昨日はフラメンコライブでしたが、
その前の日は国立小劇場で邦楽鑑賞でした。
実家と同じマンションの住人の方が日本舞踊の先生で、
なんか、母と意気投合しているらしく...
招待券をもらったのです。いつも母ひとりで行ってたんですが、
私と二人で歩いているとき、偶然行き合って
私の分もあげると言われたんです。
で、プログラムをよく見たらその先生の発表会ではなくて、
清元や長唄や尺八などの演奏などがあり舞踊はその先生ともうひとりだけでした。
そして、司会がNHKの葛西アナウンサーでした。
その司会が良かったです。
言葉の力、しゃべりのマジック・・・とでもいいましょうか…
次の演目の説明が実にわかりやすく、観客に興味を持たせるよう、
面白く、紹介するその話の技術に圧倒されました。
わかりにくい邦楽に親しみを、観る側に持たせたと思います。
実は開演に10分程遅れてしまい、ちょうど清元が始まってたのですが、
「清元ってじっくり聞いてみるといいなぁ~」と思いました。
踊りの伴奏・・・ではなく演奏だけを聞くのはなかなかないこと…
なが~く伸ばす歌い方も情緒があるし、歌に加えて
三味線、鼓や太鼓、笛の総合芸術なんですよね~
長唄より清元のほうが好きかな、私は…
歌い手が3人いましたが、やっぱりイケメンの人は声や歌い方に
艶があるな~と感心したり…
この会は「明日をになう新進の舞踊・邦楽観賞会」特別講演
と称されて、清元、舞踊、尺八、一中、の方たちが出演され、
私たちの知る日舞の先生はトリでした。
葛西アナウンサーの説明によると、何年か前に喉頭がんになられて
手術が成功して声を無くす事もなかったということでした。
そんな大変な事を乗り越えてきた方だからこそ、
高齢の母にもやさしく接してくださるのだな~と思いました。
さてその方の踊り、「鳥さし」は素晴らしいものでした。
素踊りですが、時に女性のように柔らかく、時に粋にスッキリと
これこそ、洒脱・・・と言う言葉がぴったり…
プログラムを見ると、お姉さんが踊りを教えているのを見て、
見よう見まねで独学で踊りを覚え、18才の時に現流派を創設、
文化庁芸術祭賞も受賞している方だったのでした!
いや~天才なのだと思います。そして努力家・・・
お弟子さん達には厳しいと思いますよ。相当…
ん~完璧な踊りに心奪われました。
客席からも何度も声がかかっていました。
そうそう、フラメンコの「オレ~」と同じですよ。
心から声をかけたくなってしまう、…本当の本物・・・なのでした。
感激です。
それと葛西アナウンサーのしゃべりのうまさ。
演目の大体の概要や、演ずる人の人となりを知ると知らないとでは
全く違うってこと…。
その効果は演目に絶大な効果を与える事がわかりました。
言葉って大事、言葉が好き・・・
そんな事を思いおこさせてくれた葛西アナウンサーにも感謝です。
邦楽とフラメンコ・・・二日間堪能しましたが、
やっぱりライブがいいですね。
これからもいろんなライブに行きたいと思います。