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カテゴリ:社会問題
はじめての民間保険。
どんな種類があって,限られた予算内でどれだけの保障を求めるべきか一から勉強しました。 本も何冊か読みましたが一番参考になったのは以下です。
自分が万が一の時のために残された家族への生活保障として収入保障保険や介護保険。 自分自身のために,医療保険という組み合わせが最適だとわかりました。 生保代理店にも行きましたが複数の保険会社を無料で横断紹介できるのがウリです。 しかし,会社によって代理店に入る手数料収入が異なることから,収入や家族構成などに合った中立な商品の提案より実入りのよい商品を売ろうとする動機になっているという批判があります。 ネット生保の暴露で高まる。保険代理店への手数料開示圧力|ダイヤモンド・オンライン ソニー生命やメットライフアリコは手数料収入が高いようです。 というわけで,何の知識もなく進められたプランをうのみにすると,自分にとって本当に必要な保険ではないリスクもはらみます。 金融庁も規制に乗り出そうとしています。 営業担当者が保険商品を勧める際にその理由をこれまで以上に丁寧に説明することや、社員教育を徹底するなど、販売体制の整備を図る。 「来店型」保険ショップ 金融庁が規制強化へ NHKニュース 今回は複数の代理店を回って,比較検討してみました。 最初の代理店は何の知識ももたずに訪問したこともありますが,担当の方の説明に疑問を感じるところが多々ありました。 まず,終身払込型の保険は避けるべきです。 払込期間は○○年,○○歳までといろいろタイプがありますが,退職するまでに払込が終了し,かつ一生涯の保障が約束される終身保険にすべきです。 勉強する中で,貯蓄性商品は現在の低利率とインフレリスク,解約返戻金の戻り率の低さや戻るまでの年数などを勘案するとあまりオススメできないことがわかりました。 また,会社が倒産してしまうと,契約継続の場合,返戻金が相当減らされてしまうことがあることもわかりました。 現在では貯蓄のための保険で入ることは本来の保険の目的からすると,本末転倒です。 定期預金などででいつでも解約できる状態のままで堅実に貯蓄していった方が賢明かもしれません。 あとは月々の保険料の安さだけに目を奪われがちですが,払込期間が終わるまでのトータルの保険料を比較しなければなりません。 当然同じ保険プランでも払込期間が短いほど,一度に払う保険料(年払い,一時払い)が高いほどトータルの保険料は安く済みます。 というわけで,余裕があれば,払込期間を60歳など短めにしたうえで,1年払いを検討した方がよいかもしれません。 標準利率(予定利率)1.0%で生命保険料が値上げされるが2014年からは値下げされます。 標準利率(予定利率)1.0%で生命保険料が値上げされるが2014年からは値下げされる | はじめて生保 据え置きする会社もありますが,保険料収入の不足分は責任準備金から取り崩すことになるので経営圧迫要因になります。 保険会社の健全性を測る指標としては,格付け会社によるランキングや,ソルベンシーマージン率がよく挙げられます。 これらもある程度参考になりますが,会社の経営状態を正確に評価できるわけではありません。 ある本は,責任準備金のみに注目しています。 収入保険料に対する責任準備金組み入れ額の割合が高いと健全性が高いという目安になります。 収入保障保険は遺族年金や定年後の国民・厚生年金のみでは足りない部分を補う側面があります。 医療保険はさまざまなプランが出ていて同じ条件で横並びの比較をするのが大変難しいです。 医療費抑制が不可避となれば,公的医療保険でカバーされない分野の民間参入と結果としての逆選択がいっそう進みそうな気がします。 TPPが狙っているのはここらへんかと思います。 今のところ,健康体で若い自分は保険会社にとっていいカモかもしれません。 それでも万が一のときでもお金で心配しない安心感を得るために,どれだけのお金をトータルでつぎ込むかという考え方で選びました。 代理店には何回か足を運び,前回説明を受けたプランをしっかり調べて,次回には代替プランを持ちかけてみるといったことをして,比較を十分にしました。 おかげでかなり中立的な意見をもらえたと納得しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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