多元的無知
縛られる日本人 人口減少をもたらす「規範」を打ち破れるか (中公新書 2715) [ メアリー・C・ブリントン ]読み始めて早々にこの、多元的無知、という言葉が出る。今は、秋じゃないが、「物言えば唇寒し・・」である。打開の方法もアドヴァイスして下さっている。著者はアメリカの学者さん。実証的な文章だし、アンケートも豊富で、表も沢山あって客観的に論を進めておられる。本書中、多くの日本人がインタビュー対象として登場する。意見を言う先が、外国の人だと、それも有名な研究者だと、いう事が違うかしら。同じ質問を、日本人の男性の研究者がしても、回答者は同じ答えを言うだろうか。そんなこと、思った。言葉は、日本語において、そもそも、縛られている。と感じるのはあたしだけかしら?