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夜中、ひどい雨と風が窓を打ち付けている音で目が覚めた。 『雨か…』と思ったのを覚えている。 そして目覚めた、朝。 雨は止んでいた。 よかった!だって今日は蚤の市! まずは朝食ルームへ。 時間が丁度良かった為か、とても混んでいた。 温かい料理が沢山並ぶ。ハムとベーコンが美味しい。 無くなるとすぐ注いでくれるコーヒーも美味しかった。 前回チェコを訪れた時は、曜日と時間が合わずに蚤の市は断念していた。 だから今回は相当な期待を込めていた、プラハの「コルベノヴァの蚤の市」に。 歩き方などでは地元の人が集う、庶民的な蚤の市という風に紹介されている。 庶民的、それは不要品も大量に売っているだろうが、商業化されていない、宝物が埋まった蚤の市を意味する。 地下鉄に乗り、コルベノヴァで下車。 そんな感じの人がたくさん降りるので、着いて行くとその先に蚤の市がある。 ここは入場料制で、20コルナか1ユーロ支払って入る。 まず目に飛び込んでくるのは生活用品。 本当のガラクタに見えるものから、電化製品(ジャンク)、はく製、タイヤ、カーペット、なんでもある。 野菜や魚の薫製や果物、アイシング菓子(ペルニーク)のお店もあり、地元の人で賑わっている。 さっそく小さなアルミの缶を見つける。 もしかしたら観光客と思って吹っかけられているのかもしれないが、ささいな事さと笑えるくらい安い値段を提示されたのですぐ買った。 でももしかしたらもっと安い値段で買えたのかも? 次の店でかっこいい鍵を見つけたので、値段を聞いた。50コルナだという。(250円) あー、サンキュー(じゃあいいや)。 って去ろうとしたら 「じゃあいくらなら買う?」と聞かれたので 「30(150円)」と言ってみた。 「それでいいよ!」とすぐに話はまとまった。 そうなの?乗っけてたの?(笑) ちなみに「100コルナになっちゃうけどいい?おつりある?」(日本語)と聞いたら 「問題ない、大丈夫さ」(英語)とおつりをくれた。 時々日本語でも普通に会話出来る時があって、妙に面白い。 チェコ語が難解でまったく分からなかった為、筆談やジェスチャー、勘などで意思疎通をはかりながら買い物を続けた。 鍵穴や何かの金具にはとても心惹かれて、色々集めた。 ノベルティのカップ&ソーサーや、お菓子の型も買う。 小さい陶器製の人形の足や手(のみ)が売られていたりして、気味が悪いながらもちょっと惹かれたものだが、値段を聞いたら高かったのであっさり諦めたりもした。 そして、この旅で蚤の市で一番見つけたかったもの発見。 古いバイオリン。 ここでは200コルナ(1000円ほど)で売られていた。 他のアンティークショップでも見かけていたが、ここが一番安い。 選んで、一つ買う。 その後はリュックからバイオリンの柄を出しながらフワフワ歩いた。(浮いているのは気分) 露店でチェコ風ホットドッグ(?)を食べる。 スタンド形式。テーブルはボロボロだったが、そこで食べるのも地元の人っぽくて楽しい。 食べたら、もう少しだけ見て回る。 ずらっとたくさん目覚まし時計を並べてるお店があったので、写真だけ撮らせてもらおうと思った。 一枚撮ったら やっぱり妙に気になって、手に取ってしまう。 手に取ると、すごく気になってしまい買ってしまった。 アナログの、カチカチ言う音がなんとも良い。帰国後、一番気に入ったおみやげになった。 12時前に、小雨が降って来たので一度ホテルに戻る。 駅までの道には買ったものを抱えて帰る人でいっぱいだ。 ホテルに戻ると、雨はもうちょっと強くなっていた。 丸い窓に当たる雨を眺めながら、ベッドに買ったものを並べてニヤニヤしたあとひと休みした。 1時ちょうど、時計台のラッパの音で目がさめる。 再出発。 この後は、旧市街で買い物をする。 広場では「うまいもの選手権」的な催しが行われていた。 広場の各テントで食べ物を安価で振舞い、味比べをしているようだ。 小雨で少し寒かったのでホットチョコレートとカプチーノ、あと焼き鳥のようなものを食べる。 焼き鳥には甘酢がかかっていてあまりおいしく(以下略) 両替屋ですこしコルナに替えて(昨日よりレートよかった)、周りの店を見て歩く。 織物屋ではクッションカバーとポーチをお土産に買った。 ガラスものもお土産に欲しかったので、目に付いた店で色の綺麗なグラスを見る。 どうも色付きモノには2種あって、安いものはあとからガラスに色を付けているもの、 高いものはガラスに直接色を練り込んでいるもの、らしい。 目を付けたグラスは後者だった為、とても綺麗だった。そしてとても高かったので、諦めた。 こっちは前者。 代わりに、専門店で小さなグラスをいくつか購入。 ところでこんなのはどう思う? 別の店にて。 ハヴェル市場にも行く。 母は「こういうとこでは買わないよ」と言っていたが、最終的に率先して爪やすりなど買っていた。 ごちゃごちゃした土産品が多くあるのは確かだが、良く見ると面白いものや可愛いものがあるのがハヴェル市場なのだ。 私も爪やすりと、鉱物、お菓子などを買った。 市場にいつもある「フルーツ盛り」あると分かっているのに、いつも撮ってしまう。 その後も迷路のような街をぐるぐる歩き、目に付いた店に入り、小さなお土産を色々買った。 小さいながらもガラスモノが多かったもので荷物は徐々に重くなる。 散策中何度もこの時計塔の前を通ることになる 最後にボタニクスに行って、石鹸をいくつか購入。 前訪れた時に居なかった日本人店員さんがいて、詳しい説明を受けて買えたのがよかったな。 憧れていたアンティークショップ。やっと来れた! もう夕方。 ホテル近くの「グランド カフェ オリエント」 ビールで乾杯。プラハと、旅の終わりに。 こちらは食後のカプチーノ。 ホテルへ戻る途中、遠回りだけど広場のライトアップを見に行く事にした。 夜の雰囲気は昼とは全然違う。 路上のバイオリン弾くの音色が石畳に響いていた。 部屋に戻り、塔から最後の夜景を楽しむ。 深夜1時、プラハ城のライトアップが消えた。 その20分後、教会のライトアップも消えたので、朝までの少しの時間、眠ることにした。 つづく。 HOME パリを発つ時に靴の箱でトランクいっぱいだったから、バイオリンは手荷物になるんだろうな~ なんて思っていたのに、意外と全部入ってしまった。 不思議だ。他にも色々買ったのに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021/08/03 04:51:52 PM
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