あやしぐえBlog(つれづれ草Blog２)

[「え」－映画・演劇の話題] カテゴリの記事

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• 『一騎当千』を見てきました(^-^)♪

  この日はＳＤＮ48の３期生で卒業生の駒谷仁美さんが出演されている『一騎当千』を見てきました。詳細は↓で。「しゅうかんＳＤＮ48」～12/4 駒谷仁美さん出演：『一騎当千』を見てきました(^-^)♪ ～http://ameblo.jp/shuukan-sdn48/entry-11420368894.html

  2012.12.04

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• 10/2 「ＣＯＲＯＭＢＩＡＮＡ」を見てきました┐(´へ`)┌

  この日はこの映画を見てきました。最初は「白雪姫」を見に行くつもりだったのですが、渋谷の某映画館へ少し遅れて入場しようとしたところ・・・・・・上映開始後の入場は一切認めないと、入り口やＨＰに断ってもいないくせに、ふざけたことを言う映画館で、入れてもらえなかったのでヽ(｀д´)ノ代わりに、これを見に行きました。アクション物は正直趣味に合わないので、普段ならわざわざお金を払ってでも見には行きません。。。・・・ただ、先述のような腹立つことを映画館にされた後だったので、半ばヤケ＆あてつけで見に来ました。いつもなら絶対見ないものをわざわざ見た感想は・・・やっぱり趣味には合いませんでした┐(￣▽￣;)┌。。。でも、主人公・カトレアの少女時代を演じたアマンドラ・ステンバーグの演技はなかなかでした。また、カトレアが伯父の家に引き取られ、両親を殺された復讐のために殺し屋になることを決意するくだり。しかし、性急に道を進もうとするカトレアを伯父がたしなめる件など、なかなか惹きつけられる部分もありました。でも、やっぱり「見たい」と思って見に来た映画は、最後まで感情移入することなく、なんか白けた感じで見てしまいました。。。やはり、映画は楽しんでみる物だということと、一時の感情だけで動いてはいけないということを悟りました。。。ラストシーンでカトレアが感じたことは、大きさの意外こそあれ、映画を見終わった後の私と同じ感情だったのかもしれません。。。

  2012.10.02

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• 『愛と誠』を見てきました(-_-;;)

  高原由紀役の大野いとさんの好演が光った「青春大河コメディ」、そんな作品でした(^_^;;)。70年代に絶賛された青春ラヴストーリー。私もこれ原作読みました(＊ただし雑誌掲載当時ではなく、かなり経ってから)。原作のファンはチョッと賛否が分かれる仕上がりになっていましたね。それを特に強く感じたのはミュージカル仕立てになっていたこと。冒頭より、原作連載当時の頃の歌謡曲やヒット曲などがふんだんに盛り込まれ、それをドラマの主要人物が歌い、そして踊る。そんなシーンが盛り込まれています。あの当時の曲をふんだんに使うことで、いやでもその頃の雰囲気を肌で感じさせる仕上がりになっていたのは評価できます。ただ、その反面、何故わざわざミュージカル調に？そういう思いは最後まで払拭できませんでしたね。特にヒロイン早乙女愛(武井咲)の両親が登場する場面でその場にも全体の流れにもマッチしていないコミカルな歌と踊りのシーンは特に違和感を覚えました。まあ、全体的に暗くて思い雰囲気になりがちな場面が多い作品ですから、そういう空気を解きほぐす効果を狙ったのかもしれません。しかし、なんか私はあれは作品をコメディに路線の方向へ走らせる決定打になったかなと言う気がしました。ただ、あのミュージカル調仕立てのおかげで、武井さんや大野さんの歌声が聞けたのは良かったでしょうか。特に大野さんはあの曲の雰囲気にはぴったりの声で、後に明らかになる由紀の正体や生い立ちが明かされる上で良い伏線になっていると思いました。また、原作のイメージからはチョッと離れていた感を覚えた大野さんでしたが、撮影が進むに連れてだんだんと由紀にのめりこんでいったのか、クライマックスでは当初のイメージからは想像もつかないくらいマッチしていました。役者さんの演技はこの大野さん始め全体的に悪くありません。ただ、ドラマの演出が正直変にイジったおかげで違和感を多分に覚えるできになっていたので、今１つ良い印象をもてませんでした。ただ、これは私が原作から入った人間で、良くも悪くもあれのイメージを引きずるので、そう思うのかもしれません。原作とそれを映画化やドラマ化されたものは別物。よく言われることですが、インドの映画：『ラージュー　出世する』かなんかだと思えば見られますかね。原作では生真面目一本だった岩清水弘が時折コミカルになる部分は、時折重たくなった空気を良い意味で解きほぐしてくれるなど、評価できる面もありました。ただ、やはりミュージカルコメディ調ではなく、原作に近い雰囲気で仕上げて欲しかった、その思いは最後まで残りました。

  2012.06.19

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• 『僕達急行　Ａ列車で行こう』を見てきました(^0^)♪

  「すべてのヲタクに見て欲しい映画」。森田芳光監督の遺作と言うことで、訃報が入る前に予告編を見て絶対に観に行きたいと思ったこの作品をやっと観にいけました。そして、冒頭のようなことをふと思いました。ふとしたことで知り合った鉄道ヲタクの小町圭()小玉健太(瑛太)が繰り広げる物語。このコミカルなやり取りの中に、いろいろと考えさせれるものがありました。「ヲタク人生」と言うのは、私自身も半身どころかどっぷり浸かっているせいもあり、何となくこの世界の心地良さと言うのは理解しているつもりです。ただ、世間一般のヲタクが特定のジャンルに深く精通するのに対して、私は広く浅く。ヲタクの中でもかなりの異人種と言うか少数民族であったりしますが・・・(^^;;)。ちなみに、ヲタク世界の心地良さと言うのは、何と言いますか、一言で言い表すなら、「自分だけの世界の構築」では無いかと思います。自分の好きな物の中で、至福を味わいながら生活する、この負醍醐味を堪能するのが、ヲタクの心地良さではないかなと言う気がします。・・・ただ、同時にその心地良さの中にはなかなか他人が入り込めず、仮に入れたとしても、なかなかその世界に共感してもらえない、そんなある種ジレンマと言いますか、そんなものがあったりします。まあ、自分の世界を確立するというのは悪くアリマセンが、それに頑なに固執しすぎるというのは、時に周囲との摩擦を引き起こします。小町もこの例に漏れず、なかなか理解されず、すぐに恋人から愛想を着かされてしまったりする有様。。。しかし、小玉と知り合い、ふとしたことで福岡へ左遷(＊ただし、本人はそのことを意に介してなく、むしろ喜んでいる。)されたりして、向かい合うものが多くなったことで「自分でも気付かなかった自分の殻に閉じこもっていた」状態から抜け出します。そして、この小町と小玉の小さな絆はやがて・・・。この小さな絆が大きな力になった過程には、「上手くいきすぎ」なんてご意見もあろうかと思います。ただ、森田監督が訴えたかったことは、「絆が上手く行くこと」ではなく、「絆は大きな力への小さな一歩」であることだったのではないかと思います。何かマンネリ感がある。生活に何か刺激が欲しい。孤独感や疎外感を感じる。こんな風に感じることがある人には、是非観に行って欲しい映画だと思いました。旅とは決してどこかの場所へ行くことそのものを指すのではなく、人が未知なる力を得るためのもの、そんなことを感じました。役者さんの演技よりも、ストーリーそのものを楽しめる、久々にそんな映画に出会えた旅のように思えました。最後に文末ながら、森田監督に改めてご冥福を申し上げます。そして、自分だけの世界の大切さと、人と人との絆の大切さ、そんなものの意味をじっくり噛み締めながら、この作品がいつまでの私の心の中で、見たすべての人々の心の中で輝き続け、人々の人生の糧となってくれることを切に願います。

  2012.04.24

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• 『ロマンサー　～夜明け峠編～』を見てきました('-')

  モダンスイマーズと言う劇団の公演を見てきました。・・・もっとも、私のお目当ては客演である「サトメグ」こと佐藤めぐみさんでしたが(^^;;)。。。本編であるサトメグの感想(？)の前に芝居の感想をチョッと述べますと、「演劇通好みの芝居」だなと思いました。人食い熊でる危険な山の峠で暮らす家族。そこへ、熊退治と言う理由で麓からマタギの集団がやってきて、家族の住む家屋を明け渡してくれと迫ります。しかし、家族達はそれを拒みます。その結果、家族とマタギの一向はある種共同生活のような状態になります。そこへ、猟師町に住む、山小屋の家族の長男に恋心を抱くつむぎがやってきて・・・。そんな人間関係が複雑で、それぞれがそれぞれの小さな夢や大きな欲望が激しく交錯する、そんなストーリーです。サトメグが演じていたのは、つむぎでした。山小屋と言う小さな世界しか知らない、自分の恋焦がれる男を、山から下ろして自分の住む街で一緒に暮らしたい、そんな儚い夢を抱くつむぎ。しかし、自分がその夢をかなえてしまうことは、山でずっと暮らしたいと言う男の夢を奪ってしまうことにもなります。そのあたりの葛藤が良く表現できていたかなと思いました。ちなみにサトメグの舞台と言えば、私は堂本光一ワンマンショーこと「Endress SHOCK」以来となる私ですが、あの時の役柄も「悩める乙女」だったンですよね。。。公式Blog「めぐスケ」では明るく楽しい話題をふんだんに提供してくれるサトメグですが、舞台の上ではこんな悩める役ばかりと言うのは、本人としてはどう感じているのでしょうかね。いずれそのあたりを伺える機会があったらと思います。決して明るく楽しい芝居ではありませんが、何かボーっとした感じで過ごしてる、そんな生活に大きな刺激を与えてくれる、そんな芝居でした。小さな夢の与えてくれる活力そんなものの大切さを知ったような気がしました。

  2012.02.28

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• 『ジョニー・イングリッシュ　～気休めの報酬～』を見てきました(^0^)♪

  頑張っているのになかなか報われない、そんな人達に見て欲しい映画だと思いました。『Mr.ビーン』で御馴染みのローワン・アトキンソンが演じるおバカスパイ『ジョニー・イングリッシュ』の第２弾。これを見てこう感じました。英国諜報部ＭＩ－７のお荷物と呼ばれるドジスパイのイングリッシュ。その悪戦苦闘ぶりというよりは、何をやってもドジばかり踏む始末です。このドジスパイ、前作では「Mr.ビーンがスパイになった」と言う感じだったのですが、今回は同じアトキンソンが演じているキャラでも「Mr.ビーンとはまったく別物」だと思いました。それを特に強く感じた所は、「祖国への忠誠」と「職務への真摯さ」でしょうか。どんなにドジを踏み、そして時には敬愛する同僚から騙され、さらには唯一の部下からは愛想を尽かされる。そんなどうしようもないスパイですが、職務遂行だけは決して諦めない、そんな仕事熱心さはあります。その仕事に関する情熱、そこがビーンとは大違いですね。ビーンの場合、何も考えずただただ目の前の状況を立ち向かうというよりは遊んでいる、そんな感じでした。しかし、イングリッシュの場合はとにかく仕事だけは真摯に立ち向かっていきます。ただ、Mr.ビーンで培った間の笑い。それはやはりふんだんに登場してきますね。映画館では終始お客さんから笑いがこぼれっぱなしでした。最近は映画はＤＶＤですませる、そんな方も多いようですが、この映画に関しては絶対映画館で見た方が良いですね。ローワンの笑いはやはり大きな映画館で皆と一緒に味わった方が、より楽しめると思うからです。話は戻ってイングリッシュですが、いろんなドタバタに遭遇しながらも、最後はきっちり任務完了。この七転八倒しながらも最後はちゃんと仕事をやり遂げたところに、冒頭のようなものを感じました。たくさん笑って、そしてドジを踏みながらも任務を遂げる、そんな姿をなかなか報われたと言う気持ちを味わえない方々に是非映画館で味わって欲しいと思います。

  2012.01.31

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• 『ＡＬＷＡＹＳ　三丁目の夕日６４』を見てきました('-')

  『三丁目の夕日シリーズ第３弾』。今回は町内に住む小説家・茶川龍之介(ちゃがわりゅうのすけ：吉岡秀隆)の苦悩が描かれていたある意味「成長物語」でした。東京オリンピックの開催に沸き返る東京。夕日町３丁目の街角もその例に漏れませんでした。それを見たくて、奮発してテレビを購入する茶川。・・・しかし、テレビが白黒であることを指摘・・・と言うよりもバカにされ、イジけてしまいます(^^;;)。。。そんな茶川のところには元ダンサーで今は妻となったひろみ(小雪)が身重で、間も無く子供が生まれそうな状況でした。・・・しかし、本業の作家活動の方は、有望な新人作家の登場で生活の糧とも言うべき連載打ち切りのピンチに立たされていました。その新人作家の意外な正体とは・・・。これに茶川の家の前の自動車修理工場の「鈴木オート」に住み込みで働き、今やすっかり１人前になった六子(むつこ：堀北真希)の恋愛騒動などが繰り広げられています。まあ、ストーリー全体は悪くなく及第点かなと思いました。そして、役者さんの演技はどうしても吉岡さんに目が行きがちになりますが、森山未来(＊当方のＰＣの都合で「来」で代用)さん演じる医師の菊池先生もなかなか良かったですね。女性問題で病院を辞めさせられたと言う噂の流れる医師。しかし、同時に六子に惚れられる好青年と言う部分も併せ持っていたりします。そんな２面性を良く演じていたなと思いました。特に六子が菊池の正体をしりたくてチョッと怪しい雰囲気の漂う街へと後をつけて行ったシーン。あの怪しそうな雰囲気と六子との甘いシーン。このギャップが見事でしたね。そして、それが決して不自然ではなく演じられていたこと。なかなか良かったと思います。そんな役者さんの熱演ぶりが目立った好作品だなと思いましたが、チョッと話がすべてとんとん拍子で良い方向にまとまりすぎているのが正直チョッと安っぽくなりすぎているような感を受けました。何と言いますか、過去の２作品の焼直し、そんな風に思えてしまいました。まあ、過去２作品の好評だった部分を継続した、そういう面はあるでしょう。ただ、それに拘りすぎている、そんな風に思えました。ただ、これは私がチョッと辛口すぎるだけで、多くの方はそん風に思わないのかもしれませんが。ちなみに先ほども書きましたが、決して悪い出来ではありません。茶川の過去と父親との確執。最近惰性で流れるような作品しか書いていなかったことに気付き、改めてやる気を起こす出来事。そのあたりは、こうして物書きの真似事をさせてもらっている自分とも被る部分なんかもあり、共感できましたね。そして、「書きたいこと」よりも「受けること」が優先される時代が雑誌に訪れていることの予兆と作家の苦悩。そんなものが私にも何となく共感できました。私的には、この茶川の苦悩が１番印象に残りましたかね。詳しくは是非映画館で。

  2012.01.24

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• 『ヒミズ』をみました(0o0;;)。。。

  森山直太郎の『生きているのが辛いなら』と言う曲(だったと思ったけど違っていたらゴメンなさい)を連想した映画でした。両親の愛情を充分受けられず、と言うよりは虐待に近い環境で育った住田祐一(染谷将太)と茶沢景子(二階堂ふみ)。当初は景子の一方的な、押しかけ的な憧れに近い恋でした。荒んだ環境に育ったがゆえ、景子の思いをうっとうしいとしか思えず、疎んじる住田。しかし、周囲のお節介な人々の住田を慕うがゆえのお節介な行為などから、次第に心を開いて行きます。そして２人の恋の行方は・・・。こんな感じの青春ラヴ・ストーリーです。しかし、その紹介でかいつまんだ限りでもチョッと暗くなるような単語や出来事がチラホラ出てくるように、決して、明るいものはありません。と、言うよりも出てきません。時に目を覆いたくなるようなシーン、そんなものがいくつも出てきます。しかし、そうであるにも関わらず、最後までスクリーンに釘付けになりました。絶望しかないような環境で生きている主人公や主要登場人物に何か感情移入してしまったのでしょうか？そして、そうであるが故に救われて欲しい、そんな風に自然に思ってしまうのでしょうか？陰惨な場面がこれでもかこれでもかと言うくらい出てきて、人間の醜い部分なんかもこれでもかこれでもかと言うくらい出てくる映画。そして、主人公も決して素直で良い奴と言うわけではない。それであるにも関わらず、何かひきつけられてしまう不思議な魅力を感じました。役者さんの体当たりの白熱の演技でしょうか。それとも、この映画の原作に深く魅了された監督の思いでしょうか。ただ、１つ言えることは、決して見た後清々しさは無いかも知れなけど、妙に平穏を覚えた作品です。住田がなりたかった平凡な人生。それは最も幸せであることの象徴なのだと痛感しました。そして、冒頭で掲げた歌。これを住田と同じような気持ちになってしまった人々、なってしまいそうな人々、そして何より住田自身に聞いて欲しいと思いました。

  2012.01.17

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• 『カルテット』を見てきました('-')

  2012年初映画鑑賞はこの作品を。とりあえずほのぼのとしたものが見たかったので、これにしました。名曲「Ｇ線上のアリア」の音色が鑑賞後もいつまでも鳴り響いている、そんな素朴で心が暖まるような映画でした。冷え切ってしまった家族がふとした切っ掛けで一家で四重奏(カルテット)のコンサートを開くことを切っ掛けに絆を取り戻していく、そんなストーリーが昨年のあの被害に遭われた方もそうでない方にも大きく心に傷を残した震災。その余波と言いますか悪い余韻がまだ残っているこの時期にこれを見られたのは、妙な言い方になってしまいますが、なんか得したような気分になりました。ちなみにタイトルにもなっている四重奏は４つの楽器で１つの曲を演奏するわけですが、永江家の４人も最後はまとまりますが、元々はバラバラの性格だったのが面白いですね。何かをしたいと行動はするものの、それがすべてから回りになっている父・直樹(細川茂樹)。現実だけを見つめ、日々の仕事を冷静にこなし、夢を見ると言うことを忘れている母・ひろみ(鶴田真由)。自分の存在価値や意義を見出せず、自暴自棄的な生き方をしている長女・美咲(剛力彩芽)。優等生だが家族や自分の音楽のことで悩んでいる長男・開(高杉真宙)。それぞれがそれぞれいろいろなことを思い悩んでいるが、そのエネルギーが家族のまとまりにはまったく生かされていない、そんな家族がいつの間にかまとまり、そして素晴しい音色の演奏を奏でた。その瞬間を見て、何だか１度本格的なクラシックコンサートに行って見たいかなと思いました。・・・まあ、とりあえずはＮＨＫのＥテレのコンサートとか、テレビ朝日の「題名の無い音楽会」あたりですませますが(＊いかんせん、学生の頃の音楽鑑賞の時間は勝手にお昼寝の時間にしていた人間なもので：(^^;;))。。。ひろみや美咲の頑なな心が解けていくところをもう少し丁寧に時間を掛けて見せて欲しかったとか、チョッと違和感を感じた部分が無いわけではないのですが、全体的にはなかなか良い作品だったと思います。剛力さん以外は楽器初心者だった役者さんたちも特訓の成果があり、なかなか良い演技をしていたと思いました。音楽に限らず、家族が１つになって何かを成し遂げるって素晴しいなと思いました。できれば家族で見て欲しい、そんな映画だと思いました。

  2012.01.10

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• 森田芳光監督千の風になる・・・(つдT)

  先日映画を見に行った時に予告編を見て是非見に行きたいと思った作品がありました。それは、『僕達急行　Ａ列車で行こう』と言う作品でした。ほのぼのとした画面(場面)に何か妙にひきつけられるものを感じるとともに、登場人物の生き生きとしたやり取りに惹かれるものを覚えました。よし、来年３月にこれが公開されたら是非見に行こう♪・・・あ、でも３月は野球と重なるけど、日程調整上手く行くかな？そんなことを思って映画館を後にしました。そんなことを思った矢先に、この作品の監督がお亡くなりになってしまったとは・・・。いやいや、大変驚きました。まずは森田監督のご冥福を心より祈ります。監督の作品はこれまで２つ拝見させていただきました。１つは高校の時に見た『メインテーマ』。これは実は原田知世さん主演の『愛情物語』との併映で、そっちが私的にはそっちがメインでついでに見に行った作品でした。。。耽美な世界の大人のやり取り。そういうものをじっくりと味わうには当時の私はまだまだお子様過ぎたのか、正直チョッと趣味には合いませんでした。。。ただ、楽しみにしていた愛情物語の方がほとんど記憶に無いのに対して、メインテーマの方は、この作品のタイトルと同名のテーマソングを歌った薬師丸ひろ子さんの歌声と、これが流れていた時のスローモーションの場面を今でも思い出せます。趣味に合わず、気乗りがしない映画でも惹きつける何か、そんなものがあったんだと今思えば感じます。監督の作品の中で、１番楽しませていただいたのは、監督が脚本を担当された『免許がない！』です。舘ひろしさんが自動車運転免許がなかなか取れずに苦戦する役者さんを演じたということ自体が物凄く面白かったですし、また、舘さん始め、片岡鶴太郎さんや墨田ユキさんなどの好演もあり、大変おもしろく、そして楽しませてもらいました。ちなみに、私自身も姿かたちやいでたちは舘さんに遠く及びませんが(苦笑)映画で舘さんが演じた役同様、運転免許を取るのには相当苦労した人間でしたので、なんかあの作品を描いてくださったことは、何かすごく嬉しいような気がしました。そして、舘さんに何か親近感を覚えました(＊ちなみに、現実の舘さんは、教習時間を全然オーバーすることなく運転免許を取得されたそうです)。こうしてあの映画での思い出を文字にすると、スクリーンの前で味わった楽しい記憶が蘇るとともに、あれの続編をできれば見たかったなと思いました。飲酒運転の罰則が厳しくなり、危険運転致死罪なんて罪が創設される昨今。あの映画の続編で安全運転について再び世に訴えて欲しかったような気がしました。もっともっと撮りたい作品もあったでしょうに、それが果たせなかったことがご本人にとっても、監督と親交があった方々にとっても残念でならないでしょう。できれば天国でもメガホンを持ち続け、そちらの人々を楽しませてください。

  2011.12.21

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• 『仮面ライダーフォーゼ＆仮面ライダー０００』を見てきましたヽ(・∀・)ノ

  2011年の締めの映画であったこの作品。見てます思ったことは・・・真野恵里菜に萌え～(^0^)と言うことです。『乙女の祈り』と言う曲を歌っていたアイドル歌手さんと言う程度の知識しかなかったこの方。これまで動く姿をほとんど見たことがありませんでしたが、なんか一気に注目度が高くなりました。ちなみに不定形の生命体を演じた真野さん。台詞がすべてカタカナで、例えば「ウチュウ、キター」などと書かれていたりするなど、スタッフさんの気配りを上手く表現できていたなと思いました。チョッと普通の女の子とは違う雰囲気、そんなものが良く出ていたと思います。そんな真野さんばかりでなく、いろいろな役者さん達の熱演振りが出ていた作品だなと思いました。それを特に感じたのは、益岡徹さんが演じたレム・カンナギですかね。こういう作品では、悪役がどれだけ嫌なキャラになれるかが作品の出来不出来を決めてしまうと思いますが、このカンナギは強烈な野望(野心)、冷酷・非道さ、ずるがしこさ、そんな３拍子揃った悪役だと思いました。あの悪役ぶりがあったからこそ、フォーゼ、オーズ、そしてダブルの３ライダーの奮闘振りがより目立ったのかなと思いました。ちなみに、３つの話がバラバラに進行して行き、そして最後につながると言う構成は、大人目線ではなかなか楽しめましたが、ちょっと子供には難しすぎたかな？でも、あのレム・カンナギの悪役ッぷりだけは小さい子にはよく理解できたかなと思いました。ちなみに、他に大人目線で楽しめた物は、人見早苗さんと有末麻祐子さんのアクションシーン………もとい、１号ライダーからストロンガーまでのＭＢＳ制作時代のライダーがふんだんに出てきて活躍していたことでしたね。当時テレビで彼らの活躍を見ていた人間としましては、「あの時のチビっ子諸君。今は立派な大人になったかな？我々仮面ライダーも新たな敵を倒さんと頑張っているから、君たちも頑張ってくれたまえ！」なんて言われた気がしました。面白いと言うよりは、何か活力をもらった、そんな映画だと思いました。

  2011.12.20

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• 『マネーボール』を見てきました(^-^)♪

  メジャー・リーグ版の『もしドラ』。そんなことを感じたこの映画でした。最近大流行の『もしドラ』こと『もしも高校の女子マネージャーがドラッガーのマネジメントを読んだら』。これをリアルでメジャー・リーグでやった、と言いますか現実に起こったのが、この物語なんだと思いました。貧乏球団オークランドスレチックス。このチームをメジャー・リーグの頂点、ワールド・シリーズ制覇させるために奮闘するＧＭ：ビリー・ビーン。その仕事振りをブラッド・ピットが実に良く好演していたなと思いました。チームの限られた予算の中で懸命に奮闘するビリー・ビーン。そんな中で、ピーター・ブラント(ジョナ・ヒル)と言う相棒を見つけます。その相棒の戦略の理論はこれまでのメジャー・リーグの常識を打ち破る、大胆で斬新であるものの、古株のスカウトを始め、球団の中堅管理職にはなかなか理解されません。そして、理解されない手段に当然結果がついてくるはずなどありません。しかし、時に強引で非情な手段を用いてでもそれを行わせ、やがて結果が現れてきます。そして、見事ワールドシリーズへの前哨戦とも言うべきプレーオフに進出したアスレチックス。果たしてその結末は？いや～野球ファンにはもう一瞬たりとも目が離せない展開でした。チームを強くするために、四苦八苦するビリー。しかし、なかなか周囲は付いて来ず、時に離反者さえ出ます。その過程で、なんかビリーに感情移入して、かなりイライラしたものを覚えましたね。ただ、映画作品中にも出てきますが、「これが仕事」とは言いながら、決してビジネスだけに徹していない、何か愛情のようなものを強く感じました。どんなに完璧な理論を構築し、そしてそれを下の者に伝えて理解させたとしても、気持ちの篭っていない上司にはついてこないのだなと思いました。人を動かすためには理論や作戦は必要です。しかし、それを実践させるのはあくまでも心なんだなと思いました。愛情や心の無い経営者では、絶対に人は動かない、そんなことを思いました。ちなみにこの映画って、読売虚塵(きょぢん)軍の内輪もめを、同糞球団の経営者がわざわざ文部科学省を借りて会見すると言うバカバカしいことが勃発した日だったンですね。世界で最も愚かな球団経営者と、世界で最も熱く夢を語れる球団経営者。比較しちゃいけないンでしょうけど、ついつい比較しちゃいました。

  2011.11.22

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• 『ステキな金縛り』を見てきましたヽ(⌒▽⌒)ノ♪

  いや～終始抱腹絶倒(〃＾∇＾)o_彡♪そんな映画でした。殺人事件の容疑者のアリバイを証言してくれるのが幽霊だったら、そんな思いつきから生まれたこの映画。公開前にテレビで三谷幸喜監督(＆脚本)が力説していましたが、単なるコメディーとしてではなく、「裁判映画」としても充分過ぎるくらい楽しめるものでした。三谷監督が取材に取材を重ねた脚本や構成なんかも素晴しかったですが、なんと言っても良かったのは役者陣。主役の深津絵里さん始め、なかなかの演技でした。特に深津さんなんか、前回スクリーンで見たのが『読売虚塵(きょぢん)軍会長渡辺恒雄』・・・もとい、『悪人』だったので、このキャラの差にはびっくりでしたね。マヂで同じ役者さんとは思えません。あと、この手のサプライズといえば、小日向文世さんでしょうか。小日向さんの法曹関係者役は『それでもボクはやっていない』の判事役以来ですが、あの時の憎憎しくてある意味冷徹な役ではなく、今回は所々人情味が溢れていて、大変好感が持てました。とかく融通が利かないの代名詞のように言われる公務員ですが、官吏の皆さんはあの小日向さんを見てお手本にして欲しいなと思いました。そして、この２人だけでなく、深津さんのライヴァル役である中井貴一さん始め、役者さんがそれぞれ１度は笑わせてくれる場面があり、実に楽しかったです。特に中井さんが家族(と一応しておきます)とレストランで再会する場面などは、もう大爆笑♪しかも、あれ中井さんの表情はシリアスで場面的には感動だったりするのですが、間の取り方が最高で、実に笑えました。ちなみに、幽霊が出てくるということで、「ホラーはどうも…」、なんてことを思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これはちっともホラーらしくない(＊それっぽい場面も無いわけではありません)映画なので、是非見に行って欲しいですね。細かいことは色々と語りたいのですが、生憎ネタバレすると興冷めする場面が多いので、詳細は映画館で。深津さんのお父さん役の草なぎ剛さんとの再会のシーンが可笑しいンだけれどもチョッと切なかったりするのもまた印象的でした。

  2011.11.08

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• 『三銃士　～王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船～』を見てきました(^0^)

  コンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)に萌え～ときたこの作品でしたヽ( ゜∀゜)ノ♪『映画の日』と言う事もあり、久々に足を運んだ映画館。どれにしようかと思いましたが、とりあえず肩肘張らずに見られそうだということでこれを選びました。ストーリー全般を見た感想としては、ミラ・ジョヴォビッチ演じるミレディってどこかで見たことあるな、そう思っていて思い出したのが、あのルパンIII世の名脇役で有名な「峰不二子」。あの人がもし近世のヨーロッパに実在したら、あんな感じだったのかもしれませんね。妖しい魅力を放つ煮ても焼いても食えない女。そんなものを良く演じているなと思いました。パンフレットでも語られていましたが、アクションシーンをドレスで行うことを頑なに主張するほど入れ込んで役作りをしていたミラ・ジョヴォビッチさん。その甲斐があったと思いました。そんなミレディがいたからでしょうかね。冒頭のようにコンスタンスの誠実さと高潔さが実に爽やかで素敵に見えました。真面目な話し、ダルタニアン(ローガン・ラーマン)でなくても一目ぼれしそうですね。決して可憐で純情なだけでなく、愛する男性や主人(＝アンヌ王妃[ジュノー・テンプル])に身を挺して仕えようとする姿勢。あの当時の侍女のスピリッツをよく現しているなと思いました。基本フィクションで、飛行船などあの当時には(少なくともあんな大型な物は)存在していなかった物が登場するなど、歴史を知っているとチョッと興ざめになってしまう部分も多々あったのですが、それを気にしないで楽しめたのは、こういう細かい部分で役者さんが頑張ってくれたからだなと思いました。ただ、決してすべての役者さんが役つくりのために細かい気配りに拘っていたわけではなく、バッキンガム公爵を演じたオーランド・ブルームなどは、「僕は(脚本の中で)ただ遊んでいればよかった」と答えるなど、力を抜いていたからこそ良かった、そんな部分もあったりしました。「遊びに夢中になっている時が１番楽しい」。そんなことを実感したことがある方は多いと思いますが、この映画はまさに遊び心満載で、楽しめる物だと思いました。

  2011.11.01

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• 『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』(３Ｄ版)を見てきました(^0^)♪

  「ゴーカイレッドが格好良すぎ」♪そんなことを感じました。６月の199人戦隊を見逃してから、是非見に行きたかったこの作品。いや～ゴーカイジャーの魅力がたっぷり堪能できた作品でした(〃＾∇＾)o_彡♪いや、普段のテレビ版以上に楽しめた作品でしたヽ(⌒▽⌒)ノ♪どんな願いでも１つだけ叶える宝玉「ゴッドアイ」を手に入れんとし、幽霊船に乗り込むゴーオンジャーの一行。しかし、幽霊船船長のロスダークの罠にはまり、冥界へと落ちる５人。そこでのやりとりがなんかテレビ版をスケールアップした出来になっていて良かったですね。「絆」をテーマに描かれているこの作品ですが、それがじんわりと伝わってくる出来だと思いました。この作品に例の震災の影響があったことは間違いないでしょうが、本当、被災地で今懸命に頑張っている人達に「仲間がいればどんなピンチも乗り越えられる」そんなことを切に訴えているのが良く分かりました。そして、ゴッドアイを手にした後のゴーカイレッド。いや～シビレましたね♪先ほどチョッと震災がらみのこと書きましたが、リアルの世界では絆を１番強くしなくちゃいけない人達がそれを壊すようなことばかりしていたりしますので、このリーダーシップにはしびれました♪ああ、ゴーカイレッドが政界にもいてくれたら・・・なんてことをふと思いましたが、同時に、ゴーカイレッドは「仲間がいればどんなことだって乗り越えられるぜ！」なんて言っているようにも聞えます。現実の被災地にゴーカイレッドはいなくても、皆で絆をあわせれば、きっと１人１人がゴーカイレッドになれるだろう！そんなシリアスな面だけでなく、ギャグもところどころ檻ｍ是られているのがまた良かったですね。野球仮面とゴレンジャーに変身したゴーカイジャーとの対決。まさか戦隊史上最強の女性アイドルユニットのＧ３プリンセスが応援にかけつけるとは(〃＾∇＾)o_彡♪ゴーオンジャーのラストである「vsゴセイジャー」の時にはこのユニット出てこなかったので、あの時残した宿題をやり遂げた、そんな風に思いました。そう言えば、そろそろ子ども達の夏休みも終わりですね。映画を見たら、ちゃんと宿題やるんだよ、なんてメッセージが込められて・・・いたりはしないだろうな(笑)。子どもはもちろん、大人にも充分すぎるくらい楽しめる、そんな出来だと思いました。

  2011.08.23

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• できればお声を聞きたかった・・・　～頑張ろう東北（Jﾟдﾟ)J！～

  …そんなことを思ったこの日の『ＴＡＫＡＲＡＤＵＫＡ　～Ｃａｆｅ　ｂｒｅａｋ～』でした。東京ＭＸテレビで放映されているこの番組。実は放送自体は３月20日の物なのですが、録画した物をこの日みました。この放送は、公演中(＊日記の日付の時点。日記を書いている時点では公演終了。)だった雪組公演の『ロミオとジュリエット』に出演中の大湖せしる(だいごせしる)さんの特集を取りあげていました。中井美穂さんが司会で、宝塚の生徒(＝役者)さんをゲストに招いて公演の舞台裏などについて語ってくれるこの番組。しかし、例の「東北関東大震災」の影響で特別編集で。やはり「歌舞・謡曲のようなものは自粛」と言う雰囲気の影響を受けたのかもしれません。そのため、表題のようなことを思った次第です。実はこの3/20分放送では、本来でしたら大湖さんをゲストに招いてスタジオトークをされるはずだったのですが、ご本人は登場せず、代わりに大湖さんの登場シーンだけを放映し、後はご本人からお伺いした話のみを中井さんが語るというものでした。そのため、今回の公演で「愛」と言う役を演じた大湖さんのお声を聞くことができませんでした。。。この役は、全編を通して振り付けだけで感情を表現する役で、ロミオやジュリエット、あるいは双方の愛情表現を補佐的に現しているものでした。そのため、役作りや表現等でいつもとは違うご苦労をされたそうです。そのあたりの話を直接詳しく聞けたら、なんてことを思いました。そして、先述の通り、本編では１度もお声を拝聴する機会がなかったので、せめてここで聞きたかったのですが・・・。まあ、でも今年はチョッと無理ですが、いつかはまた観劇に行きたい宝塚。そこでご拝聴できたらと思いました。その時は、ぜひとも歌声も聴けたらと思います。文末になりましたが、お断りを。３月13日より「東北関東大震災」で特に大きな被害を受けた「東北地方太平洋側にせめて励ましの言葉だけでもおくりたい」という意味で、「頑張ろう東北！」と言う言葉を表題につけました。また、同じく14日よりその気持ちを強めたいと言う意図で「（Jﾟдﾟ)J！」をつけました。見苦しい、不謹慎と言うご意見もあるかもしれませんが、決して茶化したりふざけたりするものではりませんので、ご了承くださいm(_ _)m。頑張ろう東北（Jﾟдﾟ)J！

  2011.03.21

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• 『天装戦隊ゴセイジャーvsシンケンジャー』を見てきました(^0^)♪

  見てから１ヶ月以上経っちゃいましたが、このネタで。ゴセイジャーとシンケンジャー。この２つの戦隊はチームカラーこそ異なりますが、５人(＊シンケンジャーは実は７人)のチームプレイで敵を倒す戦士です。そんな２つの戦隊がコンビを組んだらどうなるか、チョッと注目しました。・・・しかし、結果はなんと相反目する形に(0o0;;)！両レンジャー合同での最初の戦いの時にシンケンジャーのリーダーであるシンケンレッド(松坂桃李)が敵に捕らえられ、両レンジャーに立ち向かう存在にさせられてしまったからです。そのため、リーダーの指示の下細かく動いていくシンケンジャー、なかでもシンケンブルー(相葉弘樹)から激しく責められ、そして、強力を拒否されます。しかし、「諦めなければなんとかなる。」が口癖のゴセイレッド(千葉雄大)。それをここでも実践し、それにゴセイジャーの他の４人も続きます。懸命にシンケンレッドを救おうとするゴセイジャー。やがて、その姿にシンケンジャーも打たれます。そして、両レンジャーの力が１つになり、最後は大団円、そういう展開でした。このストーリーの中で、シンケンレッドが途中敵に操られて、「外道シンケンレッド」になる件には驚きでしたね。今回敵と戦う11人のレンジャーの内、１番力がありそうなのがシンケンレッドでしたが、それが両レンジャーの敵になってしまうわけですから、こりゃ大人でもハラハラドキドキでしたね。しかし、先述の通り、ゴセイレッドの口癖の有言実行でピンチを乗り切る両戦隊。テレビでのアラタがそのまま、かつパワーアップしていたような気がしました。千葉さんも、いつものテレビの撮影以上に気合が入っていたのかなと思いました。あと、印象に残ったシーンとしては、やはりゴセイジャーがシンケンジャーにおにぎりを持っていくシーンですかね。何気ないシーンなのですが、妙にほろっときて、ジンときました。そんな大人にも見応えがある出来栄えでしたが、その反面、ガキお子様にはチョッと理解が大変だった部分もあったようで、彼らの１番楽しみである戦闘シーンも、私がこの日見ていた映画館に来ていたチビっ子たちは何となくノリが今ひとつのように思えました。でも、彼らもきっといつかこの映画のメッセージを真に理解する日がくるでしょう。その日がくるのを諦めずに待つことにしましょう(笑)。ちなみに、劇場公開では３作目となる「vsシリーズ」ですが、過去２作はどちらかと言えば先輩レンジャーが後輩を導くと言うスタイルでしたが、今回はどちらかと言えば後輩が先輩をリードする、そんな感じでした。「vsシリーズそのものにも何か"アラタ"な１ページが加わった」ように思いました。

  2011.02.22

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• 『ロミオとジュリエット』を見てきました(後編)(-_-;;)

  前編でも書きましたが、長年憧れていた宝塚にこの日初めて行ってきました。その感想はと言いますと・・・小学校時代の遠足を思い出した公演でした。どういうことかと良いますと、「行くまでが１番ドキドキしていた」と言うことです。チョッと辛口なことを書かせてもらっちゃいますと、なんと言いますか、芝居自体にメリハリが無く、１本調子っぽい流れになっていたので、なんか今１つテンションが上がりませんでした。これはまあ、私が埼玉西武ライオンズの中島裕之に似ていると思っている音月桂(おとつきけい)さんの技量と言うよりは、「演出の方にチョッと問題があった」ような気がします。この日が宝塚の観劇デビューだった私にはよく分からないンですが、１場に必ず歌が入り、主要キャストの出番を作ると言うのは宝塚の定番なんですかね？まあ、仮にそうならそれはそれで良い意味での伝統でもあり、お客様の楽しみでもあり、良いのでしょうが、なんかこの芝居に関しては歌がしょっちゅう出てくるため、芝居全体が落ち着かない感じで、それが盛り上がりに欠ける遠因だったように思えました。ただ、それでも芝居すべてが悪かったわけではありません。「エメ」と言う曲をロミオ(音月桂)とジュリエット(夢華あみ)でデュエットする時などは大変良かったです。実際、舞台終了後のロビーでもお客様から「『エメ』は良かった♪」と言う声がチラホラと出ていました。ちなみに私自身が１番良かったと思いましたのは、１幕３場のキャピュレット家の内外。まだ互いを見ぬロミオとジュリエットのデュエットですが、ここの音月さんと夢華さんとの呼吸がぴったりで実に良かったです(^0^)。ジュリエットは今回夢華さんと舞羽美海のＷキャスト。しかもご両人とも新人さんと言うことですから、ただでさえやりにくい部分がより大変だったのではないかと思います。音月組長(＊注)はそう考えるとよく引張っているなと思いました。ちなみにパンフレットにも書かれている、と言うよりは語られていますが、１人で引っ張ると言うよりは、皆で力を合わせてという感じで作られていったこの芝居。言われて見れば、モンタギュー家やキャピュレット家が大勢で登場する所などはなかなか印象深かったです。ちなみにティボルト(緒月遠麻)とマーキュシオ(早霧せいな)が良かったですね。娘役では乳母の紗央くらまさんがなかなか公演されていたと思いました。あと、娘役と言えば、パンフを見て気付いたのですが、早花まこさんって、なんかAKB48の篠田麻里子さんにチョッと似ているような気がしました(^^;;)。行く前の興奮や期待を越えられなかった舞台ですが、ただ、上演は来月の20日まであります。音月さんがライオンズの選手に似ているということでチョッとプロ野球に例えさせてもらいますが、ペナントレースで言えばまだ序盤。これからダメ出しされた部分は改良して、楽日には大変素晴しい舞台になるようにしてくださいませ。この芝居での演出じゃあありませんが、霊廟で結ばれた後から始まるロミオとジュリエットの愛同様、これからが本番であり、始まりです。頑張れロミオ、頑張れジュリエット、頑張れ雪組！(＊注)＝コメント欄を参照していただければ分かりますが、音月さんはトップではありますが、組長ではないようです。お詫びして訂正いたしますm(_ _)m。

  2011.02.22

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• ♪ＯＨ～宝塚　ほにゃホニャラ　ホニャラほにゃら～(〃＾∇＾)o_彡　～『愛と青春の宝塚』(番外編)～

  『愛と青春の宝塚』第１幕第４場で歌われた「学校生活」と言う曲の１節から始めてみました。別稿でも書きましたが、この日は『愛と青春の宝塚』の舞台を観劇して来ました。この芝居は本編の他にレヴューがあり、そして、なんと２月14日から17日限定で公演後にトークショーがありました。いやいや、こんなことがあるとは知らずにたまたまこの日にチケットを取った私としましては実に大きなサプライズでした(^0^)♪トークショーのメンバーはリュータン、タッチー、ベニこと湖月わたるさん、彩輝なおさん、彩乃かなみさんです。そして、ショーの司会者として松尾翠アナウンサーがご登場されました(^0^)♪時折アナウンサーのネタも書いている私としましては、もうそれだけでお腹いっぱいと言う感じでした。そこで繰り広げられたさまざまなお話。いやいや、もう最近流行の「女子会」そのものと言う感じでした。季節がヴァレンタインデーと言うこともあり、まずはそれに纏わる話しから。湖月さんが現役タカラジェンヌだった頃はベットに敷き詰められないほどたくさんのチョコレートを貰ったというエピソードや、同じ宝塚の憧れの先輩に渡したと言う話。なかなか楽しかったです。しかし、それ以上に面白かったのは、たまたまこの日お客様に誕生日の方がいたと言うことから始まったお誕生日に纏わる話。ちなみにこのトークショー、事前に会場へ足を運んでくれたお客様からアンケートを取り、その質問に答えると言うスタイルのものでした。そこで出てきた誕生日に関する宝塚独特の習慣。それは、公演中に誕生日を迎えた生徒さん(＊確か宝塚って、役者さんのことをこう呼ぶンでしたよね？)に、共演者一同がキスをしてくれるというものです。あの濃い口紅で顔中がまるでメイクしたような状態になってしまう誕生日の主役。その様子を想像するだけでもかなり可笑しかったですが、さらに面白かったのは、キスを憧れの先輩がくれる時。普通は贈り手側がやりやすいように主役は頬や額を出しますが、そういう方の時は(￣3￣)という感じで目を閉じ唇を突き出すンだそうです。いやいや、これにはもう場内大爆笑～(〃＾∇＾)o_彡♪ただ、中には私もできればそういう時にお呼ばれされたい、なんてことを思った女性ファンもいるでしょうか。甘いと言うよりは楽しいバレンタインのプレゼントでした。レヴューとこのトークショーでの彩輝なおさんが、本編とは違う衣装でワイルドさとセクシーさが溢れる井出たちだったのもなかなかサプライズでした。

  2011.02.15

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• 『愛と青春の宝塚(2011)』を見てきましたヽ(⌒▽⌒)ノ♪

  ♪この身ささげ　青春のとき♪燃やし尽くさん　舞台の上で♪時を越えて　我らを結ぶ♪乙女の誓いよ♪清く　正しく　美しく名作『愛と青春の宝塚』を見てきましたヽ(⌒▽⌒)ノ♪ちなみに表題に「(2011)」とつけましたが、実は私以前に東京新宿歌舞伎町のコマ劇場の最後の公演の時のこの演目もみていますので、区別する意味でこうつけました。足掛け３年ぶりに見るこの公演ですが、湖月わたるさんのリュータンは相変わらず格好良いですねェ～(^-^)♪「男の中の男」。「肉女草男」の時代では死語になったに等しいそんな言葉を連想します。ちなみにコマ劇場の時と比べて演出が変わった部分なんかもあったでしょうが、なんかリュータンの乙女心がより良く表現されていたような気がしました。人によっては「わざとらしい」と感じるかもしれませんが、宝塚のトップとしてリーダーシップを発揮する機会がふんだんにあった反面、そういう気持ちを表面に出す機会は少なかったであろうリュータン。もしも彼女が実在したら、ああ言う感じになっていたかもしれませんね。そんなリュータン以上に注目しっぱなしだったのは、彩乃かなみさん。いや～正に「紅花トモ」と言う感じでした。ちなみに彩乃さんは舞台を降りた素の部分でもトモに近い、と言うよりはトモそのものと言う感じだそうですが、なんかうなづけます。ひょっとしたら、役作りの面では少し楽だったかもしれませんね。…ただ、そんな彩乃さん、反面リュータンとトモが一緒にタップを踊るシーンでは苦戦したようですね。いかんせん、湖月さんも絶賛するほどのタップの達人。本来なら、ぎこちなさを出すために「わざと重々しく」踊らねばならないのですが、足がもう本能の如く軽やかにリズミカルに動いてしまうンだそうで・・・。ちなみにこのお芝居では、１幕２場の試験のシーンを始め、元タカラジェンヌの皆さんが「わざと下手糞」に踊るシーンがくつか出てきますが、あのシーンに出ていた皆さんも綾乃さんと同じ気持ちだったかもしれませんね。そんな彩乃さん、決めるところでは勿論、しっかりタップやダンスを決めていましたが、それ以上に印象に残ったのはなんと言ってもその歌声。あの声量と良い、透き通ったお声といい、もう目を、いや、耳を奪われっぱなしでした。先ほど「わざとらしい」とあえて表記しましたが、このなんと言いましょうか、チョッとベタ気味な演出は「戦時下の宝塚」っぽさが出ていて良かったかなと思いました。ＭＸテレビの『Cafe Break』などで宝塚の公演の１シーンが出てきますが、ああいう今の斬新さと言いますかおしゃれな感じが抑えられていた部分があった方が、苦しい時代の宝塚っぽさがあって良かったと思いました。冒頭の歌ではありませんが、なんか時を越えてあの暗くて嫌な時代を潜り抜けてきた、そんな思いを感じた芝居でした。ラストシーンは、戦後初めての宝塚を見た観客のような気持ちになれました。詳細は是非劇場で。

  2011.02.15

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• 『ウォール・ストリート』を見てきました(^0^)♪

  「ベニスの商人」のシャイロックと「ハムレット」の決闘。それに「ロミオとジュリエット」がミックスされた、そんな映画でした。経済の世界の代名詞とも言うべきウォール街。そこで繰り広げられる数々の謀略とそれに翻弄される人々。その事象１つ１つには善と悪が存在しているが、全体としてみるとそれはすべて「欲」である、そんなことを感じました。「生き馬の目を抜く」。競争の激しい社会でよく使われる言葉ですが、ウォール街はまさにそんなところなのかなと思いました。まあ、映画ですから実際はあそこまでシビアで同じ会社の社員同士でもある意味敵、そんな状況ではないのかもしれませんが、決してこれがデフォルメではなく、目の前の現実に見えてしまうのが、この映画の演出の素晴しさだと思いました。ちなみにこの映画、決して役者さんが悪いわけではなく、むしろ素晴しいとさえ言えるのですが、それ以上に良かったのが「台本」。冒頭でシェイクスピアの作品をズラズラと並べましたが、「スクリーンのシェイクスピア」と言う感じの作品でした。特にそれを感じたのは、インサイダー取引で懲役刑を喰らったゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が、出所後初めてセレブが出席するパーティーへと足を運んだ時のこと。仇敵であり、禿鷹を連想させるブレトン・ジェームス(ジョシュ・ブローリン)と久々の再開を果たし、皮肉の良く利いた毒舌の応酬をしていた時のこと。いやいや、数々の毒舌をこのBlogで吐いている私ですが、あれにはもう足元にも及ばないですね。あれと比べたら私の毒舌なんて砂糖に漬け込んだフルーツ、そんな感じです。ちなみにこれ、私が見ていた映画館では笑っていたの私だけだったンですが、他のお客様はあまりの毒舌ぶりに圧倒されて、笑いも出てこなかったのかしら・・・。生き馬の目を抜く熾烈な戦い、そして毒舌。チョッと見ていて胸焼けするような感情を覚えた方々もいるかもしれませんが、ラストが実に微笑ましく仕上がっていたのがまた好印象でした。詳細は映画館で。

  2011.02.08

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• 『ソーシャル・ネットワーク』を見てきました(^0^)♪

  星の数ほどの「友達」ではなく、たった１人の「心友」。そんなことを思ったこの映画でした。ちなみに「心友」とは「親友」の同義語で、私が応援している女優さんの佐藤めぐみさんがご自身のBlogで作った言葉です。大変気に入った言葉なので拝借させていらだきました。まあ、そんな言葉で始めてみましたが、この佐藤めぐみさんの「心友」と言う言葉の意味をつくづくと考えさせられた映画だと思いました。ちなみに、この記事にはネタバレがふんだんに出てきますので、これからこの作品を鑑賞に行かれる方は、それをご了承の上ご覧下さい。ふとしたことで恋人のエリカ(ルーニー・マーラー)を怒らせてしまったマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)。そのムシャクシャ気持ちを晴らさんと自身のBlogに罵詈雑言を書き連ねている内に、在学するハーバード大学の全女子学生の実名と顔写真を掲載し、そしてその内の２名をピックアップして甲乙を競わせると言うサイトを立ち上げます。１時間に22000ものアクセスがあり、学内のサーバーをパンクさせてしまったマーク。その発想力とプログラミング(＆ハッキング)技術を示すとともに、学内の全女子学生から総スカンを喰らいます。このあたりの下りはなんかいわゆる「パソコンオタク」、ＰＣに関することは物凄く詳しいけれど、現実社会では人とのコミュニティが築けない人のチョッとしたイタズラが大騒ぎになってしまった、そんな感じです。しかし、この騒ぎでマークに目をつけた人物：ウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー、ジョシュ・ペンス)が「彼らの為のソーシャルネットワーク」を構築するようもちかけます。この下りがマークもウィンクルボス兄弟もまったく気付いていませんでしたが、後々から振り返れば「悪魔との取引」だったンですね。。。プログラミング技術を駆使して、仲間が楽しめるサイトを作る、そのこと事態は決して悪いことではありません。しかし、その立ち上げたサイトが転がる雪だるまのようにドンドン大きくなってくるにつれ、様々な人物がマークやその学内でたった１人の「心友」だったエドゥアルド・サリベン(アンドリュー・ガーフィールド)とも経営方針の違いなどからどんどんと離れていき、そして、やがて２人は裁判で争うこととなります。このあたりの下りは、友人と対立してしまったことのある方なら、誰でも感情移入できると思いました。まあ、マークに移入するか、エドゥアルドにつくかは意見が分かれるでしょうが。そして、裁判の目途が立ち、自身のサイト：フェイスブックが巨大になったある非、にエリカが登録していることに気付いたマーク。昔を思い出したのか、それとも遅くなったけれどあの時の謝罪をしたかったのか、「友達になってくれ」と言うメッセージを送ります。エリカの返事は・・・。５億人もの友達がいるＳＮＳなのに、たった１人に受け入れてもらえない悲しさ。なんかネットがどんなに発達しても変わらない永遠の人間のテーマを見たような気がしました。

  2011.02.01

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• 『相棒II』を見てきました(^0^)

  公開を聞いた時から見に行きたかったこの映画。この日やっと見にいけました(^-^)♪まずはその感想は・・・特命係がスクリーンにやってきたヽ( ゜∀゜)ノと言う感じでした！その詳細を語る前にここで１つお断りを。以下に書かれた部分では、この作品のネタバレが含まれています。故にこれからこの作品を鑑賞に行かれる方々はそれをご了解の上お読みくださいませ。映画版の前作では、事件のスケールが大きく、杉下右京(水谷豊)と当時の相棒の亀山薫(寺脇康文)がどちらかと言うと狂言回し的な存在でした。しかし、今回では一見小さな事件のように見えること(＊とは言っても警視庁のトップ12名を人質に立て篭もる空前絶後の事件でしたが)でも、その僅かな綻びから深層を探って行ったら、そこには恐るべき真相が隠されていた、そんな「『相棒』らしさが良く現れている出来栄え」でした。もとも前作で薫ちゃんと捜査一課の伊丹憲一(河原和久)との妙なコンビネーションがあるなど、ＴＶでは見られない部分があったように、今回も右京さんのアクションシーンや、どこか冷めていてつかみ所のない現相棒の神戸尊(及川光博)が思わず冷静さを失って旧友を匂わせる大河内春樹(神保悟志)に詰め寄るなど、映画館でしか見られない場面もありました。そして、映画を見て感じたことは「皆さん大熱演している」ということです(^-^)。これはどちらかと言えば善玉のイメージを描かれやすい右京・尊のコンビだけでなく、事件の「被害者」である12名の幹部の中の１人の長谷川宗男を演じた国村隼(「くに」は当方のＰＣでは変換できないので新字体で代用)さんや、事件を利用して己の野望を実現しようと画策する警察庁のトップの金子文男を演じた宇津井健さんなんかがパンフレットで熱弁していましたね。ぜひそれも買って読んでいただきたいのですが、ただ、これ表紙にも書かれていますが、上映前に読んでしまうと興ざめになる部分があるンですよね。それをチョッとだけお話しちゃいますと、相棒シリーズの名脇役の方が殉職されちゃうんですよね。まあ、それが誰なのかは流石にいくらネタバレ告知しているとは言えお教えできませんが。その方とも特命係はある意味良い仲間だったので、なんかこれからあれがＴＶで見られなくなるのかと思うとチョッと寂しいですかね。そして、その殉職に他する右京さんの姿勢と言葉。これがまた右京さんらしくて良かったと思いました。絶対的な正義なんてない。正論が正しいとは限らない。でも、正論を言わねば世の中は成り立たない。見た後でじわじわといろんなことを考えさせてくれた映画だと思いました。

  2011.01.04

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• 2010あやしぐえBlogアカデミー賞ヽ(=´∀`)人(´∀`=)ノ

  10大ニュースシリーズ本日は【え】こと映画の話題。今年は私が映画館へ見に行った作品の中から金賞、銀賞、銅賞そして、主演と助演の男優賞、女優賞。その他賞を選んで見たいと思います。ちなみに選考対象となる作品は↓の通りです。『SPACE BATTLESHIP ヤマト』 『ゲゲゲの女房』 『マリア様がみてる』 『悪人』『神様ヘルプ！』 『天装戦隊ゴセイジャー：エピック ON THE ムービー』『仮面ライダーダブル FOREVER A/Z 運命のガイアメモリ』『RAILWAYS』『劇場版ＴＲＩＣＫ　霊能力者バトルロイヤル』『ドン・ジョヴァンニ　～天才劇作家とモーツァルトの出会い～』『花のあと』 『インビクタス(負けざる者たち)』 『ゴールデンスランバー』 『アンダンテ　～稲の旋律～』 『侍戦隊シンケンジャーvsゴーオンジャー銀幕ＢＡＮＧ!!』『誰がため』 『ヴィクトリア女王　～世紀の愛～』 以上の中からまずは作品部門から。【金賞】『神様ヘルプ！』お気に入りの女優さんである佐藤めぐみさんがでていることもありますが、実に楽しめた作品でした。映画ならでは表現手法をふんだんに取り入れた構成もなかなか良かったです。【銀賞】『インビクタス(負けざる者たち)』今年１番感動＆興奮した映画です。ラストシーンを見た方は誰でも手に手を取り合って仲間になれる、そんな作品でした。【銅賞】『マリア様がみてる』空想上の女子校を捕らえた物語ですが、現実のどこにでもある女子校を取上げているように思える点が良かったです。芝居の客演と言う形で１ヶ月だけ女子大に通ったことがある自分としましては、なんか学生時代に戻ったような気分にもなｒました。そして続きまして主演・助演の俳優部門です。本家アカデミー賞は男優賞が上に来ているようですが、こちらは「Ladies and Gentlemen!」の精神にのっとって女性部門を上にします(笑)。それでは・・・といきたいところですが、今年は特別に【最優秀演技賞】と言うのを設けました。ではまずはそれから。【最優秀演技賞】深津絵里(『悪人』)あの映画での光代の演技は文句無しにこれに値します！モスクワ映画祭での賞受賞は掛け値のないものでした。そして、主演・助演の俳優部門です。【主演女優賞】佐藤めぐみ(『神様ヘルプ！』)あの映画での滝島典子役は良かったです。時にホラー独特の毒々しさを緩和してくれる良き清涼剤だと思いました。【主演男優賞】モーガン・フリーマン『インビクタス(負けざる者たち)』あの実物さながらのネルソン・マンデラには圧倒されました。今年見た男優さんの中で文句無しの最高の演技でした。【助演女優賞】満島ひかり(『悪人』)この映画の主人公が殺人事件を起こしてしまう切っ掛けとなってしまう煮ても焼いても食えない女：石橋佳乃。そんな役を見事に演じていました。来年は善玉役が回ってくると良いですね。【助演男優賞】柄本明(『悪人』)助演女優賞の満島さんの父親役を演じた柄本さん、見事な熱演でした。特に佳乃が片思い(？)だった男性に詰め寄るシーンは感動しました。他にこの賞は宮藤官九朗(『ゲゲゲの女房』)さんや甲本雅裕(『花のあと』)さんや市川亀治郎(『花のあと』)さんも候補でした。どの方にしようか最後まで悩んだのですが、胸を打つものがあった柄本さんに贈らせていただきました。 そして続きましては裏方さんへの賞です。【監督賞】中西健二(『花のあと』)藤沢周平文学の「行間」を見事に現した作品作り。お見事でした。【脚本賞】小林靖子(『侍戦隊シンケンジャーvsゴーオンジャー銀幕ＢＡＮＧ!!』)原作の良さをふんだんに盛り込みながらも、食傷気味にならないストーリー展開。実にお見事でした。【映像賞】山崎貴(『SPACE BATTLESHIP ヤマト』)この人のＶＦＸ技術にはもう舌を巻きますね。実にお見事な映像でした。【美術賞】サンディ・パウエル(『ヴィクトリア女王　～世紀の愛～』)あのヴィクトリア女王時代のハノーバー朝の衣装の再現。圧巻されると同時に当時の英国市民になったような気分にさせてくれました。駆け足ですがこんな感じです。偶然ですが、今年は原作や元になった話などがある作品ばかりを見ていましたね。そのため、全体的に好作品が多く、見た後で余韻が残る作品が多かったです。忘れられない程のインパクトは少なくても、パンフレットを見ればすぐに名場面が思い出される、そんなどことなく光った物がある、そんな作品が多かったです。来年はどんな作品に出会えるでしょうか。

  2010.12.29

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• 『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を見てきました('-')

  あの名作『宇宙戦艦ヤマト』が実写になるということで、制作発表の時から楽しみにしていた作品でした。・・・しかし、森雪役が黒木メイサと言うことで、チョッと見に行く気が萎えました・・・。まあ、黒木さんは美人だとは思うのですが、いかんせん、森雪のイメージとはチョッと違うなと思ったものですから。どちらかと言えば、相原役のマイコさんの方が全然アニメの森雪には近い気がしますが。それを行くにさせたのは、ヤマトとはチョッと異なりますが、ダイワハウスのＣＭキャラクターのダイワウーマンを見てから。あれをやれるンなら、チョッと見に行こうかなと思いました。その森雪ですが、アニメよりチョッとセクシーさが増した分、そっちとは違うキャラになっていましたが、その分面白さが増したかなと思いました。まあ、ヤマトのファンはかつてテレビで放映された時のファンが圧倒的に多く、それ自体が「少年向け」であったためか、木村拓也演じた古代進とのロマンスなんかは「ほのかに匂わせる」程度で終わらせていて、チョッと消化不良気味だったのが、今回はそのあたりがしっかり描かれていていましたね。まあ、それが良かったか悪かったかは見る人によって分かれるかと思いましたが。そんな役者陣はまあ、皆さん実に熱演していたという菅が強かったです。まあ、「人類の為に己を捨てて頑張る」と言うストーリーであるためか、役者さんたちも一致団結しやすかったとかそういう部分はあるかもしれませんが。先述の森雪始め、高島礼子さん演じた佐渡先生などアニメとはガラっと変わってしまった部分はあるでしょうが、「アニメとは別物」と考えればなかなか良かったと思いました。地球の為、人類の為、そして愛するものの為にただひたすら頑張る。ちょうど国会や経団連などが、ただただひたすら「自分の保身と蓄財の為だけに頑張る」と言う姿を露呈して、イライラしたことがあったためか、チョッとそういう気分を癒してくれたとともに、そういう方々に見て欲しい映画、そういう風に思いました。

  2010.12.14

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• 『ゲゲゲの女房』を見てきました('-')

  元近鉄バファローズの選手を父に持つ吹石一恵さんが主演と言うことでこの作品を見てきました。まあ、９月までやっていて時計代わりに見ていたＮＨＫの朝ドラがなかなか面白かったからというのもありましたが。吹石さんが演じた布枝はＮＨＫ版とは違った面白さがあってそれが新鮮でしたね。ＮＨＫ版では、お見合いから５日後に結婚した夫・しげるがどんな人物なのかも全然分からないまま着いて来て、右も左も分からないまま日々悪戦苦闘していく内にいつの間にか夫婦になっていくと言う感じでした。それに対して映画版は、いつのまにやらという点は変わらない物の、布枝自身に何か芯の太さとでも言いますか、そういう物を感じました。演出家や脚本家などの違いもあったでしょうし、トータル放映時間が約40時間の朝ドラと約２時間の映画では時間制限の違いなどもあっていろいろと変えなければいけない点も多々あったでしょうから、これは役を掘り下げた結果なのか演出上の都合なのかはチョッと分かりかねます。ただ、チョッとネタバレになりますが、ラスト間際で布枝としげるが２人(＋子供)で自転車に乗り、楽しそうに笑っているシーン。あれが何か物凄く印象的で良かったと思いました。そして、良かったと言えばなんと言ってもクドカンこと宮藤官九朗。いや～水木しげる先生に実際にお会いしたことが無い私でも、なんか本物の水木先生が登場しているンじゃないかと思うくらいの良い味を出していました。苦労だけが待っていた水木先生との生活ですが、それでも何とかやってこれたのは、あんな楽しい先生と暮らせたからかな、なんてことを思いました。数々の妖怪をマンガで登場させた水木先生ですが、何か「妖怪以上に妖怪チックな方」だったンだなと思いました。ひょっとしたら、「目玉おやじと鬼太郎のお母さん」の夫婦生活もこんな感じだったのかな、なんてことを思わせてくれた映画でした。ラストの時を刻む時計が何か妙に良い味を出していました。

  2010.12.07

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• 『マリア様がみてる』を見てきました(^0^)♪

  ♪マリア様の心♪それは青空この作品の中で出てくる超・お嬢様学園のリリアン女学院高等部で歌われている劇中歌ですが、何かこの曲の様に鑑賞後心が何か清らかになった気がする映画でした(^-^)。リリアン女学院には上級生が下級生を「妹」にするスールと言う独特の制度があり、それを巡って起こる物語。いや～これ本当に女子校あったら面白い制度だなと思いました。ちなみにこの作品、ライトノベル(小説)が原作で、私はそちらはまったく読んだことがないので純粋に映画だけを楽しみに来たのですが、やはりこの手の原作付の作品にはそっちからのファンと思える方々が何名も来ていて(と言うかひょっとして原作知らなかったのって、私が見た映画館では私だけ!?)この役の子良かったね、とかけっこう感想が漏れていました。ちなみにそれは主人公の福沢祐巳を演じた未来穂香さん。原作は高校生ですが、未来さんの実年齢はまだ13歳とか。それゆえでしょうか、１学年上の２年生で学園の女生徒の憧れで「さちこ様」と呼ばれる小笠原祥子(波瑠)を見つめる視線なんかは極自然に表現できていたと思います。未来さんご自身はひょっとしたら今１つ良く分からないかもしれませんが、10代の女の子には「同性の格好良い先輩に憧れる」というのが往々にしてあるんですよね。例えば、北京オリンピックで感動の金メダルを獲得した原動力となった女子ソフトボールの上野由岐子さんなんかは、女子高時代は後輩の女の子から数え切れないくらいラヴ・レターを貰ったと語っていました。そのため、ドラマの中では学年は１つしか違わないけど、ヘタなタレントさん以上の憧れを下級生からもたれてると言うのは波瑠さんとの実年齢に差があったことで却って良かったかもしれません。また、映画内では我々庶民が想像もつかないようなお嬢様揃いの学園の中で、数少ない庶民派のような印象を持たせるような演出になっていたせいでしょうか、そちらの方の親しみ易さもなかなか良かったです。美術部の生徒が一般生徒には敷居が高すぎる「山百合会」を訪れる時、祐巳に取次ぎを頼むシーンなんかは、まさに「ぴったりハマった」と言う感じでした。「ロサ・キネンシス(紅薔薇様)が出てきたらどうしようかと思って・・・。」なんていう場面は本当、この映画を象徴するシーンだと思いました。ちなみに原作・映画ともに見ていない方向けに解説しますと、ロサ・キネンシスというのはリリアン学園の生徒会である「山百合会」のトップの水野蓉子のことです。ところで、実は私がこの映画で１番印象に残ったのは実はその水野蓉子を演じた平田薫さんだったりします。ちなみにロサ・キネンシスは祥子様とスールで姉妹になられた３年生でいらっしゃったりします(って何で丁寧語になるンやろ？)。最初見たとき、なんかオバさん臭くて、妙に意地悪な生徒だなと思いましたが、物語が進んでいくに連れて、それがある意味リリアンのトップであることを誇りにしているとともにそれに対する責任感の現れであることが分かってきました。物語が進んでいくに連れてなんか親しみ易さを覚えたキャラクターでした。ちなみに終わりに近づくに連れて親近感が湧いてくるのは、実は他の山百合会メンバーなんかも同じだったりしますが、そのあたりはチョッとネタバレしてしまうので、詳細は劇場で。「ごきげんよう。」なんて言葉が映画館から出てくる時に思わず出てきてしまう、そんな作品でした(^-^)。

  2010.11.09

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• 『悪人』を見てきました(^0^)♪

  「美しい悪」と「醜い悪」。悪にもいろいろなものがある、そんな物を考えさせてくれる作品でした。深津絵里さんの「モスクワ映画祭最優秀女優賞」受賞のニュースを聞いて以来、見たかったこの映画。深津さんの迫真の演技は受賞に充分相応しいものでした(^0^)。おそらく受賞の決め手になったのは、主人公の清水祐一を演じた妻夫木聡と初めて会うシーンでしょう。あの突然の流れの中で翻弄されつつも何か幸せの安堵感に身を委ねる、そんな一言で語るのが難しい感情、そんなものをよく演じていたと思いました。特にあの場面はこの後のストーリーの根幹となる部分だっただけに、あの場面での出来不出来が映画全体の出来を左右してしまうと思いましたので、実に良く出来た演技だと思いました。そして、この深津さんの迫真の演技に引き吊られたかのように他の役者さんも実に迫真の演技をされていました。私のピカイチはなんと言っても榎本明さんですかね(^-^)。愛する娘を突然無残に殺された父親の悲しみ、そして狂気、さらにはその２つが融合して化学反応を起こして生み出したかのような「悪の感情」。そんなものを良く現していたと思いました。ちなみに今「悪の感情」と書きましたが、実は冒頭にも書きましたが、この作品では実に様々な「悪」が登場します。まあ、人を殺めてしまった祐一の行動は間違いなく「悪」なのですが、しかし、それによって奪われた命は悪の反対語である「善」ではおよそ言いがたい一面を多分に含まれていた。しかし、悪とは言えそれが自分の身内、愛するものであればそれを守りたいと言う感情もまた起こるのが人間。悪を守ろうとするのもそれはある意味悪ですが、しかし、そこにはある種の美しさが存在します。そして、そこに惹かれたり胸をうたれたり、そんな感情を覚えます。この「美しい悪」を先述の深津さん、榎本さんは実に良く演じていたと思いました。そして、美しい悪があれば「醜い悪」もあり、それを演じていたのが岡田将生さんですかね。まあ、あのスクリーンに出るたびムカつくキャラ。あれを良く演じていたと思いました。このキャラは、満島ひかりさん演じた石橋佳乃と「日常どこにでもある悪」を放っているキャラです。大きな悪には決してならないけど、しかし、決して善ではなく、そして美しい悪でもない。人間社会において本当に困る悪とは、こういう小さいけれど美しくない悪なのかなと思いました。そして、主人公の祐一は、この小さな悪に翻弄された結果、「悪人」と言う称号を手にする羽目になってしまったそんな気がしました。この交錯する２つの悪の行方は？ラストシーンに答があるような気がしました。そのラストシーンは見る人ごとに解釈が分かれるでしょうが、実に見応えがあったと思いました。

  2010.10.05

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• 『神様ヘルプ！』を見てきました(^-^)

  硬軟の使い分けが見事な見ていてワクワクした映画、そんな映画でした。滝島典子役の「サトメグ」こと佐藤めぐみさん目当てで見に行ったこの映画。まずは上映前に鑑賞の記念にとパンフを買おうとしたら・・・高い(0_0;;)！どうもこれはこの映画の主演の加藤和樹さんのファンを当て込んだもののようで、この方のプチ写真集的なものであるため、￥1200と言う通常の映画よりも高めになっているようです。そのため、見る前にチョッとテンションが萎えてしまいました(＊財布が軽くなるとエナジーが減る体質なもので：爆)。。。これでサトメグの出番が某『ハッピーフライト』並だったらどうしよう(-_-;;)・・・なんて心配をしていましたが、大活躍でしたので大満足でしたヽ(⌒▽⌒)ノ♪ネタバレに注意しながらその部分の感想を書かせて貰いますと、朝倉孝明役の小西遼生さんとのコンビネーションはなかなか楽しかったです。ちなみにこの映画、一応「ホラー」に分類される作品なのですが、元々がDHE@Stageと言う劇団の『Tower of Sugar』と言う作品がベースになっているため、あの小劇場独特のコメディータッチのノリで進んでいきます。そのため、終始笑いが飛ぶ展開が実に楽しかったですね(^-^)。特にドラマのクライマックスで西条勝(松田悟志)を退治(とあえて表現)するところなんかおもしろかったですね。ただ、チョッと辛口を書かせてもらいますと、あの場面は映画ゆえの表現ができてて良かったと思いましたが、同時に「小劇場のノリ」が出し切れてなかったかなと思いました。あのオチは小劇場なら抱腹絶倒となるところでしょうけど、私が見た劇場ではそうならなかったのは、お客さんがこのノリになれていなかったからかな？まあ、加藤さん目当てで見に行った方々も、他に目が離せない役者さんが数多いることをすぐに理解でき、そして、ハラハラドキドキ、ゲラゲラクスクスと楽しめる映画となるでしょう。ちなみに、私が見た劇場では何故か登場役者さんのブロマイドを観覧者全員に配っていて、劇中でサトメグの凸凹コンビの小西さんのものが当たりました(^^;;)。この劇場は建物がチョッと古い(＊外見は新しい)ため、なんかドラマの舞台の佐藤学園にいるような気分になれました。

  2010.09.21

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• 『天装戦隊ゴセイジャー：エピック ON THE ムービー』を見てきました('-')

  かなり遅く遅くなりましたがこのネタを。表題の通り『ゴセイジャー』を見てきました。テレビ版では正直当初あまり期待していなかったこのシリーズですが、日曜日朝の習慣として惰性で見ていたら・・・実に面白いですヽ( ゜∀゜)ノ！そのため、映画の公開を聞いて以来、ずっと見たくてたまりませんでした。映画本編は、夏の東映ヒーロー２本立てによくあるパターンの戦隊物30分でテレビ本編とは番外編と言う設定。５人のレンジャーは本編同様のキャラでチョコマカと動き回り、最後は皆で悪を倒す、そんな展開でした。まあ、テレビ本編を見ていた方々は特に目新しいことを感じない代わりにがっかりすることもなかったです。しかし、そんな５人のレンジャー以上に目立っていたのは、何と言ってもゲストの磯山さやかさんです(^0^)。ラグナロクによって自分の星を滅ぼされた民：ラシルを演じた磯山さん。いや～その雰囲気に萌え～となりました(^-^)。しかし、外見とは裏腹に終始周りを寄せゆつけない雰囲気をかもし出し、ゴセイレッドことアラタ(千葉雄大)の声にも耳を貸さず、１人で仇敵であり旧敵でもあるウォースターを倒さんと意気込みます。・・・しかし、結局力及ばず、絶望に打ちひしがれるラシル。その時、アラタの思いやりに打たれ、敵を倒すことをゴセイジャーに託すラシル。この心境の変化は短い時間の中で実に上手く描けていたと思いました(^0^)。脚本家、演出家、そして何より演じた役者さんたちの意気込みを感じました。「大きな敵は１人じゃ倒せない。だから皆で力を合わせるんだ！」テレビ本編で繰り返し登場するテーマですが、終始一貫これに徹したいた、本編を楽しんでいる方々はいつもとは違う雰囲気ながらも、決してそれの良い部分を崩さずに出してくれたと思いました。肩肘はらずに見られるけど、それでも何か心に残る、そんな出来だと思いました。最後に、この映画実は通常版と３Ｄ版があり、私が見たのは３Ｄの方。ただ、これについては別に大きな驚きはなく、通常版でも良かったかなと思いました。

  2010.09.06

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• 『RAILWAYS』を見てきました('-')

  本仮屋ユイカさん目当てで見に行ったこの映画。「いくつになっても夢は叶えられる」と言うメッセージが良く伝わってくる出来だと思いました。49歳のエリート・サラリーマンの筒井肇(中井貴一)は、故郷の出雲に残した母親の絹代(奈良岡朋子)が心筋梗塞で倒れ、それを契機に故郷へ戻ることを決意します。そして、そこで一畑電車と言う地元のローカル私鉄の運転士になることを決意します。これには、子供の頃同電鉄の運転士になることを夢見ていたと言うのがありました。この幼い頃の夢を思い出し、そしてそこへ向かってここまで人生で築いてきたことを捨ててチャレンジすると言う過程は、もっとじっくり描いて欲しかったという気もしますが、その反面、人間は何か大きな事を決意した時は、それこそ電光石火のごとくの勢いでそこへ向かって突っ走っていくのかなとも思いました。じっくり悩んだ末、大きな決断をする。こういう経験は正直私の人生では皆無と言っても良いかもしれません。故にここは私のような人間は「えっ！」と思えるくらい、端折り気味だったくらいの方が、実際に人生で大きな決断をされた経験がある方からなんかにはよりリアリティが感じられたかもしれませんね。まあ、見ていた方々で意見が分かれるところだと思いました。本仮屋ユイカさんの役柄は、そんな肇の１人娘の倖(さち)。大学４年で就活に忙しい倖ですが、自分が本当にやりたいことが見出せずに悩みながらの活動です。このあたりは私も経験あったので、自分のことのように実感が湧きました。パンフレットでは、尊敬する役者さんである中井さんと対立する部分が難しかったと語る本仮屋さんですが、ひょっとしたら、この自分の夢が見つけられないと言う部分もけっこう苦労されたのかなと思いました。いかんせん、幸いにして10代にして女優と言うやりたいことを兼ねた職業に出会えたわけですから、こういう倖のような経験はなかったでしょう。ただ、今春無事大学をご卒業された本仮屋さん。公式Blogなどでは、ご学友とのお話などもけっこう話されていらっしゃいますが、その方々から悩みや実体験などを聞いて、それを上手くこの映画で生かしてくれたなと思いました。「電車は運転士さんが動かすものじゃない。裏方さんも、お客さんも、それに乗るすべての人々の力で動かすんだ。」橋爪功さん演じる一畑電鉄の社長さんが小さなお子さんに向かってそう語る場面がありますが、この映画を一言で語る台詞だと思いました。そして、人生と言うものも、自分と言う運転士の後ろには多くの乗客や車掌さん、そしてお客さんが乗っているのだなと改めて感じさせてくれました。

  2010.06.08

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• 『劇場版ＴＲＩＣＫ　霊能力者バトルロイヤル』を観てきました('-')

  公開を聞いてから是非見に行きたかったこの作品。その期待に違わぬ出来栄えでした。ただ、TRICK本編の醍醐味であるトリックの部分はなかなか良かったですが、ストーリーがチョッと奇をてらいすぎた感が強かったかなと思いました。出演者の他の作品をパクった部分があったのは面白かったのですが、ただ、それが多すぎて逆にチョッと食傷感があったかなと言う感じでした。また、主要キャラクターの中で、「結局あの人何しに出てきたの？」と言うものを感じさせるような部分があったのもなんか却って興ざめになったような感じでした。しかし、そういう重箱の隅を補っても良かったのがやはり夏帆さんと佐藤健さんの役どころですかね。ごちゃごちゃドロドロと言う部分が濃かったこの作品の中で清涼感をだしてくれていたと思いました。また、他におもしろかった部分としましては、やはり山田奈緒子(仲間由紀恵)と上田次郎(阿部寛)のやりとりですね(^-^)。今回はふとしたことからある種敵同士になってしまうこの両名ですが、そこは名コンビならぬ迷コンビ。やがて見事なコンビネーション振りを発揮してくれます。互いにけなしあいながらも何故か一致団結してことを解決するこのコンビ。一体どういう心理が働いているのか。トリック以上に謎ですね。そして、遊び心満載のこの作品。松平健さんの劇中での呪文がおもしろかったですね。・・・と言いましても、私これ自分で気がついたわけではなく、同じ映画館で見た他のお客さんが、お連れの友達に解説しているのを聞いて分かったのですが。おもしろさというよりは楽しさが満載、そんな映画だと思いました。

  2010.05.25

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• 『ドン・ジョヴァンニ　～天才劇作家とモーツァルトの出会い～』を観てきました('-')

  天才劇作家と天才作曲家。この２人が組んでオペラを作ったらどうなるのでしょう…。そんなことが描かれているのがこの作品でした。オペラファンには評価の高いこの作品ですが、いかんせん、題材が女性遍歴で浮名を流したドン・ジョバンニ(＊イタリア語読み。スペイン語読みの「ドン・ファン」が日本では一般的なようです)。おまけにこれを担当した劇作家のロレンツォ・ダ・ポンテ(ロレンツォ・バルドゥッチ)もヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(リノ・グワンチャーレ)もその手のことで相当浮名を流した御仁とあっては、そう簡単にあっさりと出来上がるはずなどありません。劇のドン・ジョバンニさながらにアドリアーナ・フェラレーゼ(ケテワン・ケモクリーゼ)を始め、色々な女性とトラブルを起こしながら創作がなされていきます。当初、歴史物でヨーロッパ映画と言うこともあり、このBlogで何度か取上げたドイツの映画のように、娯楽色は薄いが文学色がメッチャ濃く、手ごたえのある作品と想像していたのですが、それが正反対だったのでびっくりしました。そう言えば、ドイツはゲルマン系で、イタリアはラテン系。同じヨーロッパでも気質は正反対だと聞いていましたが、私が見た映画で比較する限りでは正にその通りだと思いました。・・・ただ、よく考えるとロレンツォはイタリア人でモーツァルトはドイツ系のオーストリア人。この２人がよくこうも息がぴったりあったなと思いました。天才と天才は国や民族の習慣や考え方などを越えて惹かれあう、そんなことが現実にあったのかもしれないですね。さて、そんなこんなでラテン系気質そのままで進んでいく劇創作。これと劇の内容がシンクロしているのが凄く面白かったですね。まあ、現実にはここまでシンクロしているわけではなく、脚本家や演出家の創作部分は多々あったと思いますが。しかし、作品の濃さに妙な軽快な味を加えてくれて、なかなか面白かったです。作品でモーツァルトが初登場する場面で、オペラの創作過程はケーキつくりのようだと例える場面がありますが、この映画も正にそのような作りだったと思います。そして、ラストシーンの一言。初公開当時は相当物議を醸した作品であったことを暗喩している結末でしたが、あれを映画館で見て漏らす感想は賛否半々でしょうが、天国のロレンツォとモーツァルトはしてやったり、そう思うかもしれません。

  2010.05.11

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• 『Endless SHOCK』2010鑑賞記(本編[後編])(^-^)

  「前編」でも予告しましたが、『Endless SHOCK』(＊以下：『SHOCK』)の公演を見てきました。前編でも予告しましたが、こちらの方では芝居の方を見た感想を書かせていただきます。・・・ただし、私はSHOCKをリカ役のサトメグこと佐藤めぐみさん目当てで見に行ったため、基本的にはサトメグを見た感想になりますが(^^;;)。芝居の筋立ては昨年と同じのSHOCK。サトメグの出番も昨年同様、オープニングの堂本光一さんワンマンショーの後のダンスから。昨年はこの場面ではキリっとした表情で演技していたサトメグですが、今年は歯まで見せるスマイル満開でのご登場～(^0^)♪のっけから舞台が明るくなりますねェ～(^-^)♪ちなみにこのサトメグスマイルは今回の舞台では１幕ではもうこれでもかっていうくらい登場します。そのため、昨年はチョッと暗めに感じた舞台が今年は実に華やかで明るく見えました。まあ、これは前編にも書きましたが、昨年は舞台を観客席から時計に見た場合、３時の方向の端っこだったのに対して、今回は５時半の当たりで見たことなんかもあるかもしれませんが。ただ、パンフでもサトメグや堂本光一座長が語っていますが、２年連続同じメンバーでやることでお互い良い意味でのなれなんかが出てきて、互いに練習中に遠慮なくズバズバと物が言えるようになったことなんかもあるかもしれませんね。・・・もっとも、サトメグは女の子扱いされなくなったことを若干座長に不満を漏らしていたことなんかをパンフレットで語っていましたが(笑)。この当たりのことは私にもなんとなく分かりますね。実は私、学生時代女子大の演劇部の公演にゲスト出演したことがあったりします。女性の中で「黒一点」(＊正しくは「緑一点」らしいけど、私のキャラ的にね：爆)で頑張った経験がある私はなんとなくこの当たりは理解できますね。最初は一応「王子様」扱いされましたが、公演直前はもう綾小路きみまろのネタに登場する中高年女性の旦那さん状態でした(^^;;)。まあ、私の昔話はこれくらいにしまして、サトメグ感想・・・もとい、芝居の感想を。昨年と同じメンバーでサトメグ始めいろいろなメンバーが今年の芝居ではいろいろなことにチャレンジしていた今回のSHOCK。サトメグはタップダンスにチャレンジ。いや～このシーンは実に見応えあって楽しかったですヽ( ゜∀゜)ノ！サトメグ演じたリカの父親役の植草克秀さんや音響さんとの呼吸もピッタリで、実に面白かったです。ちなみにサトメグ以外の役者さんでは、この植草さんが１番印象に残りましたね。観客の女性たち、特に植草さんと一緒の年齢くらいの世代(＊植草さんの生年月日を調査したりしないように：爆)の女性からの笑いを独占していて、舞台に出るたび何かやらかしてくれる、そんな面白さを提供してくれました。そして、この父親との絡みを始め、人間関係が何か密になって昨年よりも芝居色が濃かったように思いました。１幕のハイライト「ジャパネスク」でのハードな演技でのサトメグ。２幕での複雑なリカの思いを表現したサトメグ。去年よりもずっと良かったです。春の公演はもう後１週間をきりましたが、今年は夏公演もあるSHOCK。もう少しと言う思いもあるかもしれませんが、まだまだと言う気持ちも持ちながら、残り公演を頑張ってくださいませ。Show must go on！

  2010.03.23

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• 「花のあと」を観てきました(^0^)

  江戸時代の「肉食系女子」と「草食系男子」の恋物語、そんなことを思わせるドラマでした(^-^)。肉食系女子とはこのドラマの主人公の以登(いと：北川景子)。中流階級の武士の家柄の１人娘。女だてらに並みの男性以上の剣の腕をもっています。そんな男勝りの娘もそろそろ婿を取る年頃になり、許婚者(いいなづけ)も決まります。そして、この当時の娘さんの誰もがそうだったのでしょうが、祝言を挙げた後のことを気にし始めます。そんな頃、以登の住む海坂藩で一番の剣の使い手の江口孫四郎(宮尾俊太郎)と剣の試合を行い、そこで自分を女子(おなご)と侮ることなく相手してくれた孫四郎と恋に落ちます。この当たりの下りが、何か繊細で優美でいかにも「江戸時代の恋愛」と言う感じでしたね。この時代、庶民はともかく身分や地位がある家の者の場合、結婚は親や周囲が決めた相手と行うのが当たり前で、そのため異性と心と心を通わす、なんて体験は今とは考えられないくらい少なかったでしょうから、こういう以登のようなパターンはあっても不思議ではないでしょうね。しかし、今とは違って個人の思いを堂々と表現することのできない時代。今ならキャラ的には肉食系の方でも、その気持ちを深く深く押し殺し、草食系にならざるをえませんでした。そして、この淡い恋の描き方が実に繊細で優美で端麗で、さらに日本文化のわび・さびのようなものを感じさせてくれました。特にこの作品では、台詞よりも役者さんの表情でその気持ちを表現する場面が多かったのでそう思えたのかもしれません。藤沢周平の作品は行間で読ませる、なんてことを小耳に挟みましたが、その藤沢文学を見事に表現した演出だと思いました。・・・ただ、こんなことを書く私は実は藤沢さんの作品を活字はまったく読んだ事が無く、映像で観るのもこれが初めてだったりしますが(^^;;)。そんな純文学色の濃い作品ですが、そこにもチョッとした息抜きの場面はあったりします。１つはサトメグこと以登の友人の津勢(つせ)を演じた佐藤めぐみさん。実は私、この映画はこの方を目当てに観に行った次第であったりします(^-^)♪サトメグが登場する場面は、何か淡美な恋物語が一気にＮＨＫで現在放映されている『祝女』と化しちゃいましたね。草食系の色が今以上に濃かった時代でも、やはり女性は女性同士だとガールズトークに花が咲くのは変わらないのでしょうか。サトメグが登場する場面はほっと一息つけながら見ることができました。そして、サトメグ登場の最後の場面での台詞を見たら、「母は強し」そんなことを感じました。そして、見るたび思うのですが、サトメグの和服姿は良く似合いますねェ～(^0^)♪ちなみにサトメグの公式ブログなんかでは、この役に関しては「乞うご期待」的なことを書いていましたが、その意気込みが実ったと思いました。そして、サトメグ以上に私が見入ってしまった演技を披露してくれたのが、以登の許婚者の片桐才助を演じた甲本雅裕さんです。「昼行灯」とまで揶揄される才助ですが、気配りと周囲から好かれる才能は一級品でした。しかし、孫四郎と比べるとどうも(特に容姿の面で)見劣りしてしまう才助。それゆえ、以登も彼のことを気に入りませんが、ふとしたことから罠に掛けられて非業の死を遂げた孫四郎の仇を討つことを決意した時、そのために尽力し、手助けし、そしてその後始末を見事にこなしてくれた姿を見た時…。この才助はもう見るからに典型的な草食系男子と言う感じで、おそらくこの時代でなかったら妻を娶るなんてことは出来なかったでしょうね。しかし、中堅官僚の家柄を代々務める家柄の当主が認めるだけのものを持っていたのも確かで、それがドラマのクライマックスのあだ討ちの場面で発揮されます。草食系男子は恋愛には草食かもしれないけれど、それ以外のことは必ずしもそうとは限らない、なんか草食系男子の意地、そんなことを感じました。そして、草食系男子が肉食系女子を振り向かせる瞬間と言うのは、時代は変わってもそのパターンは変わらないのかな、なんてことを思いました。

  2010.03.16

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• 『インビクタス(負けざる者たち)』を見てきました(^0^)

  「ノーサイド」、ラグビー用語で、その競技に興味の無い方々にも広く知られている言葉ですが、正にこの言葉が相応しい映画だと思いました(TдT)。「アパルトヘイト」と呼ばれる人種隔離政策を長く行い続けてきた南アフリカ共和国。そこで虐げられている黒人の指導者・ネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)。この人物が27年半もの投獄から釈放され、そして大統領と言う地位に就くところからこの物語は始まります。法律上は黒人も白人(＊この他に「カラード」と呼ばれる黒人と白人の混血やアジア系の有色人種などもいますが、便宜上黒人に含めます。)も無くなった南アフリカですが、人が今まで培ってきた習慣や考えは変わりません。相変わらず黒人蔑視の感情を露骨に出す人々。そして、今まで押さえつけられていた黒人の中には、「やられた分はやり返せ！」と言う感情を持つ人々もいました。「黒人に報復されるのでは・・・。」そんな感情を持つ白人も少なからずいました。こんな人々の負の感情が渦巻く南アフリカ共和国。これをどう融合させ、そして和解させていくのか、苦慮するマンデラ。その彼が目をつけたものが、南アフリカが誇るラグビーの国際チームで、フランソワ・ピナール(マット・デイモン)率いるスプリング・ボクス。南アフリカの白人達の誇りとされるチームは、母国の大変革の煽りを受けて、選手たちにも動揺が走ったのか低迷し、そして連敗します。このチームをどう立て直すのか苦慮するピナール。マンデラとピナールの両名が顔を合わせた時・・・。このマンデラを演じたモーガン・フリーマンには「Fantastic！(^0^)」以外の言葉は見当たりません。本物のマンデラがスクリーンにいて、て言葉を語り、国民の融合に尽力する、そして、ラグビーの試合に夢中になっている、そんな風にしか見えませんでした。そして、マンデラと言う人物が何故黒人達からあれだけ慕われ、そして敬意を払われたのかがなんとなく分かったような気がしました。27年と言う月日を投獄されながらもその意志を貫き通したことなんかもあるでしょうが、まるでどこにでもいる普通のオジさん、それがマンデラの実像だったのだなと感じました。まるで自分の隣近所にいる普通のオジさん、それが「人種差別制度」というものにまっこうから立ち向かっていくこと。しかもそれが実にさりげなく、そして颯爽としているから、彼を間近で見た人々は驚くと共にそれが一気に敬意の念へと変わってしまうのでしょうね。「カリスマ」と言う言葉はかれのためにあるのかもしれません。そして、ピナール率いるスプリング・ボクス。白人優位性の象徴であるこのチームは、アパルトヘイト時代は黒人達からは相手チームを応援されるという憎悪の象徴でもありました。いやはや、ここまで嫌われているチームとは。人類史上最凶の有害チーム・虚塵(きょぢん)こと読売ジャイアンツも真っ青の嫌われぶりですな。もっとも、スプリングボクスはそのバックにある国のシステムに対する憎悪であるのに対して、虚塵はチーム自身とそのバックと両方が憎悪と嫌悪の対象であったりするわけですが。まあ、そんな余談はともかく、栄光と誇りの象徴が一気に地に堕ちてしまったこと。当時の選手としてはやりきれない気持ちだったでしょうね。そんな気持ちを立て直すのは容易ではなかったと思います。間近に迫った1995年の地元南アフリカ開催のラグビーワールドカップ。これを勝ち抜くのは無理だろう、そんなことをテレビのキャスターなどからも堂々と言われてしまいます。このキャスターもなかなか面白かったですね。シリアスドラマの中でチョッとコミカルな良い味付けをしてくれたと思いました。余談になりますが、この1995年のラグビーワールドカップで、日本はニュージーランド相手に17対145と言う国際大会ワースト記録で負けたとか(^^;;)。「名誉白人」と言う世界史上最も不名誉な称号を得ていた日本へのしっぺ返し、なんかそんなことを連想しちゃいました(笑)。しかし、先述の通り、マンデラと面談して何かが己の中で確実に変わり、そして、これまでにない何かが生まれたピナール。「生まれ変わった」と言っても過言ではない彼がどん底に落ちたチームに何かを与え始めます。そして、徐々に変わりつつあるチームは・・・。ワールドカップでの南アフリカとニュージーランドとの試合がノーサイド(試合終了)になった時のスタジアム。そして、南アフリカの街。その姿は正に敵も見方も無く互いに試合の奮闘振りを讃えあうノーサイドに相応しいだったと思います。詳細は是非映画館で。

  2010.02.23

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• 『ゴールデンスランバー』を見てきました('-')

  ある日突然起こった首相暗殺事件。その犯人に、まったく身に覚えが無いのに仕立て上げられてしまった男：青柳雅春(堺雅人)。何物かの情報操作によって、事件をテレビで知った人々は誰もが青柳を犯人だと思い込んでしまう。しかし、そんな絶体絶命の中、青柳を犯人でないと信じる極僅かな人々。そんな人々が青柳を必死になって救おうとする。果たして青柳の運命は。突然の展開にあっと言う間にドラマに引き込まれていきました。私自身が１月31日の日記に書いたようなことがあったせいか、もう終始青柳応援目線でスクリーンを見ていました。何故彼が巻き込まれたのか、そのあたりのことが明朗になっていなかったのが私的にはチョッとマイナスポイントかなとも思いましたが、ただ、それを補ってくれたものが２つ。その１つは竹内結子さんの演技。サスペンスであるため、終始重くなりがちな作品の流れを、ご自身の醸しだす雰囲気もあるのでしょうが、場面を軽くしてくれて、和ませてくれたと思いました。また、娘さんとのやりとりはなかなか面白かったです。そして、もう１つは舞台が仙台であること。私が応援しているプロ野球チーム、2010年パ・リーグ優勝＆プレーオフ制覇チーム(予定)の東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地であることはご存知の方は多いと思います。そのため、この映画では仙台のどんな所が映るのか楽しみでした。イーグルスの試合を見るため、年に１度だけ訪れる仙台ですが、これまではイーグルスの球場がある方向である、仙台駅の東側の風景しか知りませんでしたが、この映画では私が青葉城を見るために１度だけしか足を運んでいない西側の風景がふんだんに出ていたのが新鮮でした。首相パレードが行われた匂当台のあたりの風景などはこれまで見たことがなかったので、今度仙台へ行った時は見てみたいと思いました。後１つ、これはオマケと言いますか、仙台以外でイーグルスを応援している方なら「エッ！」と思うような出来事が。ふとしたことから通り魔と一緒にとあるアパートに泊り込むことになった青柳。そこで眠りに落ちる瞬間にテレビからある曲が流れるのですが、それが、八木山ベニーランドのテーマ曲。イーグルスのチャンステーマの元歌です。あれを聞いた瞬間、思わず笑っちゃいましたね。映画自体はそこは笑う場面ではなかったのですが。私と同じ映画館にあの時いた方は、何故あそこで笑うのか理解できなかったと思いますが。もしも、これから映画館に足を運ばれる方がいて、あの場面で笑う方がいたら、それはイーグルスのファンだと思ってあげてくださいませ。

  2010.02.16

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• 『アンダンテ　～稲の旋律～』を見てきました('-')

  「卵を割らなければオムレツはできない。」この言葉が妙に印象的な映画でした。対人恐怖症から学校や勤め先に行くことが出来ず、引き篭もりになってしまった藪崎千華(新妻聖子)。すべてから逃げ出したくなり、ある日ふとしたことから当ても無く乗った電車。そこで見た田園風景に何か心を打たれる物を感じ、そこへペットボトルに入れたＳＯＳのメッセージを投げる。そして、それを見つけた広瀬晋平(筧利夫)。２人は手紙のやり取りをこうして始めた。そして、手紙を通じてやがて晋平の農村へとたびたび足を運ぶようになった千華。農作業を通じて、だんだんと自信を取り戻し、そして、やがて晋平に惹かれるようになった。そして、かつて大きな失恋をして以来、仕事には積極的になれてもそちらの方面には積極的に慣れなかった晋平も・・・。対人恐怖症の女性が立ち直って行く姿。日本の農業の現状とそして、打開策。仕事とは何か、自分らしい生き方とは何か、家族とは何か、そんなことを問いかけている映画だと思いました。特に生き方に関する部分は、この映画に何度か千華が乗り降りする駅に(何故か)時折変わる言葉が掲示板に掲げられ、そこに出てくるものが妙に印象に残りました。また、晋平自身も「10年遠回りしたから、10年長生きしてそれを取り戻す」などとキザなことを、さらりとまるで笑い話でもするかのように、言ってくるなど、シーンや演技と言うよりは、言葉に何か惹かれるものが多い映画だと思いました。引き篭もりや対人恐怖症の方はもとより、何かに落ち込んでいたり、自分に自身が持てない方なんかに見ていただきたい映画だと思いました。「曲がっていても稲は真直ぐ育つ。」この言葉が私は１番ジンときましたね。農業は食べ物を作るだけでなく、人間も作る仕事、なんかそんな気がしました。いや、本当はすべての仕事が「人間を作る」ものなのかもしれませんが、これがなくなってしまい、「効率」と言う物差しだけが蔓延るようになってしまったことが、本来真直ぐ育つべき稲(人間)をそうでなくしてしまったのか、そんな風にも思えてきました。詳細は是非とも映画観で。

  2010.02.09

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• 『侍戦隊シンケンジャーvsゴーオンジャー銀幕ＢＡＮＧ!!』を観てきました(^0^)

  (ゴーオンブルー：香坂連[片岡信和]風に)面白かったッス(^0^)♪映画鑑賞後にまずこの言葉が出てきた出来栄えでした(^-^)♪いろいろと語りたいのですが、これから鑑賞予定の方にはネタバレすると興ざめになる部分もあるので、例によってボカしながら書きます。「バッチード」と言うゴーオンジャーの宿敵のガイアークの大ボス・害統領の罠によってヒューマンワールド(＝我々人類のいる世界)以外の世界へと飛ばされてしまったゴーオンジャー。たった１人、ヒューマンワールドへと飛ばされたゴーオンレッドこと江角走輔(古原靖久)とふとした切っ掛けで知り合ったシンケンジャー。またも罠にかかってさまざまなワールドへ飛ばされたりと、紆余曲折があったりしますが、２つの戦隊が力を合わせてガイアークとシンケンジャーの敵の外道衆の連合軍に立ち向かいます。このさまざまなワールドでの出来事が実に面白かったですねェ～(〃＾∇＾)o_彡♪特にサムライワールドでの出来事は、パンフレットを読んでいただければ分かりますが、このワールドでの出演者一同が台本に無い部分まで膨らませていろいろと考えながら演技をしてくれた成果がよく現れていると思いました(^-^)。他のワールドでは、杉本有美さん演じるゴーオンシルバーが飛ばされたワールドですかね。まあ、こちらはネタバレすると興ざめになるので、どんなワールドなのかは劇場で確認して欲しいのですが、あの時の杉本さんに「萌え～♪」とくるのは私だけではないでしょう。ああ、隣に妻と子供さえいなければ、「有美タソ萌え～♪」なんて言えるのに、そう思うお父さんも多いでしょう。どうしても言いたい方は、お子さんや奥さんを同伴したのとは別の日にこっそり１人で観に行って思い切り叫んでください(笑)。ちなみにこのワールドではシンケンピンクこと高梨臨さんと杉本さんに目が行きっぱなしでした。そして、この様々なワールドへ飛ばされたレンジャー達が最後にはヒューマンワールドで再集結するのですが、この時も思わず笑っちゃいましたね。真剣な場面でチョッと外したテンポ。そんなもので大いに笑わされました。ちなみに笑いといえば、ガイアークの３害臣の復活ですかね。いや、あの場面はこの映画最高の笑い場面でした。ただ、お子様にはチョッと分かり辛いのが難点ですが、メインのお客様はお子様でも、それに必ずくっついてくる親御さんも楽しめる場面もあった方が、映画的にはより良いと思いますので、あそこは本当グッジョブだったと思います。ただ、どうせ３害臣が復活するなら、ケガレシアこと及川奈央とゴーオンイエロー(逢沢りな)と先述の杉本さんとの３人で結成した番組内ユニット『Ｇ３プリンセス』も復活して欲しかったですが、これは残念ながら無かったですね(^^;;)。まあ、及川さんがチョッとお仕事忙しい(＊パンフに書かれていますが、この映画の撮影は１日だけしか参加できなかったそうです。)関係だったンでしょうが、そこだけがチョッと惜しかったです。ちなみに、このドロンボー一味を連想させる３害臣。できればまた何かの拍子に復活してくれたらと思います。最後は番組同様、ハッピーエンドのめでたしめでたしで終わるわけですが、あっと言う間の１時間が長く長く感じ、そして、いつまでも映画の世界から出たくない、そんな風に感じました。子供の頃にテレビにしがみつくように見ていたあの感覚、そういうものを久しぶりに思い出させてくれた映画だと思いました。詳細は是非劇場で。

  2010.02.02

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• 『誰がため』をみてきました(ノдT)

  デンマーク国民の1/8が見たという大ヒット映画。単なる反戦物、反ナチス物ではない何かがあると感じてこの作品を見てきました。国民の1/8ということは、もしも日本で同規模の観客動員があったとしたら、約1600万人と言うことになります。そして、その人達が平均￥1500の入場料を払ったとすると、240億円(！)もの興行収入があったことになります。まあ、そんな俗的な話題はこれくらいにしまして、肝心の内容の方を。ヨーロッパ映画によくある「文芸色の濃さ」がふんだんに現れていて、「正義とは何か」ということを問いかけていました。ナチスによって国の主権を強奪されたデンマーク。その地下抵抗組織の暗殺者のフラメン(トューレ・リントハート)とシトロン(マッツ・ミケルセン)。組織の命令で、次々とナチスに協力するデンマーク国民を暗殺していきます。当初は「正義」のため、「祖国」のためと張り切って暗殺と言う仕事をこなしていく２人。しかし、ふとした切っ掛けで２人は自らの仕事に疑問を抱きます。自分達が殺してきた人たちは、本当にナチスのシンパだったのか。ひょっとしたら、行動は違っても自分たちと同じ志の人間だったのではないか、そんな疑念を抱きます。そして、その疑念は、自分達に仕事を依頼してくる上司・ヴィンター(ピーター・ミュウギン)の私怨や私的な思惑ではないのか、そんな疑念へと変わります。そして、さらには彼らの過度にエスカレートする彼らのテロ行為を良く思わない組織の上層部から厄介者扱いされる２人。自らの正義への信念にぐらつきが出ます。しかし、それでも暗殺を止められない２人。正義とは何か、そんなものを真摯に問いかけていると感じました。自分達に危害を加えるものと闘うこと、確かにその行為自体は尊ばれるかもしれない。しかし、彼ら２人がやったことは果たして万人が正義と認めるものだったのか、それでは本当の正義とは何か。そんなものを考えさせられました。そんな見方を変えればテロリストであった２人ですが、家族や恋人を守りたいという気持ち、そのあたりはまったく市井の普通の男と変わらない部分があったりして、決して超人的な英雄と言うわけではなかったりします。戦争が、ナチスが無ければ、彼らはもっと平和で平凡だけど幸せな人生が歩めたかもしれない。戦争には益になる物は何も無い。あるのは無情と悲しみだけ。そんなことを訴えている良作だと感じました。

  2010.01.26

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• 『ヴィクトリア女王　～世紀の愛～』を観て来ました('-')

  リアルおとぎ話。それがこのヴィクトリア女王の人生だったのだなと感じました。おとぎ話しと言えば、お姫様がいて、そこにある日勇敢な青年が出てきて、幾多の試練を乗り越えてやがてお姫様と恋に落ちて結ばれる、そんな話しが多いですが、それをリアルでやったのがこのヴィクトリア女王とその夫君のアルバート公だったのだなと思いました。若くして当時の世界最強国だったイギリスの女王の座に就いたヴィクトリア(エミリー・ブラント)。しかし、そうであるが故に、国内外の政治家からの権謀の渦に巻き込まれることとなります。そんな彼女の前に現れたアルバート(ルパート・フレンド)。元々は政略結婚で近づいたアルバートですが、しかし、ヴィクトリアにあって一目で恋に落ちます。そして、ヴィクトリアも・・・。このあたりの行にはフィクションや演出もあるでしょうが、恐らくモデルとなった部分が多々あったのではないかと思います。このフィクションと事実の入り乱れ方がなかなか見事で、まるで史実100％のドキュメンタリーを見ているようでした。そして、おとぎ話しではお姫様と青年が結婚するところで終わりますが、そこはリアルおとぎ話。この後の２人の結婚生活話しも史実とフィクション織り交ぜて繰り広げられます。先ほど「リアルおとぎ話」と書きましたが、この２人の結婚後の話は今度は一気に「ホームドラマ」と化しましたね。もっとも、そこは女王様とその夫君でいらっしゃいますから、周囲の人物が近所の庶民ではなく、元首相とか政府中枢の人物とか、女狐同然のセレブな女性なんていうのが出てきてキナ臭い話なんかも登場したりしますが。ただ、なんと言いますかいろいろな困難を時にケンカもしながら夫婦で乗り切っていく、そんな「夫婦道」のようなものを見たような気がしました。豪華絢爛な舞台ではあるけれども、決して特別な人たちの特別な物語だったのではなく、庶民と変わらぬ部分が多分にあった２人。それがヴィクトリアとアルバートの夫婦物語だったのだなと思いました。この夫婦のホームドラマっぽさを持った後半部分は、できればもっと時間を割いてくれた方が私的には良かったと思いましたが、おとぎ話のラストシーンが「めでたしめでたし」以上の言葉を必要としないように、女王様と王子のホームドラマも一言ならぬ１シーンだけで良かったのかもしれません。幼い頃に父親と死に別れたり、家庭環境が複雑だったりと、家庭の愛には恵まれなかった２人ですが、その代わりにおとぎ話にも負けない、いや、それ以上に素晴しい愛の物語を手に入れたのだなと思いました。いつまでもお幸せに、すでにともに千の風となったヴィクトリア女王とアルバート公ですが、何故か映画を見終わった後にこう呟きたくなりました。ちなみにできればこの話を舞台、できれば宝塚でやってくれないかなと思いました。

  2010.01.03

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• 2009年あやしぐえBlogアカデミー賞(⌒▽⌒)

  10大ニュースシリーズ本日は【え】こと映画の話題。今年は私が映画館へ見に行った作品の中から金賞、銀賞、銅賞そして、主演と助演の男優賞、女優賞。その他賞を選んで見たいと思います。ちなみに選考対象となる作品は↓の通りです。『青い鳥』(原作：重松清)『蟹工船』(1953年版)『蟹工船』(2009年版)『チェ28歳の革命』『チェ39歳別れの手紙』『ラーメンガール』劇場版『炎神戦隊ゴーオンジャーvsゲキレンジャー』『ヤッターマン』(実写版)『鑑識・米沢守の事件簿』『鴨川ホルモー』『侍戦隊シンケンジャー(銀幕版)～天下分け目の戦い～』／『劇場版：仮面ライダーディケイド～オールドライダーvs大ショッカー～』『さまよう刃』『カイジ』『ゼロの焦点』『沈まぬ太陽』『曲がれ！スプーン』以上の中からまずは作品部門から。【金賞】『蟹工船』(2009年版)名作のエッセンスをたっぷり凝縮させながら、なおかつ大胆な構成と演出に仕上げる。実に素晴しい出来でした。今、日本人に１番見て欲しい映画、そう感じさせてくれる作品でした。【銀賞】『青い鳥』(原作：重松清)こちらも今日本人に見て欲しい映画、そういう観点で選んだ場合相応しい作品だと思い選ばせてもらいました。いじめの加害者、被害者双方に見てもらいたいです。【銅賞】『曲がれ！スプーン』『鴨川ホルモー』とどちらにしようか悩みましたが、前者は個々の役者のインパクトが強かったのに対し、こちらは役者の力よりも出演者全員のチームワークと言う部分がより強かったので、こちらを。金銀両賞同様、皆が忘れかけている物を思い出させてくれる点も良かったです。そして続きまして主演・助演の俳優部門です。本家アカデミー賞は男優賞が上に来ているようですが、こちらは「Ladies and Gentlemen!」の精神にのっとって女性部門を上にします(笑)。それでは。【主演女優賞】深田恭子(『ヤッターマン』)いや～あのアニメから抜け出てきたようなドロンジョ様にはシビレました。本来なら助演なのかもしれませんが、充分「主演」に相応しい貫禄と存在感を示してくれました。余談になりますが、できればドロンジョ様が主役の実写も制作して欲しいものです。【主演男優賞】寺尾あきら(『さまよう刃』)あの迫力ある鬼気迫る演技には圧倒されました。この映画は終始寺尾さんの演じた父親と同じ気持ちになってスクリーンを見つめていました。なお、当方のパソコンでは寺尾さんの芸名の「あきら」が変換できないため、仮名で失礼させていただきます。【助演女優賞】栗山千明(『鴨川ホルモー』)ボンちゃんの演技には思わず胸キュンとなりました。ご本人もパンフで語っていますが、実に可愛らしい女の子らしい女の子だったと思います。そして、オニ語の決めポーズを１つ１つ研究した演技に掛ける情熱も。【助演男優賞】三浦友和(『沈まぬ太陽』)自身の出世の為に腹黒い世界に身を投じつつも、何か寂しそうで物悲しさを感じさせる役、そんなものを良く演じていたと思いました。これまで見たことのない三浦さんの姿ということもあり、とても印象的でした。他にも伊東四郎さん(『さまよう刃』)や荒川良々さん(『鴨川ホルモー』)など、助演男優候補は実に多く、選考に頭を悩ませました。受賞された皆様、惜しくも漏れてしまった皆様、これからも頑張ってくださいませ。そして続きましては裏方さんへの賞です。【監督賞】ＳＡＢＵ(『蟹工船』)作品賞部門でも述べましたが、あの大胆な構成と演出、実にお見事でした。あの文学色の濃い作品をエンターテイメントに仕上げてくれたのには、ただただ感嘆です。【脚本賞】犬童一心・中薗健司(『ゼロの焦点』)実はこの作品は原作と映画では構成こそ同じですが、ある意味別の作品、そう言っても過言ではありません。原作のチョッと「？」と言う部分や、チョッと目だってなかった部分を実によく味付けしていると思いました。【映像賞】クワハラマサシ・村上優悦・佐々木一樹(『鴨川ホルモー』)あのオニの映像には和まされました。今年見た作品のＶＦＸの中で１番印象に残りました。駆け足ですがこんな感じです。改めて見ますと硬軟いろいろな作品があったということと、その中の１つ１つにいろいろな思いでがあったと感じました。ハズレの作品もありました(＊某ワーナーが制作した作品とかね。)が、全体的には自分が見た作品は当たりが多かったと思いました。来年はどんな作品にめぐり合えるか楽しみです。

  2009.12.28

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• 『曲がれ！スプーン』を観て来ました(^0^)♪

  観た人すべてに超能力を与えてくれる映画(^0^)！そんな作品だと思いました(^-^)。それを具体的に語る前にチョッとこの作品を観るまでの私のエピソードを。2009年に見る最後の映画と言うことでこの作品を選びました。今年は全体的にシリアスで思い作品を多く見ましたので、最後はチョッと明るくて楽しそうなものを、そう考えて鑑賞に行きました。結果は・・・実に面白かったですヽ( ゜∀゜)ノ！子供の頃に胸を躍らせた「未知の世界」から与えられた夢を今も追い続けながら生きる主人公・桜井米(長澤まさみ)と普段は己の能力を隠しながら生きるエスパー達。偶然から遭遇してしまう彼らが巻き起こす騒動。これが実に面白かったです(^-^)！具体的に書いてしまうとこれから鑑賞予定の方には興ざめになってしまう部分もありますので多くは語りませんが、エレキネシスを操る井手(川島潤哉)が皆が遭遇する「カフェ・ド・念力」と言う店のエアコンの暖房の温度を上げるシーンは抱腹絶倒でした(〃＾∇＾)o_彡♪いや～もう、映画館のお客さん全員で笑っちゃいましたね、あそこは(^-^)♪物語がもともと小劇場で上演されたお芝居だったせいか、あの独特のノリが濃く出ていて実にテンポが良くて楽しめました。ちなみに役者さんではサイコキネシスを操る河岡(諏訪雅)が実に面白かったですねェ～(^0^)♪物語の節目節目で流れを変えてくれる、そんな役所を良く演じてくれたと思いました。そして、最後に桜井に見せる奇跡。ぜひ映画館で楽しんで欲しい作品だと思いました。なお、冒頭で「観た人すべてに超能力を与えてくれる映画」と書きましたが、それは一体なんでしょうか。それは予知能力です。実は私も身につきました。それではここでそれを披露しましょう。「この映画を見た人はすべて楽しくてハッピーになれる！」私の予知が本物かどうかはぜひ、映画館で。

  2009.12.22

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• 『沈まぬ太陽』を観て来ました(・∀・)

  ＪＡＬの職員・ＯＢはこの映画を見て欲しい、そんな風に思えた映画でした。日本の航空史上最大の犠牲者を出した御巣鷹山墜落事故。乗員・乗客合わせて524人の内520人が亡くなったこの事故に対して為政者の遺族の為、そして会社の再建のために真摯に成って取り組む恩地元(渡辺謙)。そして、その恩地とかつては一緒に労働組合の委員長と副委員長を務めた仲でありながら出世の為にドンドンと腹黒い世界へと足を踏み入れていく役の三浦友和(＊役名失念)。この２人の対立が実に面白かったですね。特に三浦さんの場合、これまで山口百恵さんとのロマンスが囁かれて頃の爽やかな好青年とか、このBlogでも取り上げました『ＡＬＷＡＹＳ』での医師役など、見ている観客の気分を癒してくれたりする役しか見たことがなかったので実に新鮮でした。自分の手は汚さず、それでいて悪事を行うと言う悪役の仲でももっとも嫌われるタイプの人間を演じていた三浦さんですが、不思議と腹が立ったり嫌悪感を覚えなかったのは、三浦さんのこれまでのイメージが有るからか、巣の魅力かそれとも演技や演出が素晴しかったからからでしょうか。そして同時に日本の企業の内情を垣間見たような思いがしました。社内での権力争いや気に入らない社員をイジメることに明け暮れ、顧客や会社の未来のことなどこれっぽっちも気にしない(日本航空がモデルとなったと思われる)国民航空の経営陣。顧客の安全より自分の身の安全、そんなことしか考えない人間の醜さをこの映画では実に見事に描いていましたが、それを見てしまったせいかもしれませんが、三浦さんをとうとう最後まで嫌いになることは出来ませんでしたね。そして、同時にこの映画に出てくる経営者達の姿と言うのは、多くの日本の大企業の経営者達の姿ではないだろうか、そんな風に思えてきました。あの映画ではデフォルメされている部分はあるでしょうけれども、あそこに出てくる国民航空の幹部のようなことをしている人はいないでしょうか。心当たりがある人々には是非この映画を見ていただいて、真の会社経営というものを真摯に考えて欲しいものです。そして、今現在日本航空の再建問題がニュースなどで取り上げられていますが、今自らの年金の目減りを恐れている方々はこの映画の経営者達を見てどう思うだろうか。まあ、それこそこの映画のモデルとなった事件があった時に会社や社員の為に身を粉にして奮闘し、それが今日のＪＡＬの発展につながっている、だからあの時の分を貰うのはあたり前だ、そういう言い分もあるでしょう。しかし、その自負は果たして「お客様の安全」ということにはつながっているのでしょうか。いろいろなことを問いかけたい映画でした。そして、いろいろな社内イジメのようなものを受けながらも、決して己を曲げなかった恩地。身勝手な経営者達に苦しめられている日本の労働者やイジメに苦しむ人々に見てほしい姿だと思いました。顧客と労働者の為、そんな企業のあり方を考えさせてくれる映画でした。

  2009.12.08

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• 『ゼロの焦点』を観て来ました(・∀・)

  「映画の日」だったこともありこの作品を見てきました。松本清張の作品と言うことで期待を込めて行きましたが、その期待を裏切らないものだったと思いました(・∀・)。まァ、推理小説なのでストーリーを話してしまうとネタバレも良い所になってしまうので、見所は演技中心になりますが。まずは広末涼子って「昭和の雰囲気が良く似合う」と思いました。広末さんが演じた役は実はパンフレットでご自身が仰っていますが、事件と言いますか物語を受動的に受け止める役なので、特に目を引く演技は無いのですが、しかし、なんといいますかあの暗い時代を濃く残しつつも新しい希望の溢れる時代へと胎動を始めた時代の雰囲気に実にマッチしていると思いました。もしも広末さんがこの時代に芸能界にデビューしていたら、もっと今よりも人気が出たンじゃないか、そんな風に思えました。そしてその広末さんの夫役だった西島秀俊さん。いや～この人見たときはビックリしちゃいましたね。いかんせん、『蟹工船』(2009年版)の時も書きましたが、この人見たの件の映画が初めてでしたので、あの浅川監督のイメージしか無い私としましては、この優しそうな旦那さんにはビックリしましたね。鵜原禎子じゃなくても一生連れ添って行きたいなんて思うでしょうね。その広末さん演じた鵜原禎子とは対照的な人生を歩んできた女性を演じたのが中谷美紀さんと木村多江さん。特に中谷さんの悪女と薄幸の女性、そしてある意味キャリアウーマンと言う多色な面を持った役である室田佐知子を実に良く演じていたと思いました。先述の通りネタバレすると興ざめになるので、それが具体的に述べられないのが残念ですが、これから映画館に足を運ばれる方はぜひ中谷さんに注目してください。そして、「薄幸女優」と言う異名を取る木村さん。そのアダナ通りの役なのかは映画館で確かめて欲しいのですが、この映画の中で１番幸せそうな女性に感じたのは私だけでしょうか。これも具体的に語りたいのですが・・・。ストーリーよりも女優陣の奮闘振りにぜひとも注目してみた頂きたい映画でした。

  2009.12.01

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• 『カイジ』を見てきました(^-^)

  スリル満載のマンガ。原作の『カイジ』を見た時そう思いハマってしまいました(^-^)。その「カイジ」を実写化したらどうなるだろう、そんな大きな期待を持ってこの映画を見に行きました。しかし、実を言っちゃいますと私の友人が一足先にこれを見てまして、「正直マンガのストーリーを詰め込みすぎ」と語っていたので、行く前にチョッと出鼻をくじかれた感じでした。なるほど、確かに「限定ジャンケン」「ブレイヴメン・ロード」「Ｅカード」の３つの勝負を２時間に凝縮と言うのは原作から入っていった人間にはそう感じるかなと思いました(＊ついでに言っちゃうと「パチンコ編」も少し入っているし)。ただ、原作をただ詰め込んで駆け足でストーリー展開しているかと言うと決してそうではなかったと思います。特にそう感じたのは「ブレイヴメン・ロード」の時。まあ、原作読んでいなくてこれから行かれる予定と言う方向けにネタバレは避けますが、正直私あれ見てるだけで怖くなっちゃいました。私がカイジだったら、他の勝負はともかくあれだけは絶対できません！もちろん、実際の撮影ではあんなことリアルでやらせたりせず、スタジオで安全なセットを組んで背景等はＣＧ合成なんでしょうけど、それが分かっていても怖かったです。スタッフさんしてやられた、そんな風に思いました。先述の通り端折り気味のこの映画ですが、このシーンだけは飛ばし気味でやってくれて良かったです、ハイ(笑)。そして細かさと言えば、原作から抜け出てきたような「利根川幸雄」を演じてくれた香川照之さんですかね。あの利根川はこの映画では描かれていない部分ではけっこう好感が持てる部分もあったりするンですが、この映画に出てくるのはムカつく部分ばかりで、それを臆することなくよく演じていたと思いました。「Ｅカード」でカイジと一騎打ちになった時はマヂでカイジ頑張れ！と言いそうになりましたから(＊結果は原作読んでいるからもちろん知っているンですが：笑)。パンフレットを見ると本人もこの役作りには相当苦心したようですが、その甲斐あったと思います。ここまで読んで、原作無知の方でもこの作品には「勝負」というものが出てくるのだとご理解できたと思いますが、ある意味「原作と勝負」していたのが「遠藤凛子」を演じていた天海祐希さんですかね。パンフでご本人が仰っていますが、原作では男性だったキャラクターを女性に変えられたので、自分のイメージで作りやすい変わりに原作のイメージを損ねてしまう可能性もあるのでプレッシャーを感じていたようです。そして、この天海vs原作の対決ですが・・・天海さんの勝ちです！あのキャラを女性に変えることで、クライマックスでの冷徹なキャラが情け心をかけるシーン(＊ああ、ネタバレ)が実によく生きていたと思いました。原作ではダダっ子に負けた親、と言う感じだった遠藤ですが、この映画では遠藤がカイジに賭ける一世一代のギャンブル、そんな情景が描かれていたのが良かったと思いました。チョッと残念な部分も無いわけではないですが、端折り気味のストーリーを補ってお釣りがくるものだと思いました。数々の勝負をするカイジ。その行方は？そして、製作者と観客の勝負の行方は？決着は是非とも映画館で。

  2009.10.20

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• 『さまよう刃』を見ました(TдT)

  命と未来、そして家族の絆や法というものについてかんがえさせられた映画でした(TдT)。この記事には若干のネタバレが含まれて居ます。それ故、これから鑑賞予定の方はそれを考慮した上でお読みくださいませ。冒頭でも書きましたが「命と未来」。そういうものついて真に考えさせられる作品でした。理不尽な鬼畜にも劣る蛮行で愛する娘の命を奪われた父親。そして父親の犯人に対して抱く感情、そういうものを寺尾聡が実に良く演じていました。寺尾聡が演じた「長峰重樹」が犯人に対して抱いた感情は「復讐」。そしてそれを現実に行動に移してしまいました…。このBlogの常連さんはご存知と思いますが、実は私は「死刑廃止論者」で、こういうことを机上と言いますか雑談感覚で話し合うなら、絶対に支持できない行動です。しかし、映画の中の長峰重樹を見ていると、そうすることを応援したくなってしまうのです。そして、伊東四郎さんが演じた「真野信一」刑事や竹之内豊さんが演じる「織部孝史」刑事に長峰が追い詰められていくとその刑事に「止めろ！」と言いたくなってしまう。長峰はそんな気持ちにさせてくれました。私自身には子供は居ません(ついでに奥さんもいません)が、姪っ子が二人もいるせいでしょうか、長峰に対しては即座に感情移入してしまいました。寺尾さんが演じた長峰がドラマ上という部分以上に「父と娘の絆」の強さや、現実のものと遜色ない親子の絆のようなものを感じさせる演技をしてくれたのだなと思いました。そんなあたたかい温もりを感じさせてくれる家族をり理不尽に奪われた父親の気持ちを理解しつつも法の番人としての職務を果たそうとする真野と織部。この２人の刑事もまた良い味を出していたと思いました。ちなみに私見ですが、真野も織部も長峰同様絶望とやりきれない思いだけしか感じないのでしょうが、それを職務に対する経験の差からか、真野はそれを押し殺すことができるが、織部は若さ故かそれが出来ない、そのギャップがある意味この映画の見所だと思いました。そして、真野刑事が織部刑事に呟いた劇中の台詞。「あの人(＝長峰)に未来なんて無い。」これが家族を無情な形で奪われてしまった者の気持ちのすべてを現している気がしました。幸いにして本物の家族は奪われた経験はありませんが、応援していた野球チームを無情にも殺されたに等しい形で奪われたと言う経験は持っている私。万分の一かもしれませんが、この気持ちは分かるような気がしました。「人の命を奪うことは、被害者だけでなくその周囲の人間、そして何よりも犯人の未来を奪ってしまう」そう思えました。命と言うものについて真に考えさせられる作品でした。人を殺めて服役している受刑者に見て欲しい映画だと思いました。詳細は是非映画館で。

  2009.10.13

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• 『侍戦隊シンケンジャー(銀幕版)～天下分け目の戦い～』／『劇場版：仮面ライダーディケイド～オールドライダーvs大ショッカー～』を観て来ました(･∀･)

  『侍戦隊シンケンジャー』と『仮面ライダーディケイド』の２本立てを見てきました(･∀･)。お目当ては「シンケンジャー」の方。テレビ本編を毎週楽しみにしている人間としては、実に楽しみでした。ただ、「大人の事情」で上映時間が20分といつもの本編よりも短いものではありましたが、それでも本編のエッセンスが盛り込んであって意外に楽しめるものでした。チョッとネタバレになっちゃいますが、敵の本陣へ乗り込んでいく時のこと。あの作戦に爆笑(〃＾∇＾)o_彡するとともに、キャラクターが良く現れていると思いました。映画館のお客さんもあそこは爆笑でした(^-^)♪しかし、コメディー色だけでなく、本編のアクションもしっかりしていましたね。特に馬に乗って決戦に挑むシーンは迫力があり、「銀幕」ならではの臨場感を味わえたと同時に、スタッフさんから見れば上手くいかせた場面であり演出であったと思いました。普段から見ている私としましては、「普段着感覚」で楽しめた作品だと思いました。そして、ネットでいろいろ物議を醸した『ディケイド』。まあ、テレビ本編を見ていないのでそのあたりのことは触れないでおきます。それゆえ、私は「ディケイド」の一部と言うよりは、オールドライダーとの同窓会と言う感覚で見させていただきました。ただ、私がリアルで見ていたのは実は「ストロンガー」までで、そこから先は「クウガ」まで間が空いていたりします。そして、後は「５５５(ファイズ)」くらいしか本編は見ていなかったりしますので、半数以上のライダーとは同窓会と言うよりは初顔合わせだったりしますが。でも１号、２号、Ｖ３あたりのライダーキックが見られたり、同窓会気分もしっかり味わえました。アクションシーンはもうお腹いっぱいになるくらい堪能しましたが、仮にも映画である以上、役者さんの演技も楽しみたいものですが、何と言っても大浦龍宇一さんの月影ノブヒコ。あの妖しげな雰囲気が実に良かったですねェ～(^-^)♪ネタバレすると興ざめになるので具体的には書きませんが、あの存在感のある「影」の役を実によく演じていたと思います。他に、石橋蓮司さんの死神博士。こちらはネタバレしちゃいますが、なんと死神博士がオヤジギャグを飛ばすとは(^^;;)。元祖死神博士の天本さんがみたらどう思うかな。でも、良い意味で前宣伝のイメージを崩してくれたと思いました。ただ、映画のストーリーの流れからするとチョッと余計な演出だったかな？まあ、チョッと見た方で賛否が分かれる所だと思いました。いろいろ語りつくしたい映画ですが、詳しくは是非映画館で！

  2009.09.01

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• 『蟹工船』(松田龍平主演)を見てきました(^-^)

  今年７月４日に公開されたばかりの『蟹工船』を見てきました。実は今年の１月にも同名の映画を見てきました。しかし、それは1953年に制作・公開されたものです。感想では両作品を見比べた部分なんかも若干あったりします。ゆえにこの記事内では『蟹工船(09)』、『蟹工船(53)』と便宜上分けることにします。『蟹工船(53)』の方は「原作に忠実に」と言う部分が濃く、ドキュメンタリー調の仕上がりになっていたのに対して、こちらの『蟹工船(09)』の方ではＳＡＢＵ監督ご自身が仰っていますが「エンターテイメント色」が濃いかなと思いました。主人公の新庄(松田龍平)が生まれ変わりたいと願う「木村さんの家」でのバレーボールのシーン。根本(高良健吾)が生まれ変わりたいと願う家に登場するミヨ子(谷村美月)のエピソードなどは面白くて、蟹工船と言う作品のイメージからは想像もできない良い意味でのサプライズでした。しかし、原作のエッセンス、中でも原作者の小林多喜二が伝えたかったであろう「弱気労働者よ団結せよ！」と言う部分はちゃんと残していまして、ラストシーンなんかは『蟹工船(53)』よりもずっと良かったと思います。ここで前作と今作との比較を。上述しましたが、前作では原作色やドキュメンタリー色が濃かったのに対して、今作はエンターテイメント色が濃かったこと。これには時代背景があるでしょう。いかんせん、『蟹工船(53)』の頃は物語ではない本物の「蟹工船」に乗っていたなんて方がまだまだいらっしゃった頃(＊現代でもいないわけではないでしょうが、数はかなり少なくなったと思われます。)ですから、余分なエンターテイメント色よりも悲劇性やリアリティを強調する必要があったのかなと思いました。今作では時代が経ったこともあってか、単なる悲劇性だけでないものが追求されたのは時代の流れもあったからでしょうか。しかし、原作から見ればある種余分な味付けが原作の味を却って深めると言う役割を果たしていたと思いました。ただ、２作は雰囲気や演出などが大きく変わりましたが、変わっていないのが現場監督の浅川(西島秀俊)の暴虐ぶり。本当に憎しみや恨みしかわいて来ない悪役らしい悪役ぶりが見事に描かれていました。西島秀俊さんのことは恥ずかしながらこの作品で初めて見たような記憶なのですが、なんですか、この浅川役はジェフリー・ラッシュが演じた『レ・ミゼラブル』の「ジャベール警部」を連想しましたね。労働者に絶望しか与えないほどの環境に追い詰めるほど働かせ、それでも成績が悪いとさらに追い詰める。そんなぞっとする役を良く演じていたと思いました。この浅川監督があったからこそ、この作品はより生き生きとしたものとなり、ラストシーンでの力強さが伝わってくるのかなと思いました。労働者への熱いメッセージとともに、「考えること」の大切さを特に感じさせられた作品だと思いました。詳細はぜひとも劇場で。

  2009.07.07

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• 『鴨川ホルモー』を見てきました(^0^)

  サトメグこと佐藤めぐみさん目当てでこの映画を見に行ってきました(^-^)♪本編の感想の前にこの映画の宣伝ポスターを見た感想ですが、実はこれ何種類かありまして、その中にサトメグの名前があるものと無いものがありました。そのため、最初はサトメグの映っている場面がどのくらいあるのだろうか、と言う疑問が沸き起こりました。いかんせん、『ハッピーフライト』の時のように冒頭１シーンだけで後は出ない、そんなこともあっただけにチョッと心配でしたが、思った以上に出番があって良かったです(^0^)♪チョッとネタバレしちゃいますが、龍谷大学フェニックスの４９９代目会長と言う役柄です。サトメグの和服姿がたっぷり堪能できたのが良かったですねェ～(^0^)♪脇役でしたのでそんなに出番は多くなかったですが、それでもキっと刺す様な表情のサトメグや、お得意の食べ物を食べること(＊公式サイトの日記は食べ物ネタが多いですからね：笑)なんかが出てきたり、色んなサトメグが見られて良かったです。そして、そんなサトメグの演技が「真剣(マジ)になってバカをやるコメディー」とも言うべきこの映画に花を添えていたような気がします。こんなおバカ満載の映画ですが、「ゲロンチョリー！」とか「アギュリッビ！」と言うオニ語はツボにきましたね(^-^)♪マヂでこうして原稿を書いている今も耳についているくらいです。そしてこのオニ語を発する時のポーズ。あれがまたおかしかったですね。特にパンフレットなんかにも書いてありますが、栗山千明さんなんか監督さんとあの決めポーズについて綿密に打ち合わせして撮影に臨んだだけあって、実に決まっていたと思います。ちなみに決めポーズと言うと、所謂「戦隊物」のレンジャーが登場する時のポーズのようなものを連想するかもしれませんが、ああいう「格好良く決める」と言う要素は無く、むしろ笑ってしまうものなのですが、それがこの映画の醸し出している雰囲気に実にマッチしていると思いました。そして栗山さんが演じている凡ちゃんこと楠木ふみはパンフレットで栗山さんご自身が仰っていますが、本当、可愛らしい女の子ですね。所謂美人と同義語の可愛いという意味ではなく、やっている行動の切なさと言いますか、健気なところの可愛さが実に良く出ていたと思います。そして、ＶＦＸをふんだんに駆使したオニの映像なんかも良かったですが、山田孝之さんや荒川良々さんらが演じるホルモーバトルを行う団体、京大青竜会の皆さんが醸し出してくれたバカバカしさ。大学時代特有の「真剣になってバカをやる」というのが実に良く出ていました。そして、かつて「寅さん」でならした爽やかな失恋映画。コメディー、ＳＦ、恋愛、アクション。いろんな映画がてんこ盛りで楽しめました。詳細は是非映画館で確認してください。それでは出演者ならびに制作に携わった皆様、これからもダイホーテェ！

  2009.04.28

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