いつまでも…二人で

今日は、晴れたり曇ったり、雨が降ったりみぞれが降ったり…
おまけに台風のような風で、傘がひっくり返って使い物になりませんでした

そんなあれた天気の中、美容院へ行ってきました
行きは少し青空も見えて、美容院近くの街路に咲く桜も綺麗に咲いていて
可愛いメジロが二羽、一生懸命に蜜を突っついていました

のどかな光景にしばし足を止めて、心の深呼吸をしました



夫がいなくなったので、クルーズのフォーマルパーティーで着物を着ることも無くなったから
髪をセットしやすいセミロングにしていたのを
思い切ってショートボブに切りました

頭がとても軽くなって、肩こりが無くなるかもしれません


そうそう、今日　美容院へ出かける少し前に
久し振りに母方のおばさんから電話がかかってきました

実家のお墓は、駅から歩くと30分弱ほどかかるので
お参りするときは、車を用意するから連絡してね、という内容でした

私が独りになったことを密かに案じてくれているのです

涙腺崩壊しそうになったのは

電話に出た途端

元気か？

というおばさんの問いかけでした


そういえば…
『元気か？』なんて優しく聞いてくれる人なんて
もう、誰もいなくなって

忘れかけていた言葉でした


無意識に必死に我慢しているのでしょうね、私

つっかえ棒を外されたように、暖かい物が心の中に行き渡るような感じがして
涙が溢れてしまいました

私の日常で、私の存在や健康を気にしてくれる人なんて誰もいないので
そこへ意識が行かないように、必死で心に蓋をしていたので

こんな暖かな問いかけをされたら
皆が普通に持っている家族という物を思い出してしまいました

このおばさんが寿命を全うされたら
私には親兄弟と叔父・叔母の全ての人を無くすことになって

もう『元気にしてるか？』なんて問いかけてくれ人は誰もいなくなるのです

この世に、私という存在を気にかけてくれる人は誰もいなくて
いつの間にかいなくなっても、誰も気が付いてくれないのでしょう



おばさん、、、長生きしてね


何度も何度も、心の中でお願いしました





昨日、椿餅を買いに行くつもりでしたが
彼岸の中日なので、牡丹餅（ばたもち）にしました