カタカナ表記とぅ童（童え習しなむん）
沖縄（うちなあ）んかい「童（わらび）え習（なら）あしなむん」んでぃぬ言葉（くとぅば）ぬあいびいん。「童え習あし様（よう）にゆてぃ、ちゃあでぃんなゆん」んでぃぬ積合（ちむええ）やいびいん。
県議会（きんじけえ）んかい寄（ゆ）しらっとおるうちなあぐちぬカタカナ表記（かちいよう）ぬ題目（でむく）や、童達（わらんちゃあ）がうちなあぐち勉強（びんちょう）しい易（や）しくする為（たみ）ぬむんやんでぃしん、うぬ理由（わき）ぬ一（てぃい）ちんでぃぬ事（くとぅ）やいびいん。
我（わん）ねえ、小学一年生（しゅうがくちにんしい）ぬ国語（くくぐ）ぬ宿題（しゅくでえ）、見（ん）じゅるばすんあいびいしが、思（うみ）いぬふか、細（くま）さいびいん。助詞（じゅし）「は」「を」ぬ使（ちけ）え方とぅ書（か）ちい様（さま）（発音）ぬ事迄（までぃ）ん、でえじな細（くま）さいびいん。「先生」にちいてぃ「せんせえ」とぅ「せんせい」ぬ何（じ）るが合（あ）たとおらあ選（い）らびんでぃぬむん迄ん、あいびいん。うちなあぐちぬ勉強ん、うん如（ぐと）おれえやんでぃ思（うむ）やびいん。
子供の「学習能力」は教え次第で大人が想像する以上に大きなものがあります。枕（まっくゎ）んちょお習あしいねえ、先生（しんしい）ぬ分（わ）からん難（むち）かさる所（とぅくる）お、「文脈」から生徒（わらび）が、なんくる習（なら）てぃ行（い）ちゃびいくとぅ、後々（あとぅあと）お先生ん超（くぃ）いてぃいちゃびいん。童ぬ勉強ぬ心配（しわ）あ、うゎあばな事どぅやい、カタカナ表記ぬ題目や。却（けえ）てえ、うちなあぐち習さあ達（たあ）ぬ力（ちから）ぬ事どぅ考（かんげ）えてえ居（をぅ）らにんでぃち疑（うたげ）え欲（ぶ）さくないびいん。
むとぅから、言語（くとぅば）ぬ表記（かちいよう）やうぬ言語使（ちか）とおる人（ちゅ）ん達（ちゃあ）ぬ思（うみ）とぅ肝持（ちむむ）からぬむんどぅやいびいる。どぅうくくるぬ表記法や他人（ちゅ）が真似（ねえび）する事頼（たる）がてぃん、決（ち）してぃ、押（う）しい付（ち）きいびちいやあいびらん。
むし、公儀（くうじ）んかいカタカナ表記ゆ持（む）ち上（あ）ぎゆるむんどぅんやれえ、「活動さあ」自（どぅ）なあくるぬカタカナ表記しちゃる経験（しからし）、元（むとぅ）とぅさあにて、しいびちやあいびらに。
筆：比嘉清
カタカナ表記と子供（子供は教育次第）
沖縄に「童え習あしなむん」という言葉があります。「子供は教育次第でどのようにもなる」という意味です。
県議会に提案されている沖縄語のカタカナ表記問題は子供が沖縄語を勉強しやすいためというのもその理由の一つになているようです。
私は小学一年生の国語の宿題（ドリル）をみる機会がありますが、想像以上に緻密です。助詞「は」「を」の使い方や表記（発音）まで細かいです。「先生」について「せんせえ」か「せんせい」か正しいものを選べ等のような類が網羅されています。沖縄語の学習もかくあるべきかな。
子供の「学習能力」は教え次第で大人が想像する以上に大きなものがあります。基本さえ学習すれば、教師も分からない難しい所は、「文脈」から生徒自ら学習していきますので、将来的には先生を上回るのです。
子供の学習を想定したカタカナ表記論は、むしろ、沖縄語を教える側の能力に配慮しているのかと疑いたくなります。
そもそも、言語表記はその言語活動をしている人たちの価値観や感性からなされているものです。自身の表記法は他人が真似ることを期待はしても決して押し付けるべきではありません。
もし、公的機関にカタカナ表記の提案するにしても、「活動家」自らのカタカナ表記の実践経験を踏まえて、なされるきなのでばないでしょうか。
自身は実践しないが、他にそうして欲しいとの表記論は成立しえません。
筆：比嘉清
