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カテゴリ:社会問題
・三菱商事などに入社を希望する学生はインターネットの専用サイトに授業ごとの成績を記入
・サイトはNPO法人のDSS(東京、辻太一朗代表)が運営 ・全国の有力大学の授業内容に詳しく企業に対し学生の成績を客観的に判断する情報を提供できる ・異なる大学の成績を4段階で評価し直す共通の指標も用意 日本経済新聞2013年12月9日より。 東洋経済の記事で辻 太一朗氏(NPO法人DSS代表)によると,企業が大学の成績表を参考にする理由は以下の3つです。 1.企業の社会的責任が問われ始めた 2.大学の成績の利用が簡単になった 3.成績は、大学生の「やらなければならないことへの取り組み方」を見る最高の材料になる そこで,面接のツールの一つとしての成績表の活用の可能性が高まっています。 また面接では,実際の履修状況や成績表をお互いに確認しながら授業の選択基準と出席状況を聞くということです。 この質問をすることで、その学生が、やらなくてはいけないことの中で何に興味を持つのか、また持たないのかがわかります。 結局,サークルやバイト,ボランティアなどに傾倒するあまり,勉学がおろそかになっては本末転倒で,しばしばそういうケースも見受けられるということでしょう。 学歴のみ重視していて,学業成績がこれまで面接基準になっていなかったことも問題視されていいように感じますが。 学校のカリキュラムにおいても,就職ガイダンスと称する単位認定のプログラムで社会人のOBなどが就職体験談や就職に向けたアドバイスをしているようです。 これが土日や昼休みなど通常授業に重ならなければいいのですが,自身の講義にいつも重なって,3年生はそちらのほうにどうしても流れてしまいます。 そのせいで勉学がおろそかになり講義の内容を修得できず単位認定されないことになれば,それこそ本末転倒だと感じます。 大学にとっても就職内定率を向上させることは大切ですが,そのことを重視するあまりに大学の通常講義を欠席せざるを得ない状況をつくるのは避けてほしいところです。 日本株式会社の社員養成学校以上の役割を担うべきだと信じて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.12.10 01:17:41
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