高尾山へ(その5 完結編)_story(3595)2014.10.20
日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会のワンデー・カミーノというハイキングの催し高尾山から景信山経由で明王峠から相模湖の方向に急坂を下りた。
「明王イタドリ縦走コース」を経由して、大平小屋跡→孫山→与瀬(Yoze)神社→JR相模湖という、コースである。
32名もの大部隊であるため前後に友の会の旗をかかげ迷子が出ないように監視していたのであるが、一人いなくなった。
ずっと一緒だったという人は、明王峠から一緒に最後尾にいた筈であると。最前列では追い越した人はいないため隊列の中にいるはずであると。
与瀬神社手前の休憩spotで電話するも、電波が途切れたり繋がったりして、山の中にいることは確かであると。
そこで、turbo717はこういう予測を下した。
隘路はたくさんあったため、途中でお腹が痛くなり、その道に駆け込んだのに違いない。相当時間がたった後本道に戻るか、別の道を辿って相模原駅の方向に向かっているのではないかと。
やっと携帯がつながったときには、メールが入っていた。「バッテリー切れそう。先に帰って欲しい。」と。これもなかなか微妙な表現で、生きていることは確かなるも、どこに居るのかがわかならい。
実際かなり遅れてその男性が駅のロータリーを歩いているのを発見。どの道を通ったのかは定かではない。
そいう意味では長い隊列の前後の旗もあまり役立ってはいない。今のように隘路に駆け込んだ後、行方不明にならないとも限らない。「隊列を外れる時は、近所の人に一言」「それを最後尾に連絡し、最後尾がその人を待つ」などマニュアル化しないといけないかも。
与瀬(Yoze)神社
午後の日差しを受けて光る瓦。
この神社 例大祭では転げ落ちそうな階段を神輿をもって下ると言う。男衆は命綱。
甲州街道に與瀬宿があった。日本橋から十六里四町(63.4km)15番目の宿。
1969(S43)年に開通した中央高速道に、珍しいテラス状の参道高架横断橋が渡された。
徒然の記1 尊厳死協会
昨日の大阪、ホテルのロビー脇にある喫茶店で大声で話していたグループがあった。我々である。周囲を気遣ってトーンを落とさせた話題が「尊厳死」である。
PPKで逝きたいわ。と全員が叫ぶ。東京ではPK(ぴんころ)であるが大阪ではPPK(ぴんぴんころり)とくどく言うらしい。
死に至る中で大学病院は絶対やめようという声もあがる。病人がインターンのモルモットにされかねないと。高度医療は別として普通の病気であれば大学病院は避けるべきであると。
現に、大阪大学病院の玄関には「研究のため基礎データの蓄積」とあるように患者のデータは後進のための基礎データとして活用される。いわばモルモットとして実験材料に使われる。
チューブを身体に一杯くっつけながらの延命はお断りだと。
だれかが発言した。ならば尊厳死協会に入ろうよと。
現代の医療では、人を生かし続けることが可能となっている。人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させ、ひたすら延命措置を行う。これが始まれば、チューブを外すことは容易ではない。生命維持装置をはずせば死に至ることが明らかなので、医師ははずしたがらない。
医療費がかさむばかりのNPPK(not PPK)である。これはお断り。回復の見込みがないのなら、安らかにその時を迎えたいとする、「平穏死」や「自然死」を望む人々が、自分の意思を元気なうちに記しておく。それがリビングウイル(LW:Livig Will =生前意思)である。尊厳死協会はその手続きをサポートするというもので、事前に家族とのコミュニケーションに基づき証明書を発行する。医師がその宣言を尊重する。という手続き。
法整備が遅れているためこういう協会が必要になってくるのではないか。啓蒙の意味合いもあるが。
尊厳死協会の資料では、尊厳死の宣言書( リビング・ウイル Living Will )は下記3つの項目からなり、著名がなされて保管されると。
1.私の傷病が、現代の医学では不治の状態であり、既に死が迫っていると診断された場合には、ただ単に死期を引き延ばすためだけの延命措置はお断りいたします。
2.ただしこの場合、私の苦痛を和らげるためには、麻薬などの適切な使用により十分な緩和医療を行ってください。
3.私が回復不能な遷延性意識障害(持続的植物状態)に陥った時は生命維持措置を取りやめてください。
以上、私の宣言による要望を忠実に果たしてくださった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従ってくださった行為一切の責任は私自身にあることを附記いたします。年 月 日 自署
尊厳死協会は原本を保管し、下記を勧める。
本人は、その写しを身近な親族や友人に配っておく。自分が意識を失ったとき、ないし判断がつかない状態に陥った時でも家族がその意思を生かせるようにするためであると。
Key Word
緩和治療・・痛みや呼吸の苦しさを緩和するための医療行為
延命措置・・回復の見込みがないと診断された患者で、かつ死期が近づいているにもかかわらず、人工呼吸器や透析、胃ろうなどによって生命を維持するための措置。
安楽死・・医師が積極的な医療行為で患者を死なせること。
今日は少し重いテーマとなった。
この歳では「お墓」「薬」「孫」などの特定のテーマが多いと聞く。我々も御多聞にもれず という感。
Picture1(sketch,direction 86° pm4:01 Sketch point:Yoze-Temple,Sagamihara City,Kanagawaq Pref.Tokyo JapanGPS 35.619989,139.183844(35°37'11.96" N,139°11'1.84" E)標高273m
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Last updated
Oct 20, 2014 10:52:37 PM
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turbo717
violaを奏する者です。スペイン巡礼、スケッチ、マラソン、パズル などを紹介しています。
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