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カテゴリ:読書感想文
【送料無料】稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 [ 上総介 ] いろんなブログで散見される「投資の正しい考え方」を読みました。 株本と言えば、株でいかに儲けるかがメインテーマですが、この本は違います。投資で最も重要なのは「防御力」であり、致命的な損をしないことに主眼を置いた内容となっています。筆者はデイトレーダーでもあり、わたしのようなサラリーマンには到底マネできるはずもないですが、株式投資に対する取り組み方などは非常に参考になる良書だと思います。 印象に残った点は以下のとおり。 ・相場と対峙するときの自分の精神状態がどのような状態にあるかを分析し、その上でどのような行動をとるかを考える。 ・到底読むことはできない相場の値動きに対して結果が出る前に判断し、行動計画をたてること ・想定される様々な事象に対して検討し、ケースに応じた対象方法を検討しておくこと ・売買においてなぜそれが成功(または失敗)したのかを振り返り、その要因を分析すること ・・・あまり書き過ぎるとネタバレになるのでこれぐらいにしておきます。 ワタシの株式投資に対する問題意識としては2つのテーマがあります。一つは情報管理、一つは精神的な負担とならない手法です。 前者については、これまでの売買はこうした記録メモの継続がおざなりになってきたこともありますし、売買したときの状況、その過程あるいは目標などを明記しておくことが必要だと感じます。これらはブログなどのツールを活用して実践可能だと考えます。 後者については、何よりも株式投資を長く続けるために最も求められることだと考えます。「あせり」「おごり」などを自分の心の中を客観的に診断することで自分をコントロールすること、そしていつか来るであろう株高局面に相場に居続けられるように「守り」重視の投資行動をとる必要があると感じました。 個人的には全く興味がない中国史や日本史の話しが出てくるのですが、孔子の教えがどうとか徳永家の戦術がどうとか言われても、まったく興味がないのでほとんど読み飛ばしました。ただ、相場の話しだけ読んでも十分理解可能な構成となっています。 ファンダメンタルによる投資か、チャートによる投資か・・・よく相反する理論でお互いの投資効果を否定しあう関係にありますが、両者の手法を組み合わせてこそ投資でうまくいくのではないかと思うわけであります。 これまではファンダメンタル系の本を中心に読んできましたが、今回のようにデイトレやスイングによる投資本は読んでいて新鮮味があります。「損切り」の考え方など、バリュー投資家のヒトにとっては受け入れられない内容が多々含まれていますが、チャート派でもファンダメンタル系の個人投資投資家においても十分役に立ちます。 この本はブックオフに売却することなく、忘れたころに読み返したい一冊でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.19 23:57:17
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