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2012年05月11日
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カテゴリ:日本の財政問題
日本は、歳出の膨張に対する歯止めの欠如や必要な改革の先送りなどを背景に、財政赤字の拡大と政府債務残高の累積が進んでいる
これは日本の経済が、景気後退や外生的なショックに対して脆弱になっていることを意味します。特にインフレに対しては物凄く弱くなっている。

財政再建を進める上では、財政赤字を絞って均衝圏にもって行き、経済成長やインフレによって名目GDPを増やして、相対的な負債を減らすというのが現実的な選択になります。
GDP成長率を上げるのは一朝一夕にはできませんが、支出を絞る、増税すると言った手法で財政赤字を減らすことはできるため、私はこれを提案するのです。

特に、90年代後半からユーロ圏で行なわれた政策は参考になると思っています。
そのため、ユーロ圏で行われている、付加価値税(消費税)の増税と法人税の減税をするべきだと考えています。これによってユーロ圏の法人税は増えています。
名目GDPの推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳
上図は日本の名目GDPの推移です。
日本の名目成長率はリーマンショック以前は、2005年0.7%、06年1.1%、07年1.6%とわずかながらではありますが着実に伸びていました。
08~09年はりーマンショックでマイナスになりましたが、10年はその反動もあり1.7%に回復しています。
去年は東日本大震災の影響で再びマイナスでしたが、今年は反動もあり、プラスに振れるでしょう。
名目GDPの成長率を2~3%にすることは可能でしょう。しかし、実質GDPを大きく上げるのは無理があります。日本の経済は成熟化が進んで、大規模な新規投資が起こる余地が少ないからです。
また、グローバル化に伴い、世界的な所得レベルの平準化が進んでいるため、基本的に所得レベルの高い日本にはデフレ圧力がかかり続けます。

どちらにしても、現在のように国民負担が小さいままで社会福祉の維持はできません。
増税の必要はありますし、その前提条件として、政府の無駄な支出を削るのは当然のことでしょう。
  • 一般政府の歳出・歳入の対GDP 比率の推移.JPG
この図は、GDPに対する歳出と歳入の比率の推移の図です。
OECD諸国との比較ですが、相対的に見ると、日本は国民負担も、政府の歳入も両方少なかったことが判ります。
1992年を境に歳入と歳出の関係が逆転しています。
この表は社会保障費も含めた数字ですから、高齢化が進むにつれて歳出は増え続けます。年金受給者が増えるのと、高齢化に伴い医療費が嵩むからです。
対する歳入は、勤労世代が減るので、当然に減少圧力が続くわけです。

これは構造的な現象ですから、景気が良くなろうが悪くなろうが、変わらずこの傾向は続きます。長期的に現在の枠組みの維持ができないのは明らかなので、増税と社会保障費の削減は急いで行う必要があります。
先送りにすればするほど、後世の負担が増えるからです。

デフレだから増税するなと言う話は判らんでもないですが、10年以上に渡ってデフレですし、その間にとんでもない債務が積み重なっています。
そして、前回日記で書いたように、デフレ要因は需給ギャップ以外のところにもあります。そして、日本はスパイラル的なデフレではありません
どちらかと言うと物価安定に近いと感じています。

それに、名目GDP成長が3%とかの数値を決めて増税とかをすると、イザその数値になって消費税を導入したら、実はそこが景気のピークで、翌年以降の景気が大幅に悪化、何てことにもなりかねません
前回消費税を上げた97年は、正にそんな感じでした。
景気の状態は良く、不動産業者とかは鼻息フンフンだった記憶があります。
そしたらアジア通貨危機を契機に景気が急減速、暮れには山一證券の破綻が起き、株式市場は大幅に下落しました。97年12月の株式市場の下落は、リーマンショックを除くと私の投資人生の中で最も早くて深い下落でした。
まさか、10年後に、リーマンショックと言う、更にとてつもない下落を経験するとは思っていませんでしたが^^
2007年当時、私は独自指標で株価をウォッチしていましたが、97年当時の「突っ込みのピーク」から、更に日経で3000円も下落したのです。

ああ、また話が逸れているので、元に戻します。

増税タイミングとしてベストなのは、景気拡大が始まったタイミングでしょう。
その後の経済の拡大で、増税のマイナス効果を相殺してもらえれば、痛みは一番少ないはずです。
しかし神ならぬ身で、そんなタイミングが判るわけがありません。判ったら、株で大勝できますよ
では、今の日本にとって厳しい数字ですが、名目成長率3%を達成したら上げると決めたとします。しかしそのタイミングは、景気のピークである可能性が高いと思いませんか?
そこから景気が失速すれば、また増税反対派が「消費税のせいだ」と騒ぐのは目に見えています。97年がそうだったように
そして、89年の消費税導入後2年間、景気が拡大し続けたことは無視するでしょう。

そんなタイミングを考えていたら、いつまでたっても増税はできません。機械的にやるしかないのです。
サスガにサブプライムのような「激震」時に上げろとは言いませんけどね





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最終更新日  2012年05月11日 22時00分58秒
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