熊野古道-小辺路・那智・伊勢路 回想録(その2)_story(3533)2014.8.20
世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」体験記。
小辺路(こへち 高野山→熊野本宮大社)を歩いた。ただし一般の日程ではない。第一日を高野山観光に徹している。
南海高野線の終着駅「極楽橋」から徒歩で不動坂を3.8km、標高差300mの山道を進めば、女人堂が見え、ケーブル終点駅から中心街までのバス専用道路に合流する。
高野七口(ななくち)とは今でも山上の街に至る道が四方八方から迫る様を表す。標高815mの高台にこれほどの街が栄えた礎は、弘法大師が密教で使う三鈷杵(さんこしょ:刃がフォークのように三本に分かれたもの)を聖地を求めて投げたことに由来する。高野山の松にひかかったからだといわれる。その松の子孫はいまでも現存し不思議にも3葉からなる。普通は2葉か5葉なのに。
麓からは深い森しか見えないのに、天上は平らな空間(東西2km、南北1km)。不思議な町である。参道を進むと何百と言う院があるが、皆、台風(11号)一過の枯枝の掃除に余念がない。町役場2階に「まち未来課」がある。ここで転軸山(てんじくさん)森林公園ログハウス宿泊の手続きをする。実は安いログハウスの利用が団体客専用であったのを「1人利用」で借り受けるため役場の方が便宜を図ってくれたのである。まぁ”巡礼特別仕様”であったようだ。あまりにも直前の申し込みで振込手続きが間に合わなかったことも起因する。
管理人に電話してくれ、すでにログハウス一棟はカギが開けられており、荷物を置いて散策できる手筈が整っていると聞いてくれた。ありがたや。貰ったガイドマップの地図をみると山をこえれば「奥の院」に行ける点線を見つけた。聞くと、スキー場の草むらを進めば道が分かるはずだと言う。
ナップザック風の軽やかなスタイルで町を散策することにした。弘法大師御廟へは5kmほど。参道には20万基の墓があるという。石田光成の墓、肥前島原松平墓所などそれぞ重厚である。
奥の院・・弘法大師御廟
![140820_1.jpg](https://thumbnail.image.shashinkan.rakuten.co.jp/shashinkan-core/showPhoto/?pkey=ded3c9ea60af4bb416d6fd78ce5d9496a4a6decb.68.2.2.2a1.jpg)
撮影禁止領域である。ガイドもここからは喋れない。
ツアー客も帽子を脱いでしめやかに進んでいく。
奥の院・・汗かき地蔵
![140820_2.jpg](https://thumbnail.image.shashinkan.rakuten.co.jp/shashinkan-core/showPhoto/?pkey=3ed1a12ccb6651b3bc39fe1ef134d06b6146c3f0.68.2.2.2a1.jpg)
奥の院 中の橋の脇
この汗かき地蔵は世の中の人々の苦しみを身代わりになり、
一身に受けているので、いつも汗をかいていると伝えられる。
お堂の右側に「姿見の井戸」がある。
この井戸を覗きこんで自分の顔が映らなければ三年以内に死んでしまうと言われているのだとか。
さらに、昔の人はこの水で目を洗えばどんな眼病も治ったと言われている。
高野七不思議のひとつ。
鬱蒼と聳える杉の巨木がお堂を守るようだ。
徒然の記1 実際の日程太字が本blogの記述部分。前日までの行程は昨日以前のblog参照。
→・・徒歩 -km- 区間距離表示
8月11日(月)1日目 極楽橋(523m)→不動坂-3.8km-高野山町役場(815m)-2km- 転軸山森林公園キャンプサイト(820m)のログハウス→奥之院→大門→根本大塔→金剛峰寺→霊宝館→転軸山森林公園ログハウス泊(16.3km)
8月12日(火)2日目 転軸山森林公園-2km-金剛三昧院→薄峠(995m)→丁石→大滝→高野龍神スカイライン合流→水ヶ峰分岐→林道タイノ原線→下谷(674m)→大股(ここまで17.2km)→桧峠→伯母子岳(1344m)→伯母子峠(1215m 山小屋 ここまで23.6km)
8月13日(水)3日目 伯母子峠(1215m)山小屋→三田谷橋→三浦バス停→神納川(345m)→五百瀬(いもせ 350m)→三浦峠(1065m 15km)→新道-11km-西中バス停→重里・西川第一小学校(テント泊 28.8km)
8月14日(木)4日目 重里・西川第一小学校(テント)→大津越→昴の郷(150m)→十津川温泉→平谷-(143m 公衆浴場 郵便局で荷物の送受)→櫟砂古(いちざこ)→果無村落→観音堂前の避難小屋(14km)
8月15日(金)5日目 観音堂前の避難小屋-1.1km-果無峠(1050m)→八木尾(83m)→九鬼→三軒茶屋跡(210m)→熊野本宮大社(90m)→本宮郵便局(荷物の送受)→渡瀬温泉→下湯川温泉→湯の峰温泉(公衆浴場)→廃校(旧四村川小学校)でキャンプ(21.6km)
8月16日(土)6日目 廃校(旧四村川小学校)-(バス)-新宮-(JR)-那智-那智海岸水泳-(バス)-大門坂→滝一周コースは崩落で断念→那智滝(3H 3.4km)-(車)-熊野
8月17日(日)7日目 熊野・・・・熊野大花火
8月18日(月)8日目 熊野→松本峠道→鬼ヶ城→大泊海水浴場→大吹峠道→波田須(9.5km)-(JR)-松坂 青空ライナー21:40
8月19日(火)9日目 シーティーエアターミナル YCAT 5:20着
(歩行・・117.2km total)
持参地図:2万5千分の一地図・・高野山、梁瀬、上垣内(かみがいと)、伯母子岳、重里、十津川温泉、発心門、伏拝(ふしおがみ)、本宮、紀伊大野、新宮、紀伊勝浦 計12枚
イラストmap A4版11枚
徒然の記2 まくわ瓜の収穫
余りに暑いので、2階の書斎にあるエアコンのスイッチをついにオンとした。
しかし一向に冷房の効果が上がらない。フィルターを掃除した。今いち。
そこで室外器を見に行った。なんと、蔦がまつわりつき、シソ科のメドーセイジが覆いかぶさるようにして空気循環を悪くしていた。
ふと見ると、栽培が難しいとされる、マクワウリが7,8個たわわに実っているではないか。油粕を最初に入れておいたことと、ネットを立てたこと、徒長ツルをつまんだぐらいである。さっそくその一つを採取。御味は・・淡泊。もうすこし熟させよう。
収穫したマクワウリ
Picture1(sketch-direction 340°pm12:17 Sketch point:Gokurakubashi-bridge,Koyasan Town,Wakayama Pref.,JapanGPS 34.222717,135.605872(°)(34°13'21.78" N,135°36'21.14" E)標高822m
Picture2(sketch-direction 106°am12:56 Sketch point:Asekaki-jizo,Koyasan Town,Wakayama Pref.,JapanGPS 34.227986,135.585350(°)(34°13'3.4" N,135°36'11.8" E)標高811m
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Last updated
Aug 20, 2014 10:29:30 PM
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turbo717
violaを奏する者です。スペイン巡礼、スケッチ、マラソン、パズル などを紹介しています。
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