沖縄語ぬ特徴とぅ復興20
いいくる、書(か)ち言葉(くとぅば)びけんし復興(またうくし)なたる言語(くとぅば)ぬあいびいん。ユダヤん人(ちゅ)ぬかあま昔(んかし)からぬ言語やるヘブライ語(ぐち)ぬ事(くとぅ)どぅやいびいる。
ローマ帝国(うふぐに)から追(うゐ)い放(ほう)らりやあい、世界(しけ)まぎりんかい分(わ)っくぃてぃんじゃるダヤん人お、自(どぅう)なあたあヘブライ語ぬ口語(あびくとぅば)ゆ失(うしなやあ)に、聖書(しいしゅ)ヘブライ語とぅち残(ぬく)さっとおいびいたしが、イスラエル国(くに)が国建(くにだ)てぃしちゃる(1948年)後(あとぅ)にヘブライ語ゆ復興しみやびたん。
地域(シマ)ぬ毎(かあじ)また階層(ぶん)、職業(しくち)、世代(でえ)ぬ毎なかい発音(ぐいん)、抑揚(あぎさぎ)ぬ違(ちが)ゆる、煩(わちゃ)れえがんどうそおる言葉とお変(か)わてぃ、書し言葉ぬしいなしや、いいくる、当(あ)たり前(めえ)に、一(てぃい)ちぬ形風(かたふう)(パターン化)けえないしが、言語、継(ち)じ行(い)ちゅる為(たみ)ねえ、ちゃあそおてぃん、あんならんでえならんむぬやいびいん。
音楽(うんがく、うたさんしん)とぅ言語あ別(びち)どぅやいびいしが、音楽が同(い)ぬ形(かたち)なかい、むとぅうち、広(ふぃる)がやい、継がってぃ来(ち)ょおしえ、「様式化」さっとおる楽譜(がくふ)ぬあくとぅどぅやいびいる。工工四(くくうしい、くんくんしい)ぬ無(ね)えらんでえ、今(なま)ぬ如(ぐと)おる琉球(るうちゅう)音楽ん在(あ)いがさびいたら。
いちゃっさ、電気(でぃんち)音響装置(ないむん)ぬしいなさっとおんでぃちん、なあ目(みい)ぬ性(しょう)頼(たる)がきらんでえならんなとおいびいん。
あんし、実(じゅん)に書ち言葉するむんやれえ、うぬ書ち様(よう)や、ただ発音(聴覚的要素)びけえのおあらな、目ぬ性ぬ都合(ちごう)ん考(かんげ)えらんとおならいびらん。語(くとぅば)ぬ成(な)い立(た)ち、言(い)いどぅんせえ、語源(くとぅばぬむとぅ)、語法(くとぅばぬならび)とぅかん考えらんでえならん筈(はじ)やいびいん。うんな考えする肝(ちむ)とぅ時間(じかん)ぬ入用(いりゆう)やいびいん。
あんし、うぬ先(さち)んかいや、言語復興ぬ為ぬ計画(くぬみ)とぅか手段(てぃだ)ぬん、見(みい)いてぃ来(ち)ゅうる筈やいびいん。
筆:比嘉清
沖縄語の特徴と復興20
ほぼ書き言葉だけで復興した言語があります。ユダヤ人の古来からの言語であるヘブライ語がそれです。
ローマ帝国から追放され、世界に散ったユダヤ人は、母国ヘブライ語の口語を失い、聖書ヘブライ語として保存されていましたが、イスラエルが建国(1948年)後にヘブライ語復興させたのです。
地域毎あるいは階層、職業、世代毎に発音抑揚が異なるとりとめもない言葉と異なり、書き言葉の確立はほぼ必然的に様式化(パターン化)しますが、言語を継承する上では必要なことです。
音楽と言語は別次元のものですが、音楽が安定的に普及し継承されているのは様式化された楽譜の存在はそれに大きく貢献しています。工工四なくし今日の琉球音楽を語れません。
いくら音響装置が発達しているとはいえ、視覚的要素は排除されてないのです。
書き言葉を取り組む以上、その表記法は、単に発音(聴覚的要素)だけでなく、視覚的配慮を加えなければなりません。視覚的配慮とは、語の成り立ち(語源、語法等)をも反映させたものでなければならない筈です。このように考えていく勇気と時間を使う必要あるのです。
その先には、きっと、言語復興の計画や具体的段取りも遠くに霞んでいた形が明確に見えるようになってくるはずです。
筆:比嘉清