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ゆんたく物語

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2022年08月25日
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沖縄語ぬ特徴と復興15

 書(か)ち言葉(くとぅば)しいねえ語彙(くとぅばかじ)え増(ぅわ)あち行(い)ちゃびいしが、日本語(やまとぅぐち)ねえし、明治後(みいじあとぅ)、一旦(ちゅけん)、書ち言葉ゆレールんかい、けえ乗(ぬ)しいねえ、なあ、止(とぅ)まやびらん。
 特(かわ)てぃ、日本語(やまとぅぐち)え漢字(かんじ)、「借(か)」とおいびいくとぅ、漢字同士(どぅうさあ)、組(く)み合(あ)あち語句(くとぅば)作(つく)いねえ、うぬ数(かじ)え、果(は)てぃん見(み)いらんあたいぬ数んかいないびいん。近頃(ちかぐる)なたれえ、「黙食」んでぃぬ言葉んなやびたん。
 言葉作いあや何(ぬう)ん、メディアとぅか物書(むぬかちゃあ)たあびけんがするむぬおあいびらん。店(まちや)ぬ看板(かんばん)、個人(わたくし)ぬ誰(たあ)やてぃん、毎(めえ)が毎日(めえにち)、新語(みいくとぅば)作とおいびいん。語彙ぬ増あち行ちいねえ、使(ちか)あらんないる語彙ん、また増あち行ちゃびいるむぬやいびいん。平生(ふぃじい)ぬ暮(く)らしんじ使ゆる言葉あ、限(かじ)らっとおくとぅやいびいん。世々(ゆうゆう)代々(でえでえ)、なあ地域地域(シマジマ)んかい相応(ふさ)とおる言葉ぬ取(とぅ)い入(い)りらったい捨(し)てぃらったいさあに、うすまさぬ早(ふぇえ)さなかい、あい変(か)わてぃ行ちゅむぬやいびいん。
 うなちなあんじ、うちなあぐち同士ゆ、いふぃ小(ぐゎあ)、たっ加(くゎ)あちゃい、変(け)えたいせえる言葉、叫(あ)びいねえ、「うんなうちなあぐちえ無(ね)えらん」んでぃち、撥(は)にらったいさびいしが、書ち言葉うとおてえ、諸(むる)許(ゆる)さりやびいん。
 書ち言葉やさん、あんしいねえ、語彙あ増あさびらん、「新語」使いねえ、厭(んぱ)さりいんでぃぬ繰(く)い返(けえ)んかい、けえないびいん。うんな言語ぬばあや、新語をや取らん言語ぬばあや、てえげえ、発音一方(ぐうんちゅかた)んかいけえないる事(くとぅ)んあいびいん。
 さてぃ、うぬゆうな言語ぬ風儀(ふうじ)ぬ中(なあか)、語数(くとぅばかじ)ぬまんでぃ、またくなさっとおる日本語、使え慣(な)りとおる」
人(ちゅ)ん達(ちゃあ)(いいくrぬ人ん達があんやいびいしが)にとぅてぃ、うちなあぐちさあに文言(むんぐん)書ちゅる事(くとぅ)やか、かまらさるむぬお無(ね)えらん筈(はじ)やびいん。
 また、書ち言葉知(し)らん、またならんあれえ、字(じい)見(ん)じゅる事ん無えらんどぅあくとぅ、言葉あ専(むっぱ)ら、耳(みみ)びけんし聞(ち)ちゅる言葉ぬばあや、意味(ちむええ)ぬ多(うほう)く変わてぃ行ちゃびいん。やいびいくとぅまた、うんなうしなあぐちし文言、書ちゅしん、異風(いふう)なあやい、ふらあ風儀(ふうじい)んやいびいくとぅんでぃち、あとぅぬうんじゅみ、うけえ思(うみ)いするぬむがやびいら。
 あんないねえ、なあ、うちなあぐっちなかいする書ち言葉あ、なあ、難儀苦事(なんじくんじ)、哀(あわり)ぬ段々(だんだん)やいびいる。継(ち)じ行かんでならのおあいびいしが、何(ぬ)が、必(かんな)じ書ち言葉迄(までぃ)んさんでえならんばすいんでぃ考(かんげ)いねえ、肝(ちむ)ぬ乗(ぬ)りらん風儀(ふうじ)やいびいん。くんな有様(ありさま)ん又、復興ぬ前足掻(めえあが)ちならん事ぬ一(てぃい)ちえあいびらんがやあ。​


筆:比嘉 清 

 

沖縄語ぬ特徴と復興15

 書き言葉の実践で語彙が増えますが、日本語のように、明治以降、一旦、書き言葉を軌道に乗せてしまうと、もはや、止まらなくなります。特に日本語は漢字を「借用」していますので、漢字同士の組み合わせて語句を作ると、その数は天文学的数字なります。最近では「黙食」という語もできました。作る主体はメディアだけではありません。看板、個人でもだれでも日々、新語を作ります。語彙が増えると、使わなくなる語彙も増えてきます。生活に必要な言葉の数はそれほど多くある必要はないからです。時代時代にあった、世代世代、地域地域にあった言葉が取捨選択されて、恐ろしいスピードで変化していきます。
 沖縄では、沖縄語語同士を少しアレンジした言葉を言うと、「そんな沖縄語はない」と撥ねられてしますが、書き言葉を持つ言語はすべてOKなのです。書き言葉はやらない、すると、語彙が増えない、「新語」を使うと、撥ねられるとう悪循環に陥ります。新語を受け入れない「言語」の場合、ややもすると、発音に拘ったりする現象も起きます。
 さて、そうした言語環境の中で、語彙が豊富でスマートな日本語を使い慣れた習慣のある人々(殆どの人がそうなのですが)にとって、沖縄語で文章を書くことほど、もどかしく思うかもしれません。
 書き言葉を知らない事は、文字を目にする機会もないのであるから、耳だけで聞く言葉は、その意味の転用が頻繁に起きます。転用の多い沖縄語で文章を書くのもどこか、変な感じなので、やはりきが引けるでしょうか。そうなれば、沖縄語による書き言葉は、もはやどんでもない苦痛なのです。継承をしなければならない事を理解していても、書き言葉となると、気も重いようです。これも、復興の取り組みを困難にしている事の一つなのではないでしょうか。​


筆:比嘉清





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Last updated  2022年08月25日 11時59分56秒
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