書館でもこれを観てすっかり気に入っていたゼロくんは後からこっそり「おでこにチュ、ほっぺにチュ、好きだよママちゃん…」とやってくれました。 おしまいに「森のくまさん」の最後、♪あらくまさん、からラララ~でさようなら。伊藤さんが作ってくれたかわいらしいしおりと、今日のプログラムをおみやげにお渡ししました。 私のパートはもう少し洗練させて、またどこかで伊藤さんとこれをできたらいいな。どなたかご依頼くださいませんかね。出前しますよ。ちなみに今回のユニット名は「ぷちぽわ」。petit pois つまりちいさいおまめ、という意味ですね。伊藤さんと私は「おはなし あずきの会」のストテリ仲間なので…。小豆はフランスにはまんまがなくて、haricots rouges とか azuki なのだけど、ルージュは日本語だと口紅になっちゃうから、というのとアリコは生保? で、えんどう豆ではあるけれど、ポワを採りました。 伊藤さんのお友だちの世田谷の小学校の読みボラさんたちや「ぐーぐーらいぶ」さんに数詞紙芝居の宣伝もしちゃえてラッキー。明日の盛口満さん講演会と、月末の図書館フェスタのチラシもお渡しして、本日のお仕事終了。
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最終更新日
2014.10.19 02:08:53
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