ハワイコナでの鉄人レース!79歳と76歳 鉄人レース最高峰挑戦
これはすごい!米ハワイ州・コナで10月13日(現地時間)に行われるトライアスロンの最高峰レース「アイアンマン世界選手権」に、千葉市で練習を続ける79歳と76歳の男性が出場する。 全長約230キロの鉄人レースで2人そろっての初完走を果たすため、互いに刺激し合いトレーニングに励んでいる。 参加するのは、千葉県八千代市の稲田弘さん(79)と千葉市美浜区の清水哲夫さん(76)。いずれも千葉市の稲毛インターナショナルトライアスロンクラブで練習している。 同選手権に出場するには、年間を通じて世界二十数か国で行われる予選で上位に入賞しなければならない。今年12月時点での年齢でカテゴリーが分かれており、2人はそれぞれ80~84歳、75~79歳の部に出場。レースはスイム3・8キロ、バイク(自転車)180キロ、ラン42・195キロ。制限時間は17時間で、「世界で最も過酷なレース」とも言われる。 稲田さんは小さい頃からあらゆるスポーツを経験。トライアスロンは70歳から始めた。昨年、世界選手権に初参加したが、調整がうまくいかず、スイムの約2キロ地点でリタイア。「泣きたくなるような気持ちだったが、クラブのみんなからの励ましのメールをもらい、またチャレンジする気持ちになった」。2か月後にタイで行われた予選会で参加資格を得て、昨年の雪辱に燃える。 清水さんは二十数年前からトライアスロンを始めた。その頃に比べ体重は約20キロ落ちた。ハワイは今年が初挑戦で、昨年12月のオーストラリアのレースで上位に進出し、ハワイへの切符を手に入れた。これまでの10年間、6月末に北海道・サロマ湖ウルトラマラソン(100キロ)にほぼ毎年参加していたが、今年は見送り、同選手権に向けて万全の態勢を整える。 2人が練習するクラブでは、ロンドン五輪トライアスロン日本代表の上田藍選手(28)、細田雄一選手(27)も練習する。「トップ選手と練習できて参考になることばかり」(稲田さん)「互いに刺激を与えあって、エネルギーを生み出していると思う」(清水さん)と話す。 2人はこれまでに1回ずつ、同じ距離のレースを15時間台で完走した経験はある。「今年こそクラブのみんなにいい報告をしたい。完走しないとしょうがない」と稲田さん。清水さんも「完走は大前提。きついけど、だからこそやりがいがある」と意気込んでいる。