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2011.06.18
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カテゴリ:社会問題
陸前高田市ではほとんどの医療機関が被災した。
十分な医療を受けられないのが現状である。

実際にどんな影響があるのか。
広田半島ではほとんどの世帯で水道が復旧していない。
そのなか診療所の唯一の近江医師が訪問診療を行っている。

停電が続いて介護用のベッドが動かせなくなったことによって床ずれが起きている。
訪問診療を続けていた20人のうち2人が亡くなった。
住み慣れた場所を離れざるを得なくなった高齢者。

高齢者は場所がかわるだけでも病気は多くなる。

近江医師は地元の医療崩壊を食い止めるために広田診療所に赴任したのは5年前。

寝たきりの高齢者がいた場合,家族は真っ暗闇の中,ライフラインが絶たれ避難所にもいけなかったという。

1人の診療所の医師によって広田半島の医療は支えられている。

家がある,家族がいるということで見過ごされている在宅高齢者が多いと感じる。
災害時医療は,避難所医療が主体であって,わずかでも在宅医療が途切れると生命の危機につながる。

家族が津波で被災したため,送迎者がおらず,通院ができなくなった在宅高齢者がいる。
そうした高齢者に対して,県立陸前高田病院が訪問診療を開始した。

チームには医師や看護師だけではなく,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,医療事務員なども同行することに決めた。
在宅高齢者にもいろいろなニーズがある。
これまでリハビリを行っていたスタッフに依頼して訪問してもらうことにした。

被災者の暮らしありきの医療のあり方を考えるヒントとなる。
陸前高田の地域在宅医療の取り組みは,被災地復興の重要なポイントである。





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最終更新日  2011.06.18 22:34:29
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