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カテゴリ:社会問題
新型インフルエンザへの過敏な予防行動が話題に上っています。
海外報道ではたびたびマスクをする日本人が映し出されることから,'Japan flu'と呼ばれているようです。 円高と合わせて日本への海外からの観光客も減っているようです。 一方,関西方面への日本人の観光も相次いでキャンセルが続いているようです。 特に,神戸に行ったとか,神戸から来るというだけで,過敏な拒絶反応を引き起こす人も多いのではないかと思います。 自分の実家は神戸なので悲しいことです。 そういうわけで,神戸は二次的ともいえる経済損失をこうむっています。 関西大学の宮本教授によると,この新型インフルエンザによる関西の経済損失は約744億円と見積もられています。 これを関東に当てはめると1,600億円。 南京町の中華街では人通りも少なく,修学旅行のキャンセルを中心として,売上が軒並みダウンしているようです。 儲かっているのは,マスクメーカーと薬局ぐらいのようです。 北海道や沖縄県など感染者の出ていない地域でもマスクが売れているようです。 一方,冷凍食品やレトルト商品,お米など保存がきくものが売れているそうです。 その背景には,農林水産省が「新型インフルエンザに備えた家庭用食料品備蓄ガイド」を出したことがあります。 この備蓄食料品リストに掲載されている保存食品が売れているようです。 毒入り餃子事件による冷凍食品離れはどこに行ったのやら。 漠然とした不安に対して,過剰な防衛反応を示しすぎではないかという報道も聞かれます。 でも何も信頼に足る情報がなければ,自分自身でできる限りの行動をするしかないかもしれません。 もはやどの人がどこからやってきてどんなウイルスを持っているかも分かりません。 こんな状態ではウイルスの発生した地域に足を踏み入れることすらできないような気がします。 それなりの予防策を講じていても,新型インフルエンザにかかってしまったのなら,それは本人の責任ではないと思います。 また,季節性インフルエンザは新型インフルエンザに比べて症状が軽いかのような印象を受けますが,季節性インフルエンザも症状は重くて感染力もそれなりに強いと思います。 しかし,実際に何人が感染しているのかもすでに正確な数字は分からないですね。 アメリカの保険当局者によると,アメリカでは感染者は10万人以上いるのではないかという予測がなされています。 国立感染症研究所によると,ウイルス量によって,発症してすぐには,簡易検査キットで新型に感染しているにもかかわらず「陰性」と判定されるケースが3割もあるそうです。 こうやってすり抜けて,普通の風邪やインフルエンザと診断されたケースもあるのではないかと思います。 関西に比べて,関東での広がりの遅さは逆にちょっと奇妙な気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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