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いつまでも…二人で

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2024.05.21
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テーマ:お別れ(2)
カテゴリ:思うこと

今日はとても良いお天気で、気温も上がりましたけれど風が涼しくてとても気持ち良かったです
一年の中で、冷暖房がいらない爽やかな季節はほんの束の間で、それが今日でした

こんな小さな喜びを見逃さないで気が付けたことに少し心に余裕が出て来たのかな、と思います

~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

兄が、若くして旅立った時から不思議で今でもわからない事があります

兄は、大腸癌が見つかった時はすでに随分進行していて手術がギリギリできましたけれど、数か月後に肝臓に多数の転移が見つかり、手術ができないため抗がん剤のみで戦うことになりました
これが何を意味しているかと言うと、一種類の抗がん剤が有効なのが約3ヶ月
兄の場合、遺伝子検査で有効な抗がん剤は3種類と言われたので、この時点で余命は9か月と告知されたのです

結果は、担当医の見立てとほぼ同じでしたが、余命は9か月ではなく1年4か月でした
最近の医療の質がとても高くなったと思ったのは、延命に未だ壁はあるけれど
最後まで、寝たきりになることなく過ごせたことです

最後の抗がん剤の後は、仕事を辞めて自宅で趣味や家族のために時間を使って
痛みや苦しさが出て来た時、ホスピスへ入院しました

この時、自分では3ヶ月くらいゆっくりと過ごすのだと思っていたらしいですが
最後に一気に癌が増殖したため、1ヶ月足らずで逝ってしまったのです

意識は最後まであったのですけれど、亡くなる一日前くらいからは
一般的な危篤状態で、声を掛ければ意識が戻ってくるという感じでした

もう残された時間は余りないと、兄の家族も私も思ったのですけれど
兄は、最後まで皆にお礼を言ったり、母の事を頼むとか…

言い残したいことはあったと思うのに、そういう最後の言葉は一言も言わなかったのです

ただ、昏睡状態に入る直前に、私の顔をじっと見て、上体を起こして目を見開いて
一生懸命に何かを言っていたのですけれど、もう力が残っていなかったのか声は出ませんでした
ただ唇がかすかに動いていたので、必死で言葉を読もうとしたのですけれど全く分からず…

ただ手を握って頷き続けたら、安心した顔になりました…

兄は、最後の力を振り絞って私に何を言いたかったのでしょうか…
いまでも、わからないでいます

そして、何もかもを受け入れたような安らかな最後の時間ではなく
それは、まるで仁王様のように戦い続けているような気迫を漂わせて
旅立って行きました…

私の両親や舅姑も最後の時は安らかに、周りの方にお礼を言ったり今までを顧みたり…
人の最後はこんな風なんだなぁ…と思えたのですけれど

夫は、何もかも言い忘れが無いほど私と語らい思いつく限りのことをして
そして最後まで微笑みを浮かべていたので、とても安らかな時間だったと思います

兄は逝きたくなかったのでしょうか
最後まで閻魔さんと喧嘩をしていたのでしょうか…
戦い続けながら逝ったのでしょうか…
今でも、とても気になって私の心の中にずっと居座っています








今日はこんなことを思い出して、長々と書いてしまいました…
最後までお読みくださってありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ






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最終更新日  2024.05.21 22:52:17
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