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■村上容疑者、インサイダー取引の犯意認める供述

「村上ファンド」によるニッポン放送株のインサイダー取引事件で、同ファンドの前代表、村上世彰容疑者（46）が15日までの東京地検特捜部の取り調べに対し、ライブドアが同放送株の大量取得方針を決めたことを「（逮捕容疑で認定された）2004年11月8日の時点で、株価に影響を与える重要事実と認識していた」などとする供述を始めたもようだ。



　村上容疑者は5日の逮捕前の記者会見で「（大量取得すると）聞いちゃった」などと偶発性を強調し、ライブドアの意向を明確に認識したのはもっと遅い「昨年1月28日」と説明した。村上容疑者はこうした主張を覆す供述を始めたとみられ、重要事実を認識した後で同放送株を購入したインサイダー取引の犯意を事実上認めた形だ。

　　　　　　　


■日銀総裁、村上ファンドへ１千万円を投資していた問題

○福井日銀総裁：村上ファンド投資問題を説明　参院予算委
　　　

ファンド利益受け取らず　日銀総裁が陳謝

　日銀の福井俊彦総裁は１５日午後、参院予算委員会に参考人として出席し、村上ファンドに１０００万円を投資していた問題で、利益が出た場合の対応について「解約して利益が残るようなら、国民が納得できる使い道に振り向けたい」と強調、自身の収入としない考えを表明した。同時に福井氏は「世間を騒がせ大変申し訳ない」と陳謝した。
　福井氏は日銀総裁に就任した際、社外取締役などの民間企業との関係は絶ったものの、ファンドへの拠出は「運用を指示できる性格のものではない」として解約しなかったと説明。ここにきて解約を申し出た理由として、最近の村上世彰容疑者の行動が「当初の志に沿っているか確信を持てない気持ちが募っていた」ことを挙げた。

○福井日銀総裁の説明を理解、交代考えず＝小泉首相


小泉首相は、きょうの参議院予算委員会での福井日銀総裁の答弁について「福井総裁の説明を理解している」と述べ、日銀総裁の交代については考えていない、とした。　
　福井総裁が、日銀総裁就任時に、村上ファンドへの資金拠出を解約しなかったことについては「日銀のルールにのっとっていればいい」との考えを示した。

○今後も日銀総裁として職責を果たしてもらいたい＝安倍官房長官


　安倍官房長官は１５日午後の定例記者会見で、福井日銀総裁が参院予算委員会で村上ファンドに１０００万円を拠出していた問題で説明した内容について「おおむね了としたい」と述べ、福井総裁には「国民の信頼の上に職責を果たしてもらいたい」と述べた。
　金融政策については「日銀には景気回復を持続的なものとし、デフレからの脱却を果たすことが重要な政策課題であることを踏まえ、ゼロ金利を継続してしっかりと金融面から経済を支えてもらいたい」と述べた。

○日銀総裁の資産、どの金融資産に投資しても差し支えない＝与謝野担当相


　与謝野経済財政・金融担当相は参院予算委員会で、福井日銀総裁の村上ファンドへの出資問題に関連し、日銀総裁の金融資産について「自分の資産であればどういう金融資産に投資しても差し支えない」との考えを示した。　平野達男委員（民主）の質問に答えた。 　
　日銀総裁がいくら金融資産を持っていても違法でない限り差し支えないのかとの質問に対し、与謝野担当相は「課税後の自分の財産となるべきものであれば、ご本人のものであるから、どういう金融資産に投資しようが差し支えないと思う」と述べた。

　　　　




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