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カテゴリ:映画
考えることの多い映画。
リバイバルを映画館で見てきました。 思ってた以上に人がたくさんいてちょっぴりびっくり。 元々見たくて仕方がなかったのに、去年あまりの忙しさに見損ねてた映画。 是枝裕和監督は「ワンダフルライフ」「ディスタンス」に続いて三作品目。 私は特に「ワンダフルライフ」がとても好き。 是枝監督の作品はセリフが決まってないようなドキュメンタリータッチ。 まず、この映画が実話に基づいてるいるということが私を混乱させてしまった。 「巣鴨子置き去り事件」という実際に起きた事件。 映画を観る前に実話という情報のみで、事件の情報は一切頭の中にいれずに見てしまったのがまたよくなかったのかも。 映画というのは本当に見ている人によってとらえ方の違うもの。少し前に小津安二郎監督の作品にはまりまくっていたころ、映画についての本をかなり読み漁ったなかに「映画というのは見ている人に考えさせるもの」というのがあった。 友達に号泣したと言われ、その先入観もあった。 私は見ている最中に感じたこと、それは「なぜ、保護を求めない」そればかりに意識が走っていってしまった。 でも、私はこうも思った。 「私はあんな立場にはなったことはない。親に捨てられた状態で極限に追い込まれたことなんてない」 保護を求めないという少年の立場になんてたてないのだ。 保護を求めればいいのにと思ってしまった自分が少しいやになった。それは無難な考えにすぎない。 どうして、保護求めないで、あそこにまでいたったのか。 それを考えれたらよかった。 映画を観た後に、実際の事件の詳細、いろんな人の感想を読んでまた違う考えがいろいろと浮かんできた。 今、思うことは兄弟の母親に対する愛情の深さ。 映画をたくさん観ているとどうしても深読みしてしまう。 メッセージ性を探してしまう。 直感で感じることもあるし、考えてしまうこともある。 監督のいいたかったことは理解できていないのかなと思ったりする。 少年の目線に立って、一喜一憂して泣けた人をうらやましく思った。でも出来なかったから仕方ない。 それでも是枝監督との相性のよさは感じてはいるのですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年02月12日 20時16分45秒
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