グランドサークルへの旅12 すべてがNになる。総括
*すべての情報は20年前のものです。当時の旅日記を再編集。______________________✂_____5:30起床。頭を洗うのにまず難儀した。昨日書いたように、ホテルにはリンスがない。Kuが持ってきていたシャンプーリンスは昨日使い切って捨ててきてしまった。(ちなみにそれは今は無きジャングルジャングルだ)仕方ないので備え付けのシャンプーのみしてみたが、意外にもそんなにゴワゴワしなかった。朝食。朝は軽めに「シリアルwithフルーツ」シリアルとイチゴ、バナナ、レーズンが入った器が置かれ、ミルクとオレンジジュースがやってきた。こういう朝食も悪くない。7時にホテルをチェックアウト。面白い1日ではあったな。1日くらいいいホテルに泊まれって旅の神の計らいかもね。空港のコリアンのカウンターにて、昨日のチケットを見せるとそのままOKとなって一安心。昨日もらったミールバウチャーを使うため、マックでヨーグルトアイスを食べた。アメリカらしからぬ控えめの甘さで、ものすごく美味しかった。最後に免税店で買い物。LAX(ロスアンゼルス空港)では免税店がゲートの外にあるので何度もチケット見せて出たり入ったりした。なんだかんだでやっと、やっと、飛行機離陸の時間です。やっと日本に帰れる。帰国便は11時間50分で到着の予定。飛行機はまず海岸線をずっと北上していた。機内ではビールをもらい、ビビンバはやっぱり変わらず美味しかった。窓の外は一度も暗くならずに日付が変わったようだった。この機内ですでに時差が生じるのでめんどくさいが、我々はただ従っていれば良いのだ。飲み物が出てきたら飲み、照明が消えたら寝て、電気がついたら起きてご飯、のようにね。機内の映画は「ショコラ」と「ホワイトアウト」を見ていた。非日常が日常に戻っていく。忘れられない10日は終わった。余分に1日付いて終わった。私たちは日本の生活に戻っていく。でもきっと、今日のことは人生の最後まで忘れないと思うよ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂︎ーーーーーーーーということで、20年前の旅の補完、やっと終了です。何故こんなにいろいろ細かく書けたかというと、当時も本を作ろうと思ってて(いつも個人的に作ってるもの/友達に配る)原稿は完成したまま20年放置してたから でした。ワープロで書いてたから感熱紙の原稿は朽ちる寸前だった。消えかかってた。文が砕けすぎて長すぎたのでかなり削って、やっと陽の目を見ることが出来ました。お付き合いありがとうございました。当時の資料はまだ残ってて、見れば見るほど当時を思い出す。鮮明では無くても、けっこうくっきり浮かびました。20年前ってそうだったのか!?的な新鮮な驚きも多く。今の便利さを鑑みれば、いろいろ不自由な動きが目立つけどだからこそ自分でなんでも手配できるようになった時の喜びはでかかった。そしてネットの情報の深さ!すっげー便利!現地で面倒な思いをしてたからこそ昨今の旅では調べすぎるほどいろいろ調べてたのかもしれない。その国の、取りこぼしがないように。時間が勿体無いもんね。現地の雰囲気も楽しみたいから映像的なものはあまり見たくない気持ちもあるけど、杞憂だった。大丈夫、現地は絶対に想像を超えるから。もう私も良き頃合いのご年配となりましたが、いい旅の思い出が沢山あって幸せです。当時の旅行代理店から送られてきた飛行機の日程表なども出てきてね。当時は紙のチケットだったので半券も残ってます。 それと全てのパンフレットやチケットやレシートも全部残っていた。旅の証拠物件を丁寧に残すのはもはや趣味です。そしてこれが私が旅の間回しまくり伸ばした¢1コイン。今見ればどうってことないので多分回すこと自体が楽しかったんだと思う。丸いのはユニバーサルスタジオ内のコイン。…なんのコイン?これが旅の間採取してた砂。消費したフィルムケースに入れて持ち帰ったらしい。密封量が高くていいんだけど、今となってはそれすら懐かしい。今はもう手に入らない…帰国後に、Kuと話してたら「そいうやさー、私たち旅の間ロクなもん食べてなかったね」と言われて『えっ』と思ったことも書いておく。現在になって改めて読めば確かにジャンクフードしか食ってない。まだ私が食べ物に無頓着中の無頓着だった時代の話だ。許してくれ。今だったら大きめな町に入ったらレストランくらい探すと思うよ。あと帰国数日後、部屋で昼寝してて、起きた時に「…どこの町?」と思ったことも記録しておく。Nだった。日本だった。長野だった。旅先で毎日移動していたのでその記憶がまだ生きてた。HOME