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カテゴリ:音楽・テレビ・映画・小説
中流意識の崩壊にともなって所得格差が拡大したことを問題視しています。 そこで,累進課税や相続税の拡充によって,高負担高福祉を実現して,将来の不安を解消することによって,「新中流」を生もうというのが本書の主張です。 所得がなければ消費も生まないというのは条件の一つですが,十分条件ではない。 現在得ている所得にかかわらず将来どれほどの所得が得られるかわからない将来の不安をなくさなければ,今使える所得を抑えます。 また親族で遺産が相続されると,やはり所得を貯蓄に回すインセンティブともなります。 所得を増やすための経済成長に関しては,スイスに学んで,ものづくりの技術を基盤としたブランド価値を醸成することを提言しています。 自国の消費者の品質へのこだわりが,こうしたブランドを醸成し,世界の高所得層へも販路を拡大できる。 現在の政府は,こうした考えと逆行するような施策を採用しています。 アメリカにみる新自由主義の経済成長をキャッチアップして成功できる企業は限られています。 少子高齢化時代のモデルとなりうるような国の姿を示せるかどうか,ある意味で世界の注目を集めているような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.02.03 13:44:58
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