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 マダムだって乳房再建!あまちゃんディーヴァと呼ばれたい!

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September 2, 2007
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カテゴリ:乳房再建
一昨日の日記に愛知医大の「形成のひと」からコメントをいただきました


まずはコピーします

うきふねさん、私のコメントを引っぱり上げていただいてありがとうございます。そして、こんなに反応があって、びっくりしています。
私は医者になって16年目で、そのほとんどを愛知県内の基幹病院と呼ばれる病院で過ごしてきましたが、乳房再建は1年に1~2件ぐらいしかなく、海外と比較して何でこんなに少ないのだろうとずっと疑問でした。それで、一度、乳がんの治療の現場を見ておく必要があると思い、愛知県がんセンター乳腺科で短期ですが研修をしました。そこで分かったのは、形成外科医が乳がんそのものや、患者さんのことを理解していなかった(再建にしかかかわらないので)こと、乳腺外科の先生たちも形成外科でできることをそれほど分かっていないこと、そして、再建の希望を持っている患者さんは思ったより多いということでした。
私が愛知医大で診療を始めたのは今年の4月で、まだ半年も経っていませんが、乳腺外科との意思疎通も良好で、すでに数名の患者さんの手術を行いました。今後は、診療の質を上げていくことは当然として、東海地方の乳腺外科医や患者さんに対する情報発信も重要な仕事の一つと考えています。その意味でこのブログにコメントできたのは幸いでした。なんとか不毛地帯の名を返上できるように頑張ります。
今のところ、東海地方で脂肪のみの移植(穿通枝皮弁といいます)で乳房再建をやっているのは私だけかもしれません。私は穿通枝皮弁を始めて10年ぐらい経ちますが、いまだに非常にマニアックな手術ととらえられていて、形成外科医でも否定的な意見を持っている人がいます。慣れればそれほど難易度が高い手術とは思わないのですが・・。筋肉を含めて移植する手術ならば、できる先生は何人もいます。
この地方には若手で乳房再建をメインの仕事にしようとしている人もおり、そういう人たちと勉強会を始める準備をしたりしています。少しずつですがいろいろ進めております。



このコメントには乳房再建が抱えるいろいろな問題が含まれています
まず、基幹病院であっても乳房再建手術が年1~2例しか行われてないこと
形成外科医に乳癌患者に対する理解が欠けていること
乳腺外科医が乳房再建の理解が欠けていること
乳腺外科と形成外科の連携がなされてないことです

医療の狭間にあって乳房を取り戻したい患者が取り残されてしまう様子が良く分かります
実際、二期再建する患者さんはとても少ない
形成のひとさんが行っているのは即時再建なのではないでしょうか?
人は乳房がない状態に慣れるのです
そして人生において、自分のために時間とお金と気力を使う時期ではない時はやりません
家族のために、仕事の責任感のために、拾った命を費やします
余裕ができたらおっぱいも欲しいな~と思っているうちに、病院とも疎遠になってしまいます

名古屋に限ったことではないのです
これから乳癌手術を受ける場合、温存できない時は必ず再建を選択肢として提示できるようにしてほしい
全摘をしてしまった胸を抱えて生きている人には、たとえ胸筋がなくても乳房が取り戻せるという情報を、何らかの形で伝えたい

でも手術は怖いです
何かきっかけがないと踏み切れません
私は乳房再建のサポートを2年以上続けてきて、患者同士支えあう効用をしっかり実感しています
乳房再建は大変だけど、心躍る体験です
取り戻した後は「再建ハイ」と私たちが呼んでいる、幸福感が長期に渡って続きます
首都圏で横浜市大センター病院の患者さんと、慈恵医大の患者さんが病院の枠を超えて交流し
情報を交換し合ったり、お見舞いに行ったりしているように
名古屋の患者さんにもサポートグループができると良いと思います
二期再建を踏み切るきっかけは、先輩患者の話を聞いて、取り戻した乳房を見ることだと思うからです

愛知医大で頑張っている、「形成のひと」さんを、患者の立場から応援していこうと思います












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Last updated  September 2, 2007 08:19:25 PM
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医療の狭間   形成のひと さん
「医療の狭間にあって乳房を取り戻したい患者が取り残されてしまう」というのは確かにその通りですね。ただ、「狭間」も動いています。この10年ぐらいで乳がん治療が革命的に進歩したのはご存じと思いますが、この進歩が起きる前までは、「再建は再発を発見する妨げになるから術後数年は待ったほうがよい」と考える外科の先生がほとんどでした。だから以前は二期再建の手術ばかりでした。その後、再建が再発の発見の邪魔にはならないことが証明されましたが、同時に全摘から温存への流れが強力に始まり、再建に日が当たる機会がないままに現在に至っています。マスコミの病院ランキングにも「温存率」が載るぐらいで、温存できる医者がよい医者という認識があるのでしょう。ただ、現場の医師は温存手術が万能ではないことにとっくに気付いています。その証拠に、乳癌学会に行くと再建のセッションは(狭い部屋が当てられることもありますが)満員御礼になっています。なので、もう少しすれば、再建ももっと普通になってゆくのではないかと思っています。 (September 3, 2007 08:49:16 AM)

システムの問題   形成のひと さん
もう一つ、乳腺外科と形成外科の相互理解については、日本固有のシステムの問題があると思います。欧米では、頻度が高くて専門性が必要とされる疾患に対しては専門チームを用意し、さらに必要ならセンター化することが一般的に行われています。外傷には外傷センター、先天異常には小児医療センターといった具合です。乳腺にもブレストケアセンターが設置され、乳腺外科、腫瘍内科、放射線科、病理、形成外科、精神科、リハビリテーション科、ブレストケアナースなどのスタッフが有機的に配置されて話し合いながら仕事ができるような体制が組まれます。だから乳腺外科と形成外科だけに限らず、いろんな科の相互理解が可能です。翻って日本では、乳腺外科として科が独立していれば良いほうで、多くの乳腺専門医は一般外科の日常診療に忙殺されながら乳癌の治療に当たっています。院内で乳癌チームを作りたいと思っている先生は多いと思いますが、現実が許さないのです。もっと言えば、地域ごとに乳腺センターを作って医療側も患者側も集約を行えばよいのでしょうが、病院の壁、大学の壁、診療科の壁、自治体の壁などなど、障壁の山であることは、奈良の産婦人科の問題を見ても明らかです。
愚痴を言っていても仕方がないので、形成外科医のひとりとして東海地方の乳腺外科の先生たちに顔を覚えてもらうところから始めています。 (September 3, 2007 09:12:37 AM)

形成のひとさん    うきふね93 さん
ていねいなコメントありがとうございます
再建の普及に関しては、地域差が大きいですね
首都圏や阪神圏・北九州圏では患者が探せばなんとか乳房再建にたどり着けますが、それ以外の地域では難しいのではないでしょうか?
医師と患者双方が情報発信することで、多くの地域で乳房再建が受けられるようになると思います

一方で温存は確かに万能ではない
TBSの岩平先生が出演なさった番組で一般にその事実が分かり、昨年秋は温存後で放射線をかける前の方の相談が多かったです

乳腺外科医で再建の勉強をしている先生が増えると大変嬉しいですが、現実はよく知らないのに再建に反対して、紹介状を書き渋る先生が地方のみならず、首都圏にもいらっしゃいます
患者はとても悲しい思いをしながら、医師の罵詈雑言に耐えて紹介状を手に入れている
紹介状には乳癌手術の経緯さえ書いていません
(仕方ないのでCTを撮るのですが)

乳癌は経過の長い癌です
おっぱいを見るたびに悲しくならないように
整容性はとても大事であると、乳腺外科の先生に分かって欲しいです




(September 3, 2007 09:16:59 PM)

チーム医療   うきふね93 さん
チーム医療が実践されれば患者は安心です
私のかかっている、横浜市大センター病院においても、医師同士の電話連絡は頻繁であるように思います
乳腺外科のHPにもチーム医療が紹介されています
しかし現実はシステムとしてあるというより、医師同士の信頼関係で成り立っているように感じます

日本の医療は献身的な医療従事者の使命感のよって支えられています
でも個人の努力だけではどうしようもないことが沢山あり
医療が崩壊してしまう前に、システムとしてこの国の医療をどの方向にもっていくのか?
行政からの働きかけが期待されますね




(September 3, 2007 09:31:39 PM)


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