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2008.10.31
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テーマ:生き方上手(647)
カテゴリ:クスリ・自己啓発

加藤諦三(2008)「行動できない人」の心理学.PHP研究所

自立していない人間は恩着せがましい

他人の動きによって自分の感情のバランスを失うものは,他者の動きに要求が多い。
他者の一挙一動が自分の感情を混乱させるのであるから,他者への要求が多くなるのも当然であろう。

そして自分の感情が混乱するのは自分が自立していないからなどとは考えない。
自分の感情を混乱させた責任はあげて他者にあると信じている。

自立していない人間の心理のもう一つの特徴は,何かを独りでやったとき,虚しさを感じたり,幻滅を感じたりすることである。
自立していない人は親とか上役とか誰かに命じられて何かをやった時には感じないむなしさや幻滅を,自分独りで何かをやった時には感じる。

自分独りでやることを決めて自分独りでやったことには,何か納得がいかないのである。
絵を描いても,映画に行っても,旅行しても,どうしてこんなことをやるのだろう,という気持ちが付きまとう。
何かむなしくその行為に意味を見つけることができない。
つまり自分独りでやったことには,どうしてもそれをやることの正当性の根拠が感じられないのである。

自立していない人には内的な必然性というのがない。

かつてザトペックという長距離走者は,「なぜあなたは走るのですか?」ときかれた。
すると「ウサギに向かってなぜそんなに上手に走るのかと聞いてみたまえ」と答えた。
そして「走らざるを得ないから走るのです」と付け加えた。

ザトペックは誰に頼まれて走っているのでもない。
走らざるを得なくて走っているのである。
走ることがザトペックの内的必然性なのである。
そして走ることの中で彼は意味を感じ生きている。
走ることについて「なぜ?」という問いがザトペックには必要ないほど明らかなことなのである。
間違っても「俺がここまで苦しさに耐えているのに」というように他人に恩着せがましい態度は取らない。

日本のマラソンランナー君原氏は,新婚旅行で奥さんが汽車に乗っていくのに自分は走って行ったという。
君原氏にとってもザトペックにとっても走ることは内的必然性をもっていることなのである。

登山家も,なぜ山に登るのか?と聞かれて「そこに山があるから」と答える。
自分が登りたくて登り,そして登ることに幻滅を感じない。

ところが,このように強い内発的感情を持てない人間は恩着せがましくなる。
自分でやった行動に自分が意味を感じることができないから,「おまえのためにやってやった」と他人に恩を着せることで,その行為の正当性の根拠を見つけようとする。

「感謝を要求する父親は最低の父親だ」という言葉がある。
それは恩着せがましい父親のことであろう。
つまりこの父親は自立できていないということなのである。

自立できていない親に育てられた子供はたまらない。
父親は自分のやることに自分で意味を感じることができないから,「お前のために」と子どもに恩着せがましくなる。
そのことで子どもの人格は親に吸収されてしまうのである。
つまり子供もまた自立できなくなる。

内発的感情を持てない人間,自分のやったことに自分独りでは意味を感じられない人間は,他人に恩を着せることで意味を感じようとする。
「こんなにしてあげたのに,そんな態度をよく取れるものだ」などと常に恩を着せて不機嫌になっている人が自立していない人である。

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何に対しても無気力になってしまったとき興味を抱けなくなってしまったとき。
そんなときは自分の無関心の背後にある原因を探る必要がありそうです。
なぜ自分の感情に目を背けるのだろうか。
そこに自分が目をそむけたくなるような憎しみが閉じ込められているかもしれません。

憎しみの原因が実はこれまで尊敬していたと思い込んでいたものかもしれません。
しかしそれに気づいたときにはきっと自分の自然な感情に従って行動できる自分を見出せそうです。

他人の期待は怖くないと思えた時に自分で自分を受け入れられるようになると思います。

これまで信じてきたことが覆るかもしれないので,目をそむけたくなるかもしれませんが,この問題をクリアしなければ無気力感から脱することはできないかもしれません。

みなが「あるがままに」生きられますように。





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最終更新日  2008.10.31 11:39:48
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